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タロットカード~前世からの帰還

 栞はまた再び暗闇を漂い始めた。そしてそれは今までと違って、光は見えず~ただただ暗闇が続いているのだった。

暫くそのままにいた。そうしてその後どの位時間がたったのか、、?

っとその時だった、急に息苦しさを感じた。それはだんだんと強くなり、恐怖へと変わっていく。

『た、たすけて、、誰か助けて!!!』そう叫んだつもりだったが、声が出ない。そのまま藻掻モガキ続ける。そうして、、『お願い、誰か、、』と強く念じた時~遠くから声が聞こえてきた。

 

「栞さん~何処にいるの?」


『あ、私を迎えに来てくれたの?』と思った瞬間、、、


今度はしっかりと光が見えた。そしてその向こうにぼんやりと誰かの顔が見えてくる。そしてはっきりと声も聞こえた。

「栞さん、大丈夫ですか?私の声聞こえますか?」そこで栞は目を開けた。

そこには、、栞が泊めている旅館の、女将さんの優しい顔があった。

「気が付いたのね、、良かった!本当に心配したのよ。」

「わたしは、私は一体、、?」

まだ頭がボンヤリしていて、何だか訳が分からない。すると女将さんが、

「いいのよ、無理に話そうとしないで、、あなたは3日もウナされながら眠り続けていたの。あなたが倒れた日にお医者様に来ていただき診て貰ったんだけど、体そのものには何も異常が無いという事で、暫く様子を見て対処しましょう、と言われたの。魘される度に、私が『大丈夫?』と声をかけると、、あなたは「此処にいたい、いさせて。」とうわごとを云うの。だからね、本当は病院へ移した方が良いと分かっていたけれど、色々考えて、私が看病する事にしたのよ。でも本当に良かった、気が付いてくれて、、戻ってきてくれて。」

「すみません、、ご迷惑、、おかけしました。もう、、大丈夫だと、」私が掠れた声で言い始めると、女将さんはそれを途中で止めて、「いいのよ、何も言わなくて、、今はとにかくもう少し眠りなさい。」そういいながら水差しを私の口に運んでくれた。私はまるで命の水を与えられたように、ごくごくと喉を鳴らしてそれを飲む。そしてその後はまた眠気に襲われそのまま眠りについた。ただ今度の眠りは暖かく穏やかでとても落ち着いた眠りであった。

そうして長い暗闇の旅を終えた栞は~次の日の朝、それまでの苦しみが嘘の様にすっきりと目覚めるのであった。



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