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ほんじつのむだぶん  作者: 摩耶


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18年7月3日号『うどく かないそうになく』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



昔からの言葉が時代の趨勢に押されて死語になってしまうのは、


文化の発展やライフスタイルの進歩が大きな影響を及ぼしているのは言うまでもありません。


例えば【始めチョロチョロ、中パッパ】。


これは(かまど)でご飯を炊いていた頃に、


金言として言い伝えられてきました(本来はもっと長い言葉でしたが省略されているそうです)。


それが炊飯器に取って代わられますと、工程も画一化されており、


(差があるとするならば、無洗米か否かぐらいでしょうか…)


有難い金言も米袋の裏面の一部分の賑やかしという閑職に追いやられているどころか、


この言葉すらご存知ない方々も少なくなくなってきました。


その一例として、以前の無駄文で申し上げたお話を出したのですが、


今回もそれに似たお話になると思いますが、お付き合いいただければ幸甚です。


色合いは、恐らく真面目な内容になると思います。



タイトルで挙げました【うどく】漢字に変えますと【雨読】。


紐付いて出てくるのは【晴耕雨読(せいこううどく)】と呼ばれる四字熟語です。


大辞泉製にご登場いただきまして…


【晴れた日には田畑を耕し、雨に日には家にこもって読書をすること。


 悠々自適の生活を送ること】といった意味になっています。


このご時世で、悠々自適の生活が送れているのはごく限られた方々であって、


本来の意味合い的にも合致させるのが難題になりつつあるのかもしれませんね。


打って変わって、字面の通りの晴耕雨読は


雨の多い梅雨の時期にはうってつけの言葉ですし、


読むことに重きを置きたい逸般人の立場ですと、


集中力が途切れてしまった状況で、もう一度ネジを巻き直す戒めの言葉にもなっています。


ですが、世代を跨ぎますと、


静かに雨読するのも難しくなってきた印象が否めなくなってきています。


それがここ数年で一気に著名度を得た【ゲリラ豪雨】と【線状降水帯】の存在です。


雨読が整っている環境は、それこそ長時間に亘って弱い雨が降り続く状況下であって、


夕立の強化版といった扱いのゲリラ豪雨や、


一箇所に猛烈な雨が降り続く線状降水帯の下に居を構えていますと、


何時発表されるかわからない記録的短時間大雨情報や


避難準備情報への備え神経を尖らせなければなりません。


雨の様子を窺うのに手一杯で、悠長に読書している余裕はなくなります。


先日、雷の動向を常に探っているとは書きましたが、


情報を眺めていますと「昔ってここまで頻繁に出てたかなぁ…」と思うほど、


昨今の警報発令数が飛躍的に伸びてきている印象を持っており、


雨下で悠長に読書…


なんて早々に叶わない時節になったのかと、少し残念な思いを持っているのです。


とはいえ、ご自身の身の安全が第一ですから、


激しい雨に見舞われている方々におかれましては、くれぐれもご注意なさってくださいね。

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