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規模が大きい~銀河が二つ消滅したお仕置き~

その日、機嫌が良さそうなフエがいた。

そんなフエに何故機嫌が良いのか柊がたずねると──




「♩~」


 フエは機嫌よさげに鼻歌を歌っていた。


「フエ、どうして機嫌がよさそうなんだ?」

「あ、柊さん!」


 にこにこと笑いながらフエは柊に近づいた。


「ロナクの馬鹿がねー、ついにキレたロナに封印のお仕置きくらったのよ! あと、ニルスの馬鹿が調子こいて大けがしたの! これを嬉しいと表現せずにはいられない!」

「そ、そうか……だが笑顔のフエがみれたのが嬉しい」

「本当⁈ 有り難う!」


 フエは柊に抱きついた。

 すると柊もどこか嬉しそうな笑みを浮かべた。


『フエ姉さん』

「あら、ロナ」


 そうしていると、ロナがフエの部屋にやって来た。

 抱き合っている二人を見て扉を閉めようとしたので、フエがそれを止めた。


『お二人の邪魔をしてしまってすみません……』

「悪意あってやってるわけじゃないからいいのよ、入って入って」

『では……』


 ロナはフエに案内され、椅子に座る。

 柊も椅子に座った。


「珈琲? 紅茶?」

『紅茶で、砂糖を一杯お願いします』

「紅茶で、砂糖を二杯いいだろうか?」

「OKOK」


 フエはそう言って、紅茶を三つ持ってきた。

 そろいのカップの片方を柊にやり、客人用のカップをロナの前に置いた。


『本当にこのたびはロナクがとんでもないことを……』

「まぁ、とんでもないことしてくれたって言えばそうなるわね」

「何をしたんだ」

「銀河系の調整をしてたんだけど」

「銀河系の調整⁇」


 突飛な発言に柊は頭を混乱させていた。


「まぁ、その生まれて間もない銀河系が発展するように調整するはずだったんだけど、ロナクがそれにちょっかい出した所為で銀河が二つほど消滅しました」

「なにを? どうすれば?」

「ややこしいことになるから聞かないほうがいいよ、私も説明面倒だし」

「そうか……で、ロナクは?」


『ねーちゃん、フエー……悪かったからだしてくれぇええ暗いよ狭いよ~~』


 とロナの影から声が聞こえてきた。


「アンタはしばらくそうして反省してなさい! 全く宇宙の管理が大変なのにアンタは余計な事しかしない!」

「宇宙の管理……」

「この宇宙は『世界』は私の『夢』だからこそ、私には管理する義務があるのよ。食い殺した親父は感覚的でやってたけど、どうもそれを引き継げなくてね、私なりに模索してやってるのよ」

「……大変そうだな」


 柊は暗い表情で呟き、カップの紅茶を口にした。

 そんな柊を見て、フエは頭を撫でた。


「大丈夫、柊さんの事はこれからも大事にするし、それにちゃんと向き合うわ」

「本当?」

「本当よ、というか今までそうしてきたじゃない」


 フエが笑って言うと、柊はしばらく考えてから渋い顔をした。


「……平坂零」

「う」

「浮気者」


 ジト目でフエを見始めた。


「零さんはその──『花嫁』で特別で……その」

「……」

『柊さん、お気持ちは分かります。ですが私達異形の子等にとって「花嫁」は何者にも代えがたい存在なのです、番いと同じく』

「……浮気控えめなら許す」

「いや、浮気してるつもりないんだけどなー」

「たまに異形性の発露が酷い時以外でもヤってると聞いた」

「誰から」

「蓮」

「蓮ー‼ 私に恨みでもあるのー⁈」

「……」

『蓮さんなら恨みマシマシかと、散々康陽さんとのことで色々あったと聞きますし』

「世話焼いただけなんだけどなぁ」

「浮気者……」

「だから柊さんごめんってー!」


 フエは土下座をして柊に謝り始めた。


『あー! ここから出てフエの情けない姿みてぇ!』

『ロナク?』

『ぎゃあああああ! ねえちゃんごめんなさいー‼』


 影の中から悲鳴を上げるロナク、それをロナは冷たい雰囲気を纏って見つめているように思えた──







やらかしよりも、当分やらかせないと言う方がフエには嬉しかったみたいです。

それにしても、銀河系二つ崩壊とかロナク何やった?

ですよね。

其処は異形の子だからとしか言えませぬが……


ここまで読んでくださり有り難うございました。

次回も読んでくださると嬉しいです。

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