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神の恩賞
神は微笑んだ
【ああ良かったな。恋しい人に会えたようだ。】
見下ろす先は日本の真ん中、東京。
夜中の公園。
ベンチに寝そべる “英雄” と、
彼が壊れそうなほど望んだ人間の男。
【急に全て除いてしまったのは、いささか早急だったようだ。可哀想なことをした。しばらくは、その男のもとで過ごすといいさ。】
神は、己がこじ開けた次元の穴を、軽く触れただけで閉じてしまった。
そこから少し除いていた緑豊かなガヴィネル王国は、それとともに見えなくなった。
続きは「異世界の王子さま」です。
付き合おうというお優しい方は是非、そちらもご覧ください。