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新生児から始まる異世界ライフ~愛情いっぱいに育てられた俺は剣も魔法も極めます~  作者: 天斑 蒼
第五章 アベル君と騎士学校。

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458.アベル君と子を成すこと。

458.アベル君と子を成すこと。




 「爺ちゃん、僕はまだ十五歳だよ。早いんじゃないかな?」

 「早くないな。儂やローランドが遅かっただけだ。」


 やべぇ、ぐうの音も出ねぇ。

 「でも今作ったら、乳飲み子を抱えて二週以上の長旅では、ほらヴァレンティアにも帰れなくなるし。」


 「慌てて帰ってくる必要もあるまい。まだまだローランドもアリアンナも壮健。二年、三年帰るのが遅くなっても詮無いことだ。しかも王女殿下との結婚式は、王女殿下が、魔法大学か騎士学校を出られてからであろう?なればそれまであと四年、アベルは残っていなければならないではないか。」


 そのとおりで御座いますけどね。

 さて、どうする。


 子供なんてどうするよ。

 一番未知の生物なのに。


 「あ、アベル様!!」

 裏返った素っ頓狂な声にいきなり呼ばれた。


 「え?あ、ローズ、どうしたの?」

 「今、ご隠居様が御承諾なさって下さいました。私たちの子を成しましょう!」


 ファッ!

 いきなりそういう考えに、なるかぁ。


 だよなぁ。

 「そこに僕の感情は無し?」


 これはズルいよな。

 自分でもそう思うよ。


 でもことを性急にまくしたてられると、防衛本能はどうしても出てくるものだ。

 「ローズばかりズルい!私もアベルとの子が欲しい!!」

 物理的にじゃなく、精神的に素っ頓狂な声を上げたのは、勿論ロッティーだった。


 「シャーロット様、ズルくはございません。既にアベル様との夫婦の契りは済んでおります。後は成すのみ。あ、申し訳ございません。はしたない物言いでございました。」

 オメーは誰に謝ってんだ?


 いや、突っ込むべきはそこではない。

 「エドワード様。私もこの会話の中に入っても宜しいのでしょうか?先程道筋をつけて頂きましたし。」


 カミラも混乱をいいことに参戦してくる。

 「もちろん構わない。取れる熟れた果実を取らない愚か者など孫ではないと儂は思うのだ。」


 「ちょっと爺ちゃん!節操ないのもどうかと思うよ!」

 「節操がないのは確かにそうであろう?しかしどうだ?アベルの場合、全員がアベルに懸想しておるではないか。むしろ準備が出来ておらぬのはお主だけということだ。な、アベル。」


 な。じゃなくてな?

 「なんというか、こうお互いに育むというか。そう、こう…」

 

 「育んで居りましたら、産めなくなってしまいます。」

 こう言ったのはローズ。


 確かにこの世界での初産は色々大変らしいけどさ。

 でもあなた、まだ二十代じゃないの。


 それこそ、アンネとカミラがいるんだもん。母子ともに健康で生まれてくることに違いないだろう?な?

 「ほら、アンネ!あんたもアピールしないとアベルのことだから知らんぷり決め込むわよ。」


 「そんなの嫌です。アベル様!私も!」

 などとアンネも参戦。


 私も!じゃねぇんだよ。

 給食のあまりもの配ってんじゃないんだぞ。

 

 収拾のしようがない?

 いや。


 「はい、うるさい、黙れ。」

 俺のこの一言でピタッと、淑女たちの雑音は消えた。


 さすがに当主(仮)の言葉は皆よく聞くね。

 「さて、十分わかりました。爺ちゃんの言いたいことは分かる。人はいつまでも元気ではいられない。自分が元気で相手も元気であればさっさと次世代を育むことは必要だ。アメリア婆ちゃんのような事にならなくてもね。」


 俺の言葉で、爺ちゃんは頷く。

 「よって、姉さん以外の人達にはもちろんその可能性は残します。」


 「なんで私以外!?」

 「それ聞く時点で駄目なんだよ。城の塔で自粛する?」


 「冗談です。ごめんなさい。」

 「素直な姉さんが大好きだよ。」


 俺がそう言うと、ロッティーは頬を押さえてうずくまった。

 うるさいのが一人消えた。


 次、神と聖女だが。

 「君ら、まだ学生だからそう言うこと駄目。」


 「アベルはしてるでしょ!」

 即座にカミラから反発が来る。


 「男は妊娠しないのでね。それに君ら少なくないお金を使って入学したわけだろ?それで子供が出来たから、留年とか退学とかしたら、俺は許さない。絶対にだ。」

 前世で俺がどれだけ大学の入学で苦労したと思ってやがんだ。


 ふざけんなよ。

 「で、ローズ。これから例のポーションは飲まなくていい。後は自然に任せるぞ。ただ、授かった場合、僕の身の回りの世話からは外す。後任を見つけておくように。」


 「アベル!例のポーションというのは何?」

 ロッティーが余計なことを聞いてきた。


 「避妊用ポーションです。ヴァレンティアに帰るまで子を成さない様にと思っていたので。」

 俺の言葉を聞いて、一瞬大きく驚いた後、ロッティーは気まずそうな顔をして俯いた。


 俺は皆を見回し、

 「以上だ。もう文句言うなよ。」


 




 そういうのだった。

 あれ?俺ってばカミラとアンネを側室として容認しちゃった?







読んでいただき、有難うございます。

本作は長編となっています。

続きを間違いなく読みたい場合はブックマークを。

作者がんばれ!

面白いよ!

と、思っていただけたなら、それに見合うだけの☆を付けて頂けると幸いです。


それでは、また続きでお会いしましょう。


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