メイド イン オルガ
早くも11月下旬になった。
ローサが屋敷に来て3週間ほど経ち、最近はリハビリによる体力づくりや、栄養価の高い食事メニューで徐々に顔色も良くなってきた。
毎日激務続きで話を聞く機会が無かったが、これから先の事もある。色々な話を聞き、こちらからも話をするべきだろう。
「まだ痩せてるけど、随分顔色は良くなってきたね。身体の調子はどう?」
「うん、いい。」
「少しづつ調子が良くなって来ているのは分かる?」
「うん。分かる。」
無口さんかな?
「年はいくつ?」
「10?」
ええ!そこ自信ないの・・・しかもまさかの年上?
「10才なのかな?」
「エラが言ってたからそう。そう思う。」
「エラって、お母さん。」
「お母さんはいない、と思う。エラはいい人。」
「おうちの人?」
「ずっといっしょにいた。奴隷って言ってた。」
ああ、何となく分かった。
きっと奴隷は一つの小屋かなんかで共同生活してたんだ。
「おうちはどこか分かる?」
「分からない。」
「どんなお仕事してたの?」
「畑でお仕事とか、水くみとかしてた。」
うん、典型的なやつだ。
「どうしてあそこにいたの?」
「ご主人様に連れて行かれて・・・要らないと言われた。家がたくさんある方に歩いていたら転んで動けなくて、寝てた。」
寝てたって・・・
何か涙が出てくる。
「う~ん、これからどうしようか?」
「坊ちゃま、ここで働くのがよろしいかと。服はすぐに用意しますよ~」
「オルガさん、面倒見てくれる?」
「ええ、体力が付いたら、まず話し方から始めましょうね~」
オルガさんの指導を受けたらどんな感じになるんだろう?




