番外編 エストリーゼのデビュタント…?
「続編を!」とコメントをいただいたおかげで、なんか番外編ができちゃました。相変わらずの4人姉弟たちですが、ゆるりとお楽しみいただければ嬉しいです〜!
「デビュタントしたくありません…!」
私は、義弟たち3人にも見守られながら、そう宣言したのだった。
お父様に呼ばれて談話室に行くと、なぜか義弟たちも全員揃っていた。
しかも、テーブルの上にたくさんあるドレスのカタログを見て、盛り上がっている。
ええっと、どういう状況かしらね。
お父様が、遠い親戚である彼らを我が家に連れて帰ってきてから、半年近く経つ。
うちに来た頃は随分とボロボロで、痣もいっぱいあったが、今はすっかり健康優良児だ。
もっと大人になるまで口も聞いてもらえないかと思っていたが、思っていたよりもずっと3人ともこの家に馴染んでくれたし、心も開いてくれていると思う。
長男のライル様は、睨んでくることもなくなった。
むしろ、丁重に扱われることが多い。
一緒にお茶をする時には、私の椅子を引いて待っていてくれるし、お買い物に行けば荷物を持ってくれたりと、かなり紳士的だ。
前の家で弟たちを守っていただけあって、元々優しい性格なのだとよくわかる。
次男のルイド様は、最近では魔法がメキメキと上達している。
兄弟の中で一番魔法に興味があるようで、お父様が「魔法学校に通わせてもいいかもしれないね〜」なんて言っているくらいだ。
私に対しても、お父様や使用人に対しても、怯えることもなくなって、たくさん笑顔を見せてくれるようになった。
三男のロリック様は、それはもう元気に駆け回っている。
3人の中で一番年相応なので、そこが何よりも安心するところだ。
おねだりが上手なので、使用人たちもとても可愛がっている。
男爵家から呼び寄せた唯一の執事を彼ら専属にしているのだけれど、老齢の彼を連れ回しているところを見るに、若い侍従もつけてあげた方がよさそうなくらいだ。
3人それぞれの成長を見てよかったなと思う反面、最近は3人とも距離が近い気がするのだ。
ロリック様は、私を見つけると必ず腕にしがみついてくる。
ルイド様は私の隣に座りたがるし。
なぜかそれをライル様が怒っているし。
男女の姉弟って、こんなに近くにいるものなのかしらね?
「お父様、これは…?」
「おや、来たかいエストリーゼ。ほら、みんな主役が来たよ」
お父様が顔を上げて、優しく笑った。
その声に、3人もそれぞれ顔を上げて、私を見た。
こうして側から見ていると、父と息子たちに見えてくる。
なんとも微笑ましい光景なので、外からずっと見ていたい気もする。
「リーゼお姉さま、早く早く!」
「リーゼ姉様、わたしの隣が空いているのでよかったら」
「エストリーゼ、席を変わろうか?」
「あ、いえ、空いているところでいいんですが…、これは?」
「リーゼお姉さまの、でびたんとのドレスを作るんだって!」
「デビュタントな」
デビュタントのドレス、なるほど。それでこのカタログの量なのか。
貴族子女にとって、社交界デビューとなるデビュタントは人生において、一、二を争う大事な日だ。
誰しもが気合いを入れて、その日のために準備をする。
それは、私も例外ではないのだけれど…。
ひとまず、ソファーの空いているルイド様の隣に座った。
ルイド様がそれを確認すると、「へへへ」と笑うので、頭を撫でたくなった。
そんなことは今まで一度もしたことがないのだけれど。
うむ、お父様が私の頭を撫でる気持ちがわかるわ。
「オーダーメイドで作ろうとは思っているのだけれど、ある程度色や形は決めておいてもいいかと思って」
「はあ、それで私以外で盛り上がっているのですか?」
「大事なことだからね」
お父様が笑う横で、ロリック様はとあるページを掲げながら、「これがいい!」と指差している。
「リーゼお姉さま!ピンクがいいと思う!絶対可愛いもん!」
「リーゼ姉様には、定番の白も似合うと思います」
「こういう濃い色でもいいと思う、紺とかどうだ?」
ロリック様に続いて、ルイド様もライル様も言うから、こっちがびっくりしてしまう。
お父様は、それはそれは愉快そうにくすくす笑っている。
テーブルいっぱいに広げられたドレスの見本絵たちには、丸やら三角やらが書き込まれているのを見るに、私が来るまでに目星がつけられていたみたい。
女性のドレスを選ぶのが面倒な男性もいるっていう話は、嘘だったんですかね?
なんにしても、これだけ積極的なら、将来のお嫁さんたちも困らなくてよさそうな。
「みなさん、ドレスになんて興味あったのですか?」
「リーゼお姉さまのドレスが見たいの!」
「あら、普段用のドレスではダメでしたか?」
「だって、でびたんとの時には、お姫様みたいになるんでしょ!?僕、それが見たいっ!」
目をキラッキラに輝かせてこちらを向いてくるロリック様に、苦笑いしてしまいそうになる。
う〜〜ん、『お姫様のように』は不敬なような、なんというか…。
「ピンクのふわふわがいいよっ!」
「ピンク、ですか」
「リーゼ姉様は、どんなのがいいですか?」
「あ、えっとー」
どうしようかしら。
盛装って疲れるから、あんまり好きではないのよね。
だから、いまいち盛り上がりの輪に入りにくい。
それに、私…。
「肩出しよりも、こういうレースで覆われているのもいいんじゃないか?」
「ええ〜!この肩のところがまっすぐのやつの方がお姫様みたいだよっ!」
「リーゼ姉様をお姫様にしたいなら、ティアラをつける方がいいんじゃない?」
「だったら、先に色を決めた方がいいだろ。…黒もあればいいのにな」
「兄様、自分の色を着てほしいだけじゃないですか」
「う、うるさいな、いいだろ別に」
「よくないですよ、抜け駆け禁止です」
「僕の色だから、黒でもいいよー!」
「ロリック、デビュタントでは黒は着ないよ。そりゃあ、わたしたちの髪色で嬉しいけどさ」
「お前らも似たようなもんじゃねえか」
やいのやいの言い合っている3兄弟に置いてけぼりにされながら、私はそろりとお父様の方を見た。
弟たちとは違うエメラルドグリーンの瞳が、私に気づいてこちらを見た。
「どうかしたかい、エストリーゼ。決まりそうかな?」
「あの、お父様」
「エストリーゼの好きにしたらいいからね」
「大変申し上げにくいのですが…」
「ん?」
お父様が優しく首を傾げたのに、胸がちくりとしながらも、私はある決意を口にしたのだった。
「私、デビュタントしたくないのです!」
私の声が談話室に響いて、あれだけ賑やかだった全員の動きを止めることとなった。
お父様が口を開く前に、ライル様の硬い声が飛んできた。
「デビュタントしたくないって、どうしたんだよ?」
「リーゼ姉様、何か嫌なことでもあるんですか…?」
「リーゼお姉さま、お姫様よりシュッとしたドレスの方がいい?」
弟たちが心配そうに見つめてくるので、なんとも後ろめたいような気持ちがしてくる。
「理由があるなら、教えてくれるかい?エストリーゼ」
お父様のよく通る声がまっすぐに私を貫いて、私は深く頷いた。
「デビュタントに出れば、社交界にも頻繁に顔を出すようになりますよね?」
「ああ、そうだね。そのための祝い事でもあるし」
「そんなことしたら、多くの方に私が貴族の娘だと知られてしまいます」
「それがどうかしたかい?」
「大問題です!だって、そんなことしたら…」
私はグッと両手で拳を作って、めいいっぱい反論した。
「旅がしにくいではありませんか!」
私の高らかな宣言に、ロリック様とルイド様は目を丸くして、ライル様は「あー…」と顔を覆った。
なんですか、その反応。
私はいたって真面目に言っているのですよ!
お父様はニコニコ笑いながら、顎に手を当てて頷いた。
「なるほどねぇ〜、それはエストリーゼからしたら困る話だったね」
「わかっていただけますか?」
「君の望みはね。でも、デビュタントがどれだけ大事かもわかっているね?」
「わかっています。ですが、18歳になるまでに済ませればいいというのが、我が国の決まりです。それまでに、まだ時間があると思います」
私は強気でそう言い切ると、お父様はニヤリと口元を緩めた。
基本的には、15歳の誕生日を迎えた貴族子女たちはデビュタントしていく。
けれど、15歳になってすぐにしなければならないというわけでもない。
猶予期間が設けられていて、それは18歳の誕生日を迎えるまで。
つまり17歳いっぱいまでは、期間内だ。
デビュタントをいつにするかは、各家庭で決めていいことになっている。
私は、まだ14歳。
あと3年は時間がある。
私は、その間は待ってほしいとお願いしているのだ。
「旅人になる道をまだ諦めたくはありません」
「当主はどうするんだい?」
「あら、ここに私よりも向いている弟たちが3人もいるのに、お父様は最善を選ばないのですか?」
「うーん、エストリーゼでも何も問題ないと思っているけどね」
「少なくとも、私は人のサポートの方が向いていますよ」
「だったら、3人のうちの誰かを婿養子にする手だって残っているよ?」
お父様が意地悪くそう言うと、ライル様とルイド様の肩がピクリと跳ねたのが見えた。
ロリック様はよくわからなそうに、お父様と私を交互に見ている。
もう、本人たちの前でそんな冗談、言わなくてもいいのに。
「あら、やだお父様。年上の女性のところに来るなんてよっぽどの事情でもない限り、相手方に嫌がられますよ」
「まあ、『普通は』そうなんだけどねぇ…」
そう言って、お父様は順番に弟たちの表情をチラリと見ていた。
ライル様はムッと口を尖らせていて、ルイド様は顔を赤らめていた。
ロリック様はくっつきそうな距離で、お父様の方に首を傾げていた。
お父様は微笑みながら、その髪をそっと指先で撫でた。
えへへと、照れくさそうに笑っているロリック様がとっても可愛かった。
「まあ、それはいいとして。当主にならなくても、嫁に行くのも嫌なのかい?」
「だって、それでは旅人になれません」
「そうか。…では、リミットを決めよう。17歳の誕生日までだ」
お父様はいつになく真剣な顔でそう言った。
その言葉は、とても重い感触がした。
「…18歳になるまでではなく?」
私の不服そうな声が漏れると、お父様は笑みを深めながら鷹揚に頷いた。
「婿を取るにしても、嫁に行くにしても、そのくらいには相手を決めなくてはいけないからね。17歳になったら、諦めてもらうよ」
「はい…」
「その代わり、16歳まではエストリーゼの好きなように頑張ってごらん。魔法の先生のお墨付きをもらって、一人で身の回りのこともできるようになるんだよ?それで、父様に一人で外国に行っても大丈夫だと納得させておくれ」
その笑みは、いつも以上に優しくて、私を尊重してくれているとわかる。
「お父様の合格がもらえればいいんですね?」
「ああ、護衛を雇うことなく、全部一人でできるようになるんだ。できるかい?」
「そんなのっ…」
「ん?」
「ますますやる気が出ますわ!」
私は拳をさらにギュッと握ってやる気を見せると、お父様はにっこり笑った。
ロリック様はお父様と一緒に笑っていた。
ルイド様は隣からじっと私を見つめている。
ライル様だけは少しだけ苦しそうに顔を歪めていたのが、気になった。
それでも、私の決意は変わらない。
「魔法の先生に、授業を増やしてもらうようにお願いします!あと、護身術も習いたいです!」
「ふふふ、エストリーゼは大魔法使いにでもなるのかねぇ」
「私は、旅人になるんですよっ!」
「そうだね。だったら今回はドレスを見送って、お開きにしようか」
お父様の声で、ドレス選びの会は終了したのだった。
「リーゼお姉さまっ!」
談話室をあとにすると、すぐにロリック様が追いかけてきた。
振り返ると、ぎゅっと抱きつかれて、慌てて抱き止める。
その後ろから、ルイド様とライル様もついてくるのが見える。
「どうかしましたか?ロリック様」
なんだか悲しそうな顔に見えて、いきなり抱きついてはいけませんよ、と言うのを忘れた。
「リーゼお姉さま、どこかに行っちゃうの?」
「そうですね。今はまだお父様のお許しが出ていませんが、いつかそうなれたらいいですね」
「…僕たちと一緒にいるの、もう嫌になっちゃった?」
涙目の大きな瞳に見上げられて、笑みが零れそうになる。
お父様がさっきしていたように、私もロリック様の細い前髪を少しだけ撫でた。
ゆっくりと目が見開かれていく。
その目は、3兄弟そっくりだなと思う。
黒に近い瞳が、夜空の星々みたいだ。
「そんなことありえません、私の大事な弟なのに」
「でも、どこかに行っちゃうんでしょう?」
「ちょっと遠くまで出かけたいだけです」
「もう、会えなくなっちゃう…?」
「そんなことありません。ロリック様がいいなら、帰ってくる時には、会いに行きますよ」
私がそう言うと、ヒシッともっと抱きつかれてしまう。
ぐりぐりと頭をつけられて、どうしていいのかわからなくて、手が空中を彷徨う。
そんなロリック様を、ライル様が後ろから手を伸ばして頭を撫で付けた。
「ロリック、あんまりエストリーゼを困らすなよ」
「ライル兄さまは、寂しくないの…!?」
「そりゃあ、…寂しくはなるけど」
ロリック様が大きな声を出すので、ライル様も苦笑いしている。
こういう時、慣れた様子のライル様に『お兄さん』なんだなと思う。
「……」
「どうかしましたか、ルイド様?」
私の横に立って俯いているルイド様は、指先でほんの少しだけ私の袖を摘んだ。
「…ロリックばかり、ずるいです」
「ん?」
「わたしだって、頭撫でてほしい、です…」
「まあっ、あらあら」
ルイド様の耳が赤くなっていくのが見えて、なんとも微笑ましい。
背が大きくなったとはいえ、まだつむじが見える背丈なのが愛らしい。
私は手を伸ばして、はじめてルイド様の頭を撫でた。
思ったよりも髪が細くて、柔らかかった。
ロリック様に続いて、ルイド様まで腕にすりすりとおでこを擦り合わせてくる。
う〜ん、随分懐かれてしまいましたねぇ。
仲良くなれたのはもちろんすごく嬉しいが、この距離感やっぱり間違っていません?
「わたしも、リーゼ姉様と一緒に魔法の勉強がしたいです…。もっと、強くなりたい」
「僕もっ、僕も!一緒がいい!」
「じゃあ、俺も」
「あれまあ。じゃあ、魔法の授業は4人一緒にしてもらえるように訊いてみましょうかねぇ」
「それがいい!それで、リーゼお姉さまとずっと一緒にいるのっ!」
ロリック様が必死な様子でそう言うので、なんて返していいかわからなくなる。
嘘はつけないし、かといって、これ以上未来の話を今しなくてもいいし。
「エストリーゼは、やりたいことのために頑張ることにしたんだよ。それを俺らが邪魔するわけにはいかないだろう?」
ライル様がもう一度ロリック様の頭を撫でて、その心を宥めていく。
うるうるした目で、ライル様を見上げている。
「エストリーゼは、その、どこにいても俺らの『姉』でいてくれるんだろ?」
確かめるように、揺れる濃い瞳が、私の返答を待っているようだった。
その前に、ロリック様からの追撃がやってきた。
「リーゼお姉さまは、ずっと僕たちのお姉さまでいてくれる?」
その顔を安心させたいのもあるけど、心からそうだと言いたかった。
「もちろんですよ。ずっと私の可愛い弟でいてくださいな」
私が笑いかけると、ロリック様はほっとしたように表情を緩めた。
ルイド様も嬉しそうにはにかんだのが見えた。
嬉しいですね、一人っ子だったらずっと知らなかった感情ですよ、この気持ち。
胸の奥がじんわり温かくなっていく。
お母様に甘えていた時の気持ちに、似ている気もした。
お母様も、こうやって私のことを大切にしてくれていたのかもしれませんね。
私に突然増えた家族は、グッと心の距離が近づいている。
「万が一、17歳になってデビュタントすることになったら、その時は俺がエスコートするよ」
ライル様が眩しそうに目を細めながら、冗談っぽく言った。
「ライル様がエスコートしてくださるのですか?」
「…嫌か?」
「いいえ、とっても有難いです」
「そうか。…まあ、そうならないように、頑張ってくれよ。俺も、当主様に認めてもらえるように頑張るからさ」
「ライル様も、何か目指していることがあるのですか?」
「まあな。望み薄な気がするけど」
そう言って、困った顔をしながら、私のおでこを小突いた。
「むっ、私がお姉さんなのに」
「今は俺のほうが背は大きい」
「それはもう勝てないではないですか」
「勝ち負けだったのかよ」
ライル様のくすっと肩の力が抜けたような笑い方が、なんだか知らない男の人みたいだった。
こうやって、すぐに大きくなっちゃうんですねぇ。
この成長を近くで見られないのは、少し寂しいかもしれません。
私が旅に出ずに家にいる選択をしたら、3人のこういう何気ない瞬間をまだ見ていられるんでしょうかね。
「ねえねえ、リーゼお姉さまがドレスを選ぶ時は、また僕も考えていい?」
「ええ、その時はお願いしましょうかねぇ」
「とびっきり可愛いのを選ぶからねっ!」
「リーゼ姉様。デビュタントのドレスは、何にも希望はなかったんですか?」
「そうですねぇ、もしもその時が来てしまったら…」
3人のゴクリと喉の鳴る音がして、変だなぁと思いながら、私は笑った。
「エメラルドグリーンのドレスにしようかと思います」
「「「えっ」」」
3兄弟の声がハモって、私は目をパチパチさせる。
なんで3人して、絶望的な顔をしているんでしょうか。
私、おかしなこと言っていませんよ?
「ピンクじゃないのぉ」
「紺、でもないですね…」
「な、なんでなのか訊いてもいいか、エストリーゼ」
涙目のロリック様に、しょんぼりした顔のルイド様に、焦った様子のライル様を見て、やっぱり笑ってしまう。
「お父様の瞳の色ですからね、それが一番いいかなって」
私がそう言うと、3人して「あー…」と残念そうな、悔しそうな声を漏らした。
「やっぱり、当主様にはまだ勝てませんよ」
「そもそも、男として見られてないしな…」
「リーゼお姉さまのいちばんになりたいのにぃ!」
「3人でコソコソして、どうかしましたか?」
急に3人で固まってヒソヒソ声で話し出すから、首を傾げてしまう。
やっぱり、男兄弟の中に1人女子が混ざるには、限界がありましたかねぇ?
「いいや、なんでもないよ」
「兄様のヘタレェ…」
「それはお前もだろ、ルイド」
「リーゼお姉さまがね、いちばん大好きって話っ!」
そっくりな顔が、私をまっすぐに見てくれる。
あの日、はじめて3人を迎え入れた玄関ホールを思い出す。
怯えた顔つきで、一切目が合うことがなかった。
目が合うどころか、長い前髪で隠す瞳は、何も映していなかった。
それを思うと、誇らしい気持ちがしてくる。
自然と、口元も緩むというものだ。
「私も、3人が大好きですよ」
ようやく姉弟らしくなってきた私の大事な義弟たちは、今日も変わらず可愛いです!
了
お読みくださりありがとうございました!!
(『義兄弟』が好きすぎてついに書いちゃいましたが、大変たのしかったです!)




