26年2月20日号『どちらにエモさを感じるか?』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
明確な意味も分かっていないのに
何となく理解できている。
そんな表現は色々ある中で、
最近出てきたのが【エモい】。
恐らくEmotionalのEmoが
語源になっており、
和訳では【感情的な】が
妥当な回答になるでしょう。
とはいえ、感情は喜怒哀楽の4種で
的確なものを選ぶとしますと、
まず怒りと悲しみは省かれますし、
残った喜びと楽しみですが、
喜び100・楽しみ100の全振りとは
違うような気もする。
心をガッと掴まれて、
大きく揺さぶられるような感覚。
この筆舌に尽くしがたい
ポジションに見事に収まった
【エモい】ですが、
この言葉を生み出された方は
特定されておらず、
令和の七不思議として挙がっても
不思議ではなさそうです。
比較的新語ですので、
Webで調べてみますと
1.夕暮れの風景、古い写真、
昭和レトロな喫茶店といった
懐かしさを感じるような場面
2.映画や音楽、旅先の美しい景色等
感動や切なさを感じる場面
3.夕焼け・電車・夜の街並み等
寂しさや情緒を感じる情景と
幅広く使われています。
今回のタイトルで
どこに当てはまるかと探りますと、
2番目の感覚に近いかもしれません。
映画館。
戦前から戦後間もない頃の
娯楽の王道と言えばラジオと映画。
当時は常設映画館は少なく、
映画館のない地方や農村・学校・
軍隊の駐屯地などで、
フィルムと映写機を持参して
上映を行う移動映画がやってくると
触れ廻りがあれば、
家族総出で見に出かけ、
会場はごった返していたと
当時を知る父から話を聞き、
今も転生したら
映画を作る仕事に携わりたいと
語っているその目は
相当楽しかったんだろうと感じます。
今や多岐に亘るエンタメの世界で
徐々に衰退期に
差し掛かっているように映る
映画館の減少。
特に奈良市は映画館はありません。
え?大手とされている
ショッピングモールには
映画館はあるじゃない?ですって?
実は奈良市にあるのは高の原・
大和郡山・奈良登美ヶ丘ですが、
厳密には高の原は京都府木津川市・
今年、豊臣秀長で注目されている
大和郡山は大和郡山市・
そして奈良登美ヶ丘には
そもそも映画館は入っていない。
映画を見に行くには県境・市境を
超えなくてはなりません。
(それほど遠くないんですけど)
少々話題が逸れました。
2店舗のうちの1つに足を運び、
家の雑務に追われる中、
ふと映画館に足を伸ばします。
今放映されている作品のPOPが
2つ置かれています。
片やドラえもん。
キャストが刷新されて20年を超え、
もう水田わさびさんが座長の
ドラえもんが共通認識に
なっているでしょう。
それでもアンパンマン・
名探偵コナンと並んで
1年に1度は新作映画が製作、
上映されています。
第1作目【のび太の恐竜】が
封切られたのが1980年と
逸般人の生まれ年で46年も続き、
親の手を引いて観に行った子供が
今や子供に手を引かれて観に行く、
見事な循環が出来上がっています。
片や転スラ。
ライトノベルの金字塔として
避けては通れない作品で
メディアミックスまで大成功。
ライトノベル作家を志す方にとって
憧れの存在でもありますし、
プロと目されるようになった途端、
それが強烈なライバルになる
シビアな現実が待ち構えます。
今やすっかり市民権を得たラノベ。
とはいえ、今の常識に
アップデートできていない逸般人、
未だにアンダーグラウンドの世界に
与している印象があると
遂に日の目を見たのかと
日陰者の悲哀を噛み締めます。
この2つのエモいを天秤にかけて
どちらに傾くのか……
これには世代間ギャップが
あるように思うのですが、
やはり逸般人の心情では
後者に傾くのです。




