1話 推し活しかしたくないんじゃ♪
サーッ…
雨の音
カッ!
蒼白い稲光
鳴り響く雷鳴
崩れ落ちた教会
暗闇の中
フードを深く被り顔は見えにくい
末端が厚みのある板状で中央に筒、筒の上に載った円筒、先端は黒光りする長い棒状の物を肩から、地面に音を立てないようにゆっくりと丁寧に、静かに置く
少しの間を置き手を放す
茶色い棒状の物を齧る
顔には黒色、灰色、の汚れと赤い飛沫が付着している
横たわっている人影のから数字が刻まれている銀色の物を優しく手にとり、見つめる
瞳は黒く輝きはない
横たわっている人影に優しく手を置き目を瞑る
頬を伝う水滴
その水滴は顎を伝い落ちる
………
……
…
<青い空の下の蒼草原>
ナレーション「かつて、どんな夢も叶えるという『究極の魔法』を操った伝説の大魔法使いがいた。
その『究極の魔法』を使ってもらうためには、その大魔法使いが欲しがっている『大魔法使いの推しシール』が必要だと言われている」
草原に寝転んでいた少女が、突然ひらめいたように起き上がる。
少女「…ハッ!…大魔法使いに魔王倒して世界平和にしてとお願いすればいいのでは…?!そうすれば…万事全ておっけい♡でもシールあげないといけないのか…」
少女は俯く。
少女「このシールはレアだから、魔王討伐につかいたくない…うぅ〜…」
少女はシールを見つめる。
少女「シール使いたくない…どうにかできんものか…?……!!」
少女は天を仰ぐ
少女「……ハッ!……なら、シール使わずにあたし達で魔王討伐すればいいだけでは…?あたしゃ天才か?!まさに天才だ!!」
拳を握る。
ナレーション「アリス ミラレス達は『魔王を倒し世界を平和にする』ため、その『シール』を求めて世界中を回る旅をしている」
青い空に碧い鳥が羽ばたく。
ナレーション「決して推し活ではない…多分…」
<燦燦と太陽の光が降り注ぐ土の道>
退老の魔法使い☆少女アリス ミラレス「も〜しょうがないな〜…ちょっとだけよ〜?ちょっとだけ見せてあ・げ・る♡」
神速の臆病者法治勇者マニュ ブレイブルー「流石アリスさん。手順通りです」
アリスは大きな黒い瞳をきらめかし、手帳のようなものを意気揚々と差し出してきた。
アリス「あたしの枢軸愛蔵ちーっとだけみせてやる♡特別に永劫蒐集(シール帳)お見せしまーす♪」
アリスがえっへん!と胸を張り、ボロボロ…というか凶々しいようなシール帳を差し出す。
緩軽勇者メテウス リオンデ「えー♡なになにー?見せて見せて♪カーワーイーイー♡」
リゴリス「いや…魔王倒しに行ってくださいよ…」
ピカア!
アリスが開くと神々しい青い光が…!
♡アリスのシールコレクションのコーナー♡
☆シールナンバー1
・アリスミラリス
退老の魔法使い☆少女
魔法を使うと若返ってしまい弱くなる。
見た目幼女に見える少女(中身老練)、魔法使い(なのに魔力が…)、高潔?(なのにシール狂で糖分と塩分と脂身とバター狂)。
艶やかな黒髪ロング
大きな黒い瞳
140センチ程度の小柄。
♡♡♡
メテウス「アリス様シール♡いいないいなー♪」
アリス「ふふん!」
リゴリス「ダメだこの人達…」
マニュ「じゃ、じゃあ手順通り行って来ますね…いくよルール」
ナレーション「この物語はアリスのシール集めのついでに魔王討伐する旅の物語である」
………
……
…
フードを被っている人物の後ろ姿
前方に差し出している杖から眩い光が高速で連続して発光している
フードで顔は隠れている
素肌は汗だく
口で激しく息をしている
軋むような音
歯を食いしばる
徐々に体躯が縮まっていく
膝まである髪が切れ、短くなっていく
顎を伝う汗の雫が落ちる
雫は赤くなる
青い水面に落ち一粒の赤い雫の波紋が広がる
赤い波紋に変わる
赤い水面が激しく波打つ
赤い水面が急上昇し視界飲まれる
全て赤になる
花が散る
【刻華簒奪】
———
続く
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