26年7月3日号『蛙化』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
長い時間使って培ってきた
信頼感でも、僅かな綻びが生じたり、
違和感が生じただけで
瓦解することだってあります。
傾聴を主とするピアスタッフは
当事者さんが
「この人なら相談できる」と
思われるようになるまで
慎重に会話や雑談を積み重ねるのが
肝要だと感じています。
それは包括支援センター・
社会福祉協議会・
精神科のカウンセラーさんと
色々な方と面談を繰り返した
経験からもそう思えます。
困りごと・相談ごとを多く抱えても
聞く側が
「さぁ、待ってました!
なんでも話してくださいよ!」と
胸襟を開くのを待ち構えると、
話す側は委縮して
何も話せなくなります。
大体1時間枠の面談ですと、
短くとも最初の5分間は
話す側・聞く側共々の
緊張感をほぐすため
他愛のない雑談を繰り広げていき
長い年月をかけて、
この積み重ねを積み重ねて初めて
誰にも言えなかった辛さを
打ち明けようと心に決める。
センシティヴな内容で
あればあるほど
聞く側は相手に疑念を
持たれかねない動きは
極力避けなくてはならず、
些細な動きだけで
信用が失われてしまう、
今回はそれを【蛙化】と
表現しました。
必要なものはメモ帳。
真剣に話を聞きながら
気になった部分を書き落とし、
面談が終わってから
内容を精査してまとめたデータを
パソコンに入力する。
これは、傾聴やカウンセリングの
基本と雑談の中で伺いました。
確かに真剣に話を聞いていても、
正対されるのと
パソコンと正対されるでは
心証に雲泥の差が生じます。
そんな中、久しぶりに
困った出来事に出くわしまして、
懇意にしている職員さんに
久し振りに面談の時間を
作ってもらい、挑んだわけですが、
そこに不純物が混じりました。
それがスマホのレコーダー。
確かに聞き手側の立場に立って
考えてみますと、
一言一句聞き漏らさないように
手書きのメモと録音した
音声データを併用するのは
理想的な形なのは理解できます。
とはいえ、
それで引き出されるのは
理性の納得でして、
感情は簡単なものではありません。
何もパワハラの証拠を
押さえる隠し録りでもないので。
面談を始める前に
「録音しますね」と
一声かけてくれるだけでも
印象は大きく変わります。
(受け入れるか拒むかは別の話)
長年顔を合わせて打ち解けていても
やはり親しき仲にも礼儀あり、
加えて此方側は前々から
困ったことがありましてと
言っているわけですから、
内容も深刻であるとは
承知してくれているはずが
この行動を取られてしまっては
積み上げた信用も崩れます。
この顛末を
別の臨床心理士さんに話し、
それをされます?と尋ねますが、
「使いません」とあっさり断言され、
些細な不信感は間違いなかったと
確信に変わり、
相談できる方かそうでないかの
目を養う必要があると実感します。




