六甲山系を歩く 再度山②
エッセイと入ってますがほぼ日記のようなものなので、特に中身は無いですが、山登りをしてみたいなと思っていただければ幸いです。
さて、諏訪神社での参拝を終えましたら、右手に行き脇道に出ます。こっからまたそこそこ坂を登るので、開始早々いやになっちゃう人もいるかもしれませんが、このヴィーナスブリッジまでの道のりは全体の行程の中でもそこそこしんどいポイントなので、ここで慣れておけばその後の坂道は少し楽に感じるかもしれません。
ちなみに山の上り坂を歩く時のポイントですが、姿勢としてはなるべく背筋を伸ばして歩くこと、そして自分のリズムで登ることです。無理をすると結局乳酸がたまって休憩を多くとることになりますので、ゆっくりでもなるべく休憩せずに進みましょう。
水分補給もなるべく歩きながらが良いです。呼吸はなるべく大きくします。鼻呼吸が得意な人はそれが望ましいですが、出来ない人は口で良いので大きく空気を吸い込んで足のつま先まで酸素を届けるような意識で呼吸します。
視線は上り坂の時は下を向かず上を見て歩くのが良いですが、凸凹したところや下り坂では自分の足が着地する場所を見ながら進みます。ちょっとした石や木の根っこで転んで大けがをする可能性があるからです。
他にもいろいろ注意点はありますが、キリがないのでとりあえず先に進みます。
ヴィーナスブリッジは神戸の夜景の名所でいわゆる一千万ドルの夜景と言う奴です。何故一千万ドルかは諸説ありますが、神戸の夜景の明かりの電気代を足すと一千万ドルになるとか言う説もあります。なんだか急にロマンチックじゃなくなりますね。
で、当然山登りしている時間は日中なので夜景は見れませんが、夜景でなくても非常に美しい景色が見られます。
ヴィーナスブリッジはらせん状の階段と展望で出来ており、展望台の方が高いですし、らせん階段も景色として楽しめるのでとりあえず展望台まで登るのが良いでしょう。
展望台には神戸北野テラスというレストランがあり、ここでは世界一の朝食を食べることが出来ます。
この世界一の朝食と言うのは北野ホテルの総支配人・総料理長山口浩の恩師であるフランス料理界の重鎮ベルナール・ロワゾー氏より 公式に再現を許されたものです。本来は北野ホテルに宿泊しないと味わえないものですが、ここのお店でも味わうことが出来ます。ただしこの原稿を書いている時点の値段で八千九百円します。
ということで僕はまだ食べたことがありません(なにがということなんだか)。
で、ですね。一旦ここまで登ったんですが、北側にある階段を下りて行きます。山登りにおいて下りと言うのは一見いいことのように思うのですが、実際は頂上に着くまでに下るということはそのぶんだけまた登ることを意味しています。
なので、行きの途中で長いあるいは急な下りを見ると暗さんたる気分になるのが山登りと言うものである。
レストランの横を通って展望台を下りると再度ドライブウェイという道に出るのですが、その道を横断してさらに左手の階段を下りて行くことになります。
このまま再度ドライブウェイ沿いに行ってから錨山、市章山を通って行くルートもありますが、初心者にお勧めできるような道ではないのでここでは回避します。
左に下りて行くと細い山沿いの道が現れます。狭いので追い越しが必要な時は声をかけて追い越させてもらいましょう。
そして進んで行くと左側の眼下には舗装されたアスファルトの道が見えます。これは諏訪神社に登る前に左側にあった緩やかな道ですね。ヴィーナスブリッジには登っていないので当然その分の高低差もない道です。最初にヴィーナスブリッジに行って、こんなもんかなと思ったら次からはこっちの道でもいいかもしれません。
細い山道を進んで行くとやがて分岐点に出ます。右からは再度ドライブウェイから降りてきた道、正面には再度山へ向かう道、左側には橋があり橋の向こうには公衆トイレがあります。最近リニューアルされたのでとてもきれいです。
今回は行きませんが橋を渡って右側の階段を上がると再度山荘という茶屋、橋を渡って左側に行くと稲荷茶屋があります。
道中に補給ポイントが多くあるのがこのルートの一番の利点ですね。先ほどのヴィーナスブリッジの所で錨山の方に行ってしまうとしばらく補給ポイントはありません。
そして今回は茶屋には寄らないので橋は渡らず、真っすぐ再度山を目指します。
ここからが本当の意味で山道っぽくなっていきますが、所々舗装された道や石の階段が設置されていますので、かなり歩きやすい道となっています。
とはいえ、舗装されていないところは石がゴロゴロあり、踏む場所を間違えると捻挫しかねないので十分な注意が必要です。
途中川も流れており自然に囲まれて日頃のストレスも幾分か和らいでいくのではないでしょうか?
まあストレスなんてものは一つ解消したら次のストレスが見つかって永遠になくなるものではないいかもしれません。
人は忘れっぽいものなので、新しいストレスが来たら古いストレスのことはどうでもよくなってたり。結局本人が気にするかどうかだけの問題ですのでつかみどころのないものです。
と急に人生について語ったりしているうちに大体中間地点を超えた所まで来ました。かわいい柴犬がいる「たきびねこ」というカフェです。なぜ犬がいるのにたきびねこ? という気もしますが、ここで温かい食事をとることが出来ます。
オムライスやおむすび、冬季限定の豚汁などありますが、テイクアウトでおにぎりを握ってもらって山の中で食べるのもよいでしょう。おにぎりはふっくらと握られておりボリュームがあって、二つも食べれば十分な感じです(特に僕は少食なので)。
山の中で食べるおにぎりって美味しいんですよね。こういうちゃんとしたお店のやつでなくても、コンビニのおにぎりでも十分に美味しく感じます。
さらには、今回再度山の山頂を制覇した後には、頂上のすぐ近くにある再度山公園で休憩するのですが、ここで自分でドリップしたコーヒーを飲むのが一番の美味ポイントです。その辺はまたあとで語るとしましょう(うっとうしい(笑))。
ちなみにこの再度山公園は自然豊かな公園で大きめの駐車場も完備しており、休日には親子連れや山の愛好家達が集まります。
少し古い話になりますが、世界的なサッカー選手であるアンドレス・イニエスタ選手が日本のサッカーチームヴィッセル神戸に所属していたころ、よく家族で遊びに来ていたそうです。
もし母国のスペインやヨーロッパの国で同じようなこと事をしていたら、人が殺到してパニックになりますが、そこは日本人、気が付いても手を振るか一言声をかけるくらいに留め、スター選手のプライベートな時間に干渉することはありません。
イニエスタもそういった日本人の気質を気に入り、五年間にわたって日本のチームでプレーすることを選択してくれました。
おっと、また脱線してしまいました。
たきびねこさんで昼食のおむすびを食べてから柴犬としばし戯れ心と体にエネルギーをチャージ出来ました。
ここの柴犬は普通の柴犬の大きさなんですが、オーナーに聞くと実は豆柴だとか。山の中で元気に遊ぶから育ってしまったのか、それとも最初から普通の柴犬だったのかは定かではありません。
そもそも普通の柴犬だとしても「偽豆柴」なんて言われたら、このわんこもさぞかしご立腹でしょう。
この後は大龍寺を経由して弘法大師が祭られている社を経由しながら山頂を目指していきます。
しかしながらこの再度山の話、山頂に着くのがゴールではなく、その後の再度山公園や市ケ原、布引の滝など名所の紹介が目白押しとなっていますので、次回では完結しません。もちろん何も事件も事故も起きずませんが、もうしばらく続きますのでお付き合いの程よろしくお願いいたします。
続く




