実行組織を本格的に整備する
説明会を終え、疲れ切ってる若干8才は、応接室のソファに倒れ込む。
「ああ疲れた、疲れたよ、今日はもう終わり。」
「お疲れ様でした坊ちゃん。それにしても皆が賛成してくれてホッといたしました。」
「伯爵家は追い出されたけど。」
まあ確かに反対運動が起きるよりは全然マシだ。
「しかし、南側の店主は若干不満そうでしたな。」
「建物はみんな古いからねえ。」
「資金も足りないことですし、それは将来の整備課題ということで。」
「取りあえず、好き勝手に土地が売買されて権利関係が複雑にならないための説明会だったんで、まあ目的は達成できたかな。」
「そうですね、新築ラッシュに巻き込まれて街路が拡幅できないのは困りますので。」
「ということで、水道の設計を本格的に始める必要が出てきた。」
「土木商会にも、当面そのような技術はございませんが。」
「取りあえずは帝都の商会に外注だろうね。そのためにも行政組織を整備しないと。」
「行政組織整備計画の通りにですね。」
「すぐに人材が揃わないとしても、政庁職員は知っておく必要がある。」
「今は全員攻撃、全員守備ですからな。」
「なので当初予定のとおり、内務、財務、騎士団、厚生、農務、土木、商務の7分野に責任者を置き、内務の下に総合調整、秘書、庶務、文書、監査、法令、広報の各担当を。財務の下に予算、徴税、管財、経理、会計、出納を。騎士団に連絡、防災、自警団担当を。厚生の下に教育、医療、文化、福祉、公衆衛生を、農務の下に農業、畜産、林業、水産、食料担当を、土木の下に領地計画、資源、測量、土木建築、設計を。商務の下に商業、工業、特許、運輸、貿易の各担当を置き、スーディルに支庁を設置する。」
「将来的には別の組織も設置するのですよね。」
「研究所や試験場、各工場を別組織として企業経営する。また、奨学金などの基金も政庁各担当に割り振って管理させる。」
「しかし、このような統治体制は類を見ません。まるで政府のようです。」
「そうだね。外交と諜報が無いだけで、政府組織そのものだね。総勢約50名の組織を考えている。」
「50人もいれば楽になりますね。」
「そのほかに市役所職員がいるんだから、他家に比べてもかなり多い陣容だと思う。」
「まあ、これほど領地経営に熱心な者もおらぬでしょうからな。」
「ということで、まだ45人も採用しないといけない。」
「そこが一番の問題です・・・」
採用試験したくても、識字率低いんだよなあ・・・




