工場と試験場でなんか色々やる
「火薬製造工場の従業員募集を始めました。」
「いくら人手不足といっても今回は10名だからね。」
「ええ、女性でも可、となれば何とかなるでしょう。」
「それと、ガラス工房に色々依頼しといた。」
「今度は何を?」
「厚い板ガラスと色付きガラスだよ。厚いガラスは農業試験場と水産試験場に温室を作る。そして色つきガラスはステンドグラスと薬品ビンに使う。」
「ほう。ブラックにするのですな?」
セバス、いいのかそれで?
農業試験場にセバスと農業担当を連れてやってきた。
すでに牛小屋は完成しているが、なんか畑が拡がってる。
「これは立派になりましたねえ。」
「今はみんな使役に出ていますので、作業は行っていないのですが、みんな自分の畑として自主的に広げているようです。」
「城の下は全て畑になるかもね。」
「騎士団は市内東側に移転しますし、よろしいのでは?」
「温室はこの辺がいいな。横は管理棟でも建てようかな。」
「研究施設らしくなりますな。」
「ところで、畜産の試験とは一体どのようなことをされるので?」
「一つは牛や豚の品種改良だね。それと飼育方法の改良、効率的な施設とその管理。結構できることはたくさんある。」
「なるほど。牛は購入しましたが豚もですか。」
「馬も軍馬の開発なんていいかも知れないね。」
「そういえば、温室は花を育てるのですか?」
「もちろん花も育てるけど、貴族の屋敷みたいに観賞を目的とした温室ではないよ。あくまで冬に植物を育成するのに必要なコストを調べたり、南大陸の植物の栽培実験を行う施設だよ。」
「さすが坊ちゃん。私の想像を軽く超えて来ますな。」
「褒めても何も出ないよ。」
「いや、給金が上がるかと思いまして。」
「まあ、もっと資金に余裕ができたら必ず上げるから、それまで待ってよ。」
「ええ、期待しております。」
セバスは時々、とてもいい顔をする。
セバス、それだよ!
それがブラックというものだよ!




