九色 雷と鎚
「次を片付けに行こうかロドル」
「片付けに行こうかロドラ」
その時、ロドルの背後に巨大な手が現れ地面に叩きつける。
「ロドル!よくも!」
ロドラが動こうとした時、小さな玉が放電しながら周囲を囲み雷を浴びせた。
「なめられたもんだな紫劉」
「油断大敵」
砂埃の中から黄理と紫劉が現れる。
「あの爆発で生きていられるはずがない」
「はずがない」
「ギリギリ土で覆って助かったんだよ。
危なかったけどな」
「次は仕留める!」
「仕留める!」
ロドルとロドラは黒い球体を無数に出し黄理と紫劉を囲む。
「全部防げるかな?」
「かな?」
「我が体に宿りし紫の力よ、邪悪なる者を貫け」
叫びながら紫劉が片手をかざすと雷が空へ昇り、槍のように雷が降り注ぎ全ての黒い球体を一瞬で貫く。
「くっ!もっと大量の玉を…ロドラ!?」
ロドルの視線の先には左腕を失ったロドラが膝まづいていた。
「ロドル…あれを」
「…分かった!」
ロドルは一瞬でロドラの背後に周り仮面の口を大きく開きロドラを呑み込む。
「仲間を食いやがった!?」
「…膨らんでる」
ロドルは一回り大きくなり全身に奇妙な模様が浮かび上がる。
「消えろ」
ロドルは黄理へ殴りかかり、土の壁に防がれるがロドルの拳が爆発し壁を吹き飛ばす。
「自分の手を!?」
砕けた壁の破片を掴み黄理へ軽く投げるロドル。
「投げる力もないか?」
黄理が受け止めた瞬間に破片が爆発する。
「黄理!」
紫劉は電撃の鞭をロドルの首に巻き付けるが巻き付いた部分が爆発し鞭が消し飛ぶ。
「触れられないのか」
ロドルの拳が紫劉の一瞬の隙を突き腹に直撃し爆発で弾き飛ばす。
「終わりか?」
「ぐっ…紫劉…
どうなってるんだ…」
「ロドラは俺の中にいる。
中で俺の全身に力を送っているんだよ」
「爆発の力か…」
「違う。
俺達は二人で一人。
お互いの力を合わせた時に爆発を生む」
「力を合わせた時…じゃあ今までのは力を合わせていたのか」
「この仮面は俺達を繋ぐ。
離れていても俺達は強いが一つになれば更に強くなる。
今すぐ楽にしてやる」
ロドルはゆっくり黄理へ近付く。
「(さっきのダメージがまだ効いてる…)」
ロドルが黄理へ手を伸ばした時、背後に大きな雷が落ちる。
「なかなか頑丈だな」
「我が心に輝きし雷光よ!全てを貫け!」
紫劉の全身に電光が走り体が雷と化す。
「無駄な事だ。
触れれば爆発で消し飛ぶ」
「試してみろ」
紫劉は身を屈め一瞬でロドラを貫き黄理の隣に現れる。
「無駄だと言った…ぐっ…なんだ…何を…ロドラ?ロドラ!」
「紫劉何を?」
「あいつの中にいる片割れを貫いた」
「やるな!」
「でも…」
紫劉は膝から崩れ落ち黄理に受け止められた。
「紫劉!無茶し過ぎだ!」
「ちょっと休む」
「ったく」
「よくも…よくも!」
ロドルは全身が赤く輝き出す。
「俺も負けてられないな…
我が心に広がりし大地よ!穢れた魂を地中へと還せ!」
黄理の右手に土が集まり始め巨大な鎚が出来ていく。
「いくぞ!」
巨大な鎚が振り下ろされ両手で受け止めるロドル。
「こんなもの!」
ロドルは肩を爆発させ鎚を押し戻そうとするも全く通じなかった。
「お前らには負けない!」
「ぐ、ぐあぁぁぁぁ」
ロドルは膝を突き押し潰されていく。
「こんな…所で…」
その時、鎚が粉々に破壊される。
「何が?」
「全く情けない」
「ゼーレ様!」
ロドルの前にゼーレが立ち塞がっていた。




