内も外もダイナミックに
「アインツホーフェン夫人からもう返事が来たよ。」
「それは早いですね。それでいかに。」
「うん。快諾してくれた。」
「それは凄いことですよ。帝都では引く手数多な方ですので。」
「それがどうも陛下と何かあったみたいで、皇太子の面倒見てないんだって。」
「教科書の種類はどのようなものでしょうか?」
「読み書き、算術、マナー、社会ルールだね。子供用だからすぐ出来るよ。」
「部数はたくさん必要となります。」
「うん。取りあえず500部づつは発注したい。どのくらいお金が必要かなあ。」
「調べておきますが、数万ディリは必要かと。」
「工場用地より高いね。」
「まあ、果樹園ですから・・・」
午後からはスーディルのエネル本社へ
「もう建造始めたんですか?」
「善は急げと言います。それに大きくても船は船です。設計と建造のノウハウは十分にございます。」
「材料もたくさんありますが、これだけの物をよく短期間で集めましたねえ。」
「船はいつ壊れたり沈むか分かりませんからあらかじめ部材は用意しているものです。これだって5年前に伐採された木なんですよ。」
「それはまた・・・いつ頃完成ですが?」
「まあ、半年くらい先を見込んでいます。船員は他の船から引っ張ってきますよ。何せここが勝負どころですから。」
「こんな大型船、港に入るかな?」
「まあ、進水時は艤装前の空荷状態で行いますし、水深があまりに浅ければ入港時は湾内停泊で人員や荷ははしけを使います。過去にはギルド国の船も入ったこともあるので大丈夫でしょう。」
さらに帰ってくると大砲が完成してた。
「もう無理、明日お願い・・・」
「そうですな、鉄砲の組立もそろそろですので、併せて確認ということでよろしいかと。」
「どうせなら銃弾と砲弾が出来てからにしない?」
「ええ、先方にはそのように伝えておきます。」
「それと・・・」
「ええ?!」
「いや、また明日にでも・・・」
いや明日三者面談以外に何かあるの?




