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六甲山系を歩く 高取山

今回は内容を煮詰めて一作完結です。

挿絵(By みてみん)


 さて、六甲山系を歩くシリーズも三作目。

 これまでは初心者向けの山を紹介して来ましたが、今度もやっぱり初心者向けの山です。

 と言うのも、初心者向けとは言いますが、ハイキングとしては十分楽しめますし、そもそも一般人がやる山登りと言うのは、危険を冒してやるようなものではないので、安全に楽しめる山を紹介しております。


 そんなわけで今回の山は神戸市長田区にある高取山です。

 今までの山と違うのは山頂付近が全て神社の敷地になっている所です。

 注意書きにも書いてありますが、神社内で走ったり運動したりはご法度です。底のいかつい登山靴も石段を傷つけるので禁止です。

 普通のスニーカーやウオーキングシューズでも十分登れる山なので足底が柔らかく、石段を傷つけないような靴で行きましょう。


 さて、この山の最大の特徴は山頂に神社があること。つまり山全体を崇拝する山岳信仰の山ってことですね。

 そして、この山道というか参道には茶屋が点在していること。

 本当は四軒ありますが、一番高いところにある、月見茶屋は休業中で近々再開の予定。現在営業中は清水茶屋、中の茶屋、安井茶屋(とはいえ休業しているときもありですが)です。


 さて、一旦茶屋の事は置いといて、どこから登るかということですが、私がいつも登るときは高速長田駅です。長田神社の近くですね。

 JRの新長田駅からも登れますが、街中を結構歩くことになるので私はなるべく登山口に近いこの駅を使います。


 もっと近いところからという横着さんは、JR神戸駅や高取駅、あるいは阪神の板宿駅から乗れる市営バスで、長田小学校前のバス停で降りるとほぼ登山口に着きます。

 同じく市営バスの高取団地前からでも登れますが、今回は高速長田駅の長田神社方面からのルートをご紹介しましょう。


 まず、駅は地下にあるので長田神社方面の階段を上がって地上に出ます。すると目の前に長田神社の鳥居があって商店街が続いています。

 もうこの商店街が参道ということですね。途中コンビニがあるので、飲み物などを買っていきましょう。

 尚、先に言っておきますと、頂上にある高取神社は非常に眺めがよく、思わずここで弁当を広げたくなりますが、神社の神域、特に神聖な場所で食事をするのはあんまりよいこととされていない場合があるので、神域ではなく途中の見晴らしの良い広場か茶屋で食事を取る方が良いかと思います。(高取神社に聞いたわけではないのであくまで私の考えですが)


 さて、山には登山口から登るわけですが、長田からの登山口は極めて細く見つかりにくいところにあります。春であれば桜の木が目印になりますが、それ以外の季節では桜であることもわからないので、登山口にある小さな案内石を目印にしてください。


 そこからしばらくは住宅地を登るのでちょっと不安になるかもしれませんが、ちゃんと山に繋がっているのでどんどん登ってください。

 住宅地を抜けるまでの間にすでに五十メートルは標高が上がることになります。


 そして左手に駐車場を見て進むと、本格的な山に入ります。とはいえ頂上までは参道となっているので、階段が整備されています。「いや、山の中を歩きたい!」という人は、右手から入れる山道をお勧めします。

 個人的には山の中を歩くのが好きなので、山の中を歩きますが、ここで注意点。

 山の中のコースを選択すると、茶屋を二つ飛ばすことになります。

 茶屋巡りをしたい方は階段から行くのがよろしいでしょう。


 なので、今回は階段の方に行ったとして最初の茶屋は清水茶屋です。

 まあ、山を登っている身としては、序盤で落ち着くのも何なんで残念ながら入ったことはありません。

 次にたどり着くのは中の茶屋です。ここには卓球台もあり、暇なときはおかみさんが相手をしてくれます。


 ただ、ここのおかみさんはすごくおしゃべりが好きなので、ここに立ち寄る場合はそれなりに時間を食うことを織り込みましょう。

 さて、中の茶屋を過ぎると舗装された階段があるので、ひたすら登って行きます。

 そうすると安井茶屋にたどり着きます。この辺には公衆トイレもあるので、神社に行く前に用を足しておけば安心です。

 ちなみにこの安井茶屋のすぐ近くに潮見茶屋というのもあるんですが、正月しか開いてないという噂。もし開いていたらラッキーと思って下さい。


 余談ですが山登りの最中に食べるきつねうどんってめちゃ美味しいんですよね。寒い季節ならなおさらです。讃岐ではない柔らか麺が体を癒します。

 そして、てんぷらよりもお揚げさん。もしかしたらお稲荷様にあやつられている可能性もありますが、なんせよ美味しい。

 そして今は休業している月見茶屋もうすぐリニューアルオープンだそうですを過ぎていよいよ神域に入りますが、この月見茶屋の近辺には街猫が住んでおり、人間に警戒することもなく。優雅に暮らしています。


 暑すぎるまたは寒すぎる時は、ねぐらに引っ込んでしまいますが、それ以外の時は出合えると思うので、生活の邪魔をしない程度に写真など撮って頂ければと思います。


 ここを過ぎるといよいよ神域に入ります。

 冒頭にも記しましたが、ここではなるべく底の柔らかい靴を履きましょう。そして決して走ってはいけません。

 一度壊れると簡単には修復できないので、いたわる心が大事です。


 そして高取神社へ。ここで参拝できるのですが、実は頂上はもう少し上にあります。

 本殿で参拝した後そのまま左手奥に進み、さらに階段を上がると神戸を一望できる絶景を見ることが出来ます。

 しかしまだ、頂上ではない。

 そこからさらに上に登ると頂上の石碑があり、その場所にも様々な神様が祭られています。

 一応ここが目的地なのですが、余裕があれば奥の奥に進んで行くと、また別の裏絶景ともいえる景色が楽しめますが。ここはまた登った時のお楽しみということで。


 さて、登ったらあとは下りるだけなのですが、神社に戻らず山道に入ると大灯篭という大きな灯篭も観ることが出来ます。ここからの景色も又一味違うので行ってみてはいかがでしょうか。


 ここからは下りるだけと言いましたが、いくつかルートがあり、長田方面にも鷹取方面にも出ることが出来ます。

 また高神のこうじんのたきが観れるルートもありますが、普通に滝だと思って見に行くとあまりの滝の小ささに、ある意味度肝を抜かれます。


 ま、どのルートで降りるかは、好みで良いと思います。どのルートでも人里に下りれないことはないので。


 そうして、元の登山口まで戻ってきました。


 ここからは、歩いて高速長田駅まで戻るもよし、バスで神戸駅に出るのも良し、自由解散できますので、友達何人かと一緒に登るにも都合がいいかもしれません。


 という訳で、今回は高取山でした。

 半日も使わずに登れる山なので、一度登られてはいかがでしょうか。

 ではまた、別の山にてお会いしましょう。     

                            高取山 完




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