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志村恭介編 古城
「まあ、分かっていた事だがね。それよりも、先程の石がこの近くに無いか探してくれないか?それと滑石もだ」
岩石、鉱物から歴史認証を探る。脇坂が取った手法だ。この検証はどの学者も行っていない。何故、脇坂ともあろう人物が南西の丘も調べなかったのか・・志村には疑問が残った。そもそも西方城発見の糸口は、四国の岩石がポイントであった筈だ。志村はそう思った。
夕刻まで西方城址をくまなく探し回った2人であったが、結局何も発見する事は出来なかった。
その夜も何事も無く過ぎる。酒好きな和尚に誘われて、くだらない話が続く毎晩を過ごし、既にそれから何の手掛かりも無い1週間が過ぎていた。その夜の事であった。夜中に離れのトイレに立った品川の目の前に、一人の美少女が立っており、思わず驚き声を上げそうになった彼であった。それがこの寺の養女だと分かるまでには、流石に彼も肝を潰していた。
「ごめんなさい、驚かせて。義父に届け物があったものですから」
「い・・いえ・・」




