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志村恭介編 古城
彼女は岡山市内にある、女子高校に学んでいて、寮生活を送っている。斎藤真世と言った。スポーツ奨励校で、ハンドボールの選手だと言う。それにしても夜中に幽霊と間違うような、色白で、透き通った肌の美少女であった。和尚は彼女の事については余り話したがら無かった。志村もそんな事情等を聞く事も無かったが、この日を境にして品川の調査に熱が入っていないのが感じられた。志村は、それが品川のその少女に対する一目惚れだと感ずいていたが、恋や愛だと言っている時ではない。しかし、そんな品川を咎める事もしなかった。
そして、又数日が過ぎた頃、俵政春に紅水晶の手掛かりを電話した志村に、興味深い情報が入って来た。
「えっ!紅水晶勾玉が岡山にあるかもですって?」




