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外伝1
そこは暗い闇。果てしなく、果てしなく続く、深い深い闇。
人影もなく、大地も、風も、水も、そして光もない世界。
決して人が存在することができない世界に、存在するはずのない
‘人’がいた。その‘人’の周りには、より一層深い闇が
渦巻いている。その闇もまた人であり、その人の記憶であった。
平和だった島。その島の平和を破ったのは人間であった。
その‘人’はただ逃げるしかなかった。力なく逃げまどい、
ただ自らの島が壊されていくのを見ているしかなかった。
そして‘人’は人でなくなった。
‘人’は人を恨んだ。憎しみ、そして滅ぼすことを決めた。
人を滅ぼすために‘人’は自らの闇を取り込み、人を滅ぼす
力を手に入れた。
そして、運命の時がやってきた―




