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親友ポジションに憧れる俺は彼女達に狙われている  作者: 瑞柿けろ
第四章 夏休み&景ちゃん編

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第114話 東鐘姉妹の母! 登場!



「ただいまなのじゃー!」

「ただいま」


 真白とノアと別れ、姫と共にアパートへと帰り狭い扉を二人で入る。慣れた光景だがこの雰囲気が俺は正直嫌いじゃない。

 今まで仲の良い親友や幼馴染がいたが、親が仕事で常にいなかった俺からしたらコイツのような奴でも一緒にいてくれていると正直嬉しいわけで、


「透よ昼飯じゃ! 早う食べたいのじゃ!」

「今日は学校早かったからな、待ってろなんか作るから」

「楽しみなのじゃ! なんじゃ寿司か! すてーきか!」

「昼からなんて良いもん食おうとしてんだ。炒飯だ炒飯」

「お、焼飯か! 儂はそれも好きじゃぞ! 早うしろ早う!」

「その前に手を洗え」


 はっ! 儂としたことが! と洗面所へと駆け出す姿は完璧子供そのもの、うちの神様は本当にただのお子様である。


 コイツと一緒にいられて楽しい。

 この夏休みは姫と何をしようか、姫に何を楽しんでもらおうか、そう考えるのが密かな楽しみになっていた。

 勉強も勿論忘れてはいないが、とりあえずこの夏休みは姫にとってより良いものにしたい。


 そんな事を考えるのもまずは昼飯を食べながらにしよう、一先ずは手早く昼飯を作り姫と食べることにした。


「焼飯じゃ焼飯! 儂、透の作る焼飯が一番好きじゃ!」

「炒飯な、いい加減覚えろよ」

「おーやっぱり美味いのぉ! このボソボソ加減が絶品なのじゃ!」

「無視か! ってボソボソじゃなくてパラパラだからな? そこ間違えたら天と地くらいの差があるから」


 日本人は細かくて五月蝿いのぉ、だと? お前一応日本の神様だろ? 何年この国にいんだよ今更だろ。


「おい透デザートが無いぞ!」

「ハァ?」

「儂は毎秒デザートを摂取しないと身体の維持が出来ないのじゃ!! デザートを食わせるのじゃデザート!!」


 うざっ……


「姫喜べ、デザートならあるぞ」

「なんと!? 流石透じゃ儂の召使い!」

「キンキンに冷えた冷凍されたボソボソの炒飯で良ければな、喜べ」

「こ、こんの小僧がァァァ……でもちょっと気になるから食べてみたいのじゃ」


 お前ヤバいなマジで……なんでもありか?

 

 まあ良い、とりあえず話を変えるか。


「なぁ姫せっかくの夏休みだからな、なんかやりたい事とかないか?」

「なんじゃいきなり」

「いやなんかやりたいことないかな、と」

「儂のご機嫌取りかぁ? そんなことしても呪いは解かんぞ」


 いやそれは無条件で解けよ……あ、でも、


「……呪いは解かなくていいぞ」

「ん? なんでじゃ?」


 い、いやなんだ。


「嘘を言えないのも……」

「うむ」

「わ、悪くないなと思ってな?」

「……ほーん」

「なんだよ?」


 別にぃ? と意地悪そう……だがどこか嬉しそうに返す姫。

 その態度が妙にムカついてくるが、


「良いの……今の透は儂結構好きじゃぞ?」

「……うるせぇアホ」

「なんじゃ照れておるのかぁ? 初やつじゃのぉ〜?」

「……」

「儂はな透? お主と行けるなら何処でも良いぞ?」


 人差し指で嬉しそうに俺の頬を突く姫の姿は容姿とは違い大人びて見えてしまう。

 止めろ一々突くな、あとニヤニヤするなよ恥ずかしいだろ。


「人の子は成長が早いの」

「……」

「儂らと違ってお主ら子はすぐに一人前になってしまう」

「……」

「今はこうしていてもお主が大人になるのもあっという間……儂ら不変の存在からしたら瞬きの間よ……」

「……」

「本当はもっと甘やかしてやりたいのぉ」


 嬉しそうで切なそうな表情、いつも子供の様に無邪気な笑顔をした姫とは違い、つまらなさそうと言うか複雑な表情をしている。


 ……あれ? でもなんだろうこの違和感?


「なあ姫?」

「なんじゃ人の子よ」

「……あ、いや間違いだったら悪いんだけど」

「ふむ」


 いやさ……、




「お前……最近”フニャーレン”観ただろ……」

「あ、なんで分かったのじゃ!!?」


 やっぱりかお前!? なんか急にキャラが変わったから可笑しいと思ったんだよ!!! ビビらせるな!!!

 唐突な歳上ムーブだし、長生きをアピールしたし変だと思ったわ!!


「でもそれも儂の本心なのじゃ」

「え?」


 それって____


 聞き返そうとした時、突然にインターホンが鳴った。


「……」

「……」

「行かんのか?」

「お、おう」


 最初は心とかだと思ったが合鍵で扉を開ける気配もなく、他の奴らならやりそうな扉が破壊されることも起こらずに再びインターホンが鳴ったので仕方なく出てみる。


「はいはーいどちら様で……すか……?」

「どうも」


 扉を開けて突然の来訪者に俺の思考は停止する。

 何故か? それはその相手の容姿に対して驚いてしまったからに他ならない。


 けれど、そんな俺の動揺による沈黙を初対面の相手が汲み取ることは出来るわけもなく、


「貴方が雨上君かしら?」

「へ? え、あ、そうですけど……貴女は?」


 とても情けない返事だが、和服の美人お姉さんは言葉を続けた。


「初めましてワタクシは”東鐘 百合(とうがね ゆり)”……貴方の知ってる姉妹の母親です」


 え……、


「な、なんで俺の家に……」


 そう貴方が____




「ウチの子二人とお付き合いしているらしいですね? 知っていますよ?」

「違いますけど?」(困惑)


 俺の夏休みはまだ始まらないようだ。




        ~おまけ~


 トーク画面


【透お兄ちゃんが和服美人を部屋に連れ込んだのじゃ】神

【詳しく】心

【詳しく】ましろん

【詳しく】杏理☆

【詳しく】爆弾娘

【詳しく】ペット

【詳しく】先輩の後輩彼女

【ちな、無茶苦茶巨乳なのじゃ】神




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