29年6月30日号『弱り目に祟り目』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
関西圏、特に奈良の乗客を
運ぶ大動脈は近鉄沿線。
その特徴は災害への耐性の高さで
人身事故といった
アクシデントに見舞われない限り
雨が降ろうが槍が降ろうが
ダイヤ通りに動いてきましたが、
ここ数日の大雨続きは
天災に強いとされていても
遅延が発生していますし、
その美しい線路配線から
線路の芸術と賞賛される
大和西大寺駅でも天井から
多量の雨漏りが発生していたとか。
歴史のある駅舎ならまだしも
奈良の玄関口といっても
決して過言ではなく、
駅舎が改修されて
まだ5年近くしか経っていないのに
早々にこれかと啞然とします。
弱り目に祟り目とはこのことで
雨漏りは時を経て
雨が止みさえすれば
自ずと引いてくれますから
1日経てば普段通りの生活が
戻ってきましたが、
それ以上に影響が出たのが
京都駅の近くで発生した脱線事故。
不幸中の幸いは
始発近い時間帯に発生した
けが人がいなかった点で
これがラッシュ時ですと
死傷者が出ていても
決して不思議ではない
インジデント案件でしょう。
京都に向かう電車は
上鳥羽口駅止まり。
私の半生でも見ない駅名で
愛好家の方々からすると
垂涎ものの表示でしょうが、
発着時間も不明な上に主に各駅停車。
後日調べますと、
約85,000人もの乗客に
影響が出たとの発表がありました。
そりゃそうでしょう。
奈良以上に観光業に
全振りしている印象のある京都。
初めて来日される
海外のお客様が
まず目指されるのが東京と京都。
そこから陸路で大阪、
奈良に向かうには近鉄一択。
他社の路線もありますが、
結構な迂回を余儀なくされますし、
旅行気分を楽しむのに
立って電車に乗るのは興が冷める。
座って優雅に楽しむための
特別特急まで走っており
利便性は群を抜いているはずですが、
この脱線の影響で
京都発の特急すら運休状態で
この85,000人のうち
半数が外国人だとすると
損益は相当な額に上ったと
想像するのも難くないでしょう。
しかも復旧作業も
中々進まないほどの
大きな脱線事故だったようで、
丸1日経っても
再開の目途も立っていないとか。
1日でこの人数ですから
日を経ていきますと
更に損益は増えていきますし、
故障した車両の修繕に
数百万円から高くとも数千万円程度
かかると試算されています。
これで赤字に転落することは
なさそうですが、それでも充分な
痛手を被ります。
大雨が降る前は平然と
電車が走っていましたから、
これも連日の大雨の影響が
少なからずあるように思えるわけで、
これまであった天災に強い印象を
改める必要がありそうです。




