26年6月14日号『彼は天候も操れるのか……』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
孔明は風をも操れるのか。
三国志演義の中で
最も有名なエピソード赤壁の戦い、
ここで呉側が大勝利を
収めたことで魏・呉・蜀の
三国時代へと繋がり、
これがなければ
ゲームのテーマとして三国志は
ヒットしなかったでしょう。
史実では数的に不利だった
呉側が勝利を収められた原因は
魏軍に蔓延した疫病と
龐統による鉄鎖連環の計。
黄蓋偽装投降が主で、
最も取り上げられる
北西の季節風しか吹かない長江を
孔明の祈禱によって
東南の風を吹かせたというのも逸話。
とはいえ、実際には吹いており、
孔明は紀元前の時代に
天文学や気象学に精通していたから
これを起こせたとされています。
(それを祈祷やまじないによって
起こしたように見せかけた
孔明のプロデュース力の高さが
伺えるわけですが)
それに似た現象を
2000年以上の時を経た今日
味わうとは思いませんでした。
上半期の総決算・宝塚記念。
競馬ファンなら
避けては通れないビッグタイトルで
この期間における超一線級は
海外のGⅠを勝とうと
遠征される陣営も多く、
少々顔触れが寂しくなる
傾向もあったのですが、
今年は有力馬が顔を揃え、
月曜日から予想に余念がない方も
いらっしゃったと思いますし、
昨日・今日は
有力馬の単勝馬券に
1億もの大金が入ったとの
話題もありました。
(並行して善意で集まった
募金1億円が着服されたとの
ニュースもあって、
原資はこれかと良からぬ噂も
あったようですね)
白熱のレースの結果、
勝利を収めたのは
メイショウタバル号。
去年も逃げきっており、
今年も連覇になりました。
鞍上には名手・武 豊。
最近は武騎手がGⅠを勝つだけで
大団円の雰囲気になりますが、
ご多分に漏れず、今回も大団円。
馬券が外れても何だか嬉しい、
そんな不思議な心地になります。
そこでこんなことがありました。
今年はメイショウタバルよりも
人気の高い馬がおりました。
その名はクロワデュノール。
大阪杯で完璧なレースを見せた
タバルを負かし、
薄氷とはいえ天皇賞も制覇。
宝塚記念も勝てば
前人未踏の春の三冠に手が届く。
対して完璧なレースをして破れ、
切れ味勝負では分が悪く、
逆転の余地があるとすれば
雨が降って道悪になるぐらいですが、
日射しは弱いまでも
雨が降る気配はなし。
これは万事休す……と思いきや、
レースが始まる直前に
視界が真っ白になるほどの豪雨で
一気に馬場状態が悪化、
タバルにとっては
まさに天恵の豪雨となって
勝利を収めたわけですが、
その鞍上に武 豊騎手がいた……
まさか、武 豊騎手は
騎乗技術を磨き続けるうちに
気象を操る異能力を身に付けた。
しかもレースが終わって
表彰式の準備が進んでいるうちに
すっかり雨がやんで晴れてきた。
三国志演義で脚色された出来事を
現実にされてしまうとは……と
狐に摘ままれた心地になっています。




