26年3月4日号『無法、罷り通る?』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
ゾーニングが緩い。
ニューメディアを眺めますと、
そう思わざるを得なくなります。
動画投稿サイトは基本無料とあって、
老若男女問わず利用されています。
その影響がもろに出たのが
先月の国政選挙。
オールドメディアの糾弾なんて
何するものぞとの勢いで
政権与党の議席数が
歴史上の衆議院の中で
最も多い議席数を獲得した。
獲得しすぎた影響で野党にも
議席を分け与える形になったり、
獅子身中の虫と目される
候補すら当選してしまった。
痛し痒しの勝利に終われたのは、
偏にニューメディアの
台頭が引き立ったように思えます。
しかし、蓋を開けてみますと、
実際の投票率は56.2%。
当日が雪が積もった荒天で
それを避けようと期日前投票に
長蛇の列を作ったとの
ニュースも見聞きしましたが、
それでも2.4%の上昇しかなかった。
無党派層の押し上げがあったなら、
2009年に政権交代が果たされた
選挙戦の投票率が69%と
もっと大きなうねりになっていても
不思議ではないと考えますと
批判に終始する野党側の体たらくに
愛想を尽かした、
そして、野党側の公約を呑み込んで
早々に実行に移した辣腕ぶりに
ちゃんと仕事できるやんと
有権者が判断し、
信任を置いたのが
この圧倒的な開きになって出た。
無知でもこの程度は考えられます。
かと言って、諸手を上げて
礼賛するのは考えモノで
その大きな要因がゾーニング。
ネットにおけるゾーニングは
大きく分けて2種類。
1つはネットワーク全体を
用途やセキュリティレベルに応じて
区切られる技術で
オンライン上では欠かせない
セキュリティ対策や
最近でも問題視されている
不正アクセス防止技術が含まれ、
もう1つはコンテンツ・ネット技術。
まだ分別のつかない未成年が
性的な広告や不適切なコンテンツを
見ないよう制限する技術 です。
今回危惧しているのは後者。
テレビドラマと比べて
ネットドラマは年齢制限による
ゾーニングが設定されていますが、
誰しもが配信者になれるのが
ニューメディアの強みであり、
元の配信者が許可を出せば
切り抜き動画を投稿して
収益化を目指す方もおられます。
面白いからと
ゾーニングのかけられたドラマの
一部を切り取って投稿し、
それが暴力的な表現だったり、
人を殺める表現が投稿されれば
如何に流血の様子が白黒になっても
見る側に与えるショックは大きく、
フィクションとノンフィクションの
境目を見分けられないと
それがトラウマになっても
決して不思議ではありません。
ゾーニング?
そんなもん知ったこっちゃねぇ!
収益化して成りあがりたいなら
モラルなんて捨てちまえ?
選ぶのは個人の自由、
自己責任だから知らんと
無責任極まりない横柄さが
罷り通ってしまいかねないご時世。
既に20世紀の遺物となって
錆び付いたモラルを
もう1度磨き直す時が来ています。




