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リスタート転生 ~ハーレムな旅~通常版  作者: 猫好き
1章 ハーレムの始まりと冒険の一歩
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レベル8 シャロ=ガンモン

 紅茶の茶葉選びに集中し、オレに気付いて無い銀髪ミディアムの美少女は、まだ唸りながらどっちの茶葉を買おうか悩んでるが、その茶葉を店員に聞いてみると。


「大抵ですが、女性のダイエット用の砂糖の甘さを無くしたり、食欲を抑制するハーブの茶葉ですかね……………私も愛用してますが、食欲の抑制は飲んでる時だけなので意味は在りません」


 何故か途中から店員さんは、黄昏た瞳で遠くを見てたが…………その食欲の抑制ハーブて、効果まったく無い気がするぞ、あとこのミズリーの街の甘味の砂糖のしょぼい甘さ程度は甘さの内に入らんわぁー!!


 まあ真に甘いクッキーは、甘さ控えめでも地球の日本メーカーのクッキーは美味いけどな、まったく甘味の本当の味を知らぬとは困った現地の異世界人だな、まあ他の大陸の国も同じだったらもう戦争だな、こんなクッキーと名乗っては成らないしょぼいクッキーなぞ、昔の戦時中の非常食乾パン位の甘さない携行食だよ。


 まあ乾パン食った事無いけど、一部の世界大戦では携行食が兵士のやる気やエネルギーのバロメーターにも成ったらしいが、一応異世界のレーションは第二次世界大戦の日本兵に提供したら相当やる気がみなぎり、歴史が少し変わってたかも知れないな……………たぶん。


「うぅん~・・・・・・どっちにしよう、この頃安売りのクッキーしか食べてないし・・・・」


 何だか分からんが、安売りのクッキーをおやつに大量に食べてるのかな? と思ったら。


「今日の夕食もクッキーでしのがないと・・・・・・・」


 オレは魂の底からツッコンだ。


「クッキーは主食ちゃうねん!」

「!?」


 ビクッと全身が跳ねる銀髪クッキー少女、もうクッキーちゃんて呼んでやろうか?


「私もそう思いますよ、お客様」

「店員さんに、何か哀れみ混じりに私言われてる!」


 それは言われてるだろうよ、夕食にクッキーて言えば・・・・・普通。

 真っ赤な顔に成り、錯乱しながらクッキー少女は叫ぶ。


「殺せぇ~!」

(素敵な男性の前で恥ずかしい、誰かこの恥ずかしい私を殺せぇ~!)

「誰をだ?」

「店頭で、変な事を叫ばないで下さいお客様」

「困ったお客様じゃのぉ~」


 何故か店主らしき爺さんは呑気に言う、そしてクッキー少女が錯乱しながら言う。


「私をよぉ~」

(もう醜態をさらけ出し過ぎよ私、冒険者ギルドで見た時に一目惚れした何て言えないし、もう私を穴に埋めてぇ~)


 恥ずかしくって死にたいらしい、まあ自業自得だが「殺せぇ~」を聞いたのは某配信動画のイラストレーター以来だな、アレはビームだったな・・・・・目から放たない系かは知らんが、自称永遠の女子高生だったな・・・・・・「おいおい」が使えない方面だが。


「まあ落ち着け、クッキー少女」

(クッキー少女? もしかして私!?)


 錯乱してたが、クッキー少女とオレが言うと凍った様にフリーズした、そしてオレの顔をゆっくりと見る成りクッキー少女は唐突に言う。


「お願いです、コアクリスタル分けて下さい」

(ついでに貴方も…………じゃあなくって、私のバカバカおバカぁ~ 理想の格好いい男性に、私は初めて異性に見惚れたのに此れはないわよ私ぃ~!!)


 ガシッと手を握るクッキー少女、訳が分からんオレと何故かクッキー少女が見てた、ハーブ茶葉を回収し棚に戻す店員・・・・・売らないのかな?


「唐突に言われてもなぁ~」

「分けて貰えれば、私はハーブの茶葉を()()買えるのです」


 オレは頭痛がした、そして店員は「本当に買えるのかしら?」て顔でクッキー少女を見てた、そもそもクッキーを夕食にカウントしてる時点でアウトな気がするぞ。


「当店の茶葉は安く成りませんよお客様」


 何かを先回りする様に言う店員、何故か青ざめるクッキー少女。


「半額セールとか、値引きとかしませんか?」

「専門店ですから、在りませんよお客様」


 ムンクの絶望の様なポーズをするクッキー少女、たぶん値切ろうとしたんだろうな・・・・・まあ半額はセールと書かれないと無理だよ、そもそも異世界に半額が有った時点で驚きだがたまに異世界物語に、値切り交渉が在るがそれは確実に立派な店では無く露店で、下町的な雰囲気の場面が多かったりするが、大抵日本でも露店の朝市とかでコミニュケーション次第では値引きやオマケは貰えるが、それは人情味の在る場所のみだろう……………この街に在るかは知らんが。


「・・・・・何時もの寂れたお店に行こうかしら・・・・・」


 チラッと店員を見るクッキー少女、まったくそんな揺さぶりは通用しない店員、そして店主らしき爺さんにこっそり頼み茶葉の試飲をさせて貰ってるオレ、なかなか紅茶は地球の紅茶に近く美味しいし、アールグレイより少し香り高い茶葉はなかなかだ。


「・・・・・羨ましい」


 涙目でいつの間にかオレを見る、クッキー少女はやや涙目だがまあ少しモンスター退治を手伝わせるか、二時間位の場所にプリティーベアーて熊モンスターが出て被害者が出たらしいし。


「まあ、オレのモンスター退治を手伝えば、コアクリスタルを分けても構わないぞ…………近くでモンスター出たらしいし、それなりの報酬金額だったしな」


 そう言ったら、何故か両目がガルドルに成ってた…………分かり易い子だな、いくつか試飲後に買い込み異世界の茶葉でロイヤルミルクティーを試す予定、まあ普通に飲むけどオレはミルクティーも飲みたい派だ。


 一応自己紹介をする為に、店を出て近くの裏路地……………喫茶店は在るが何故かクッキー少女が嫌がった為だよ、連れ込んだ訳ではないぞ…………まあ下心が湧かない訳ではないがクッキー少女が同意したからだよ。


「オレの名はロドルフだ、旅をしてる冒険者だドルフと呼んでくれ」


 簡単に自己紹介をすると、クッキー少女も名乗る。


「私はシャロ=ガンモン、シャロと呼んで下さい……………一応この街から西のブルストラから来ましたが、此方は繁栄した街の割に地元より物価は高いけどコアクリスタルや、アルケミストの材料の豊富なので来たわ良いのですが、アルケミストの冒険者を仲間にしてくれる冒険者が余り居なくて…………」


 このシャロて子は臨時の初心者冒険者のパーティーには入れるが、何故か長期の仲間には断られるしコアクリスタルを貰おうとすると嫌がられるらしい、まあ大抵の冒険者はコアクリスタルをお金に変えるしアルケミストの冒険者自体、殆んどこの国には成る人が居ないが冒険者ではなく職業としてのアルケミストは、一定以上の人達は居るが研究するのに大学まで行った人だけらしい。


 異世界も学力世界とは世知辛い部分が有るな、そして何かを覚悟した様にシャロちゃんは言う。


「最終的には、私は()()で払いますからコアクリスタルを分けて下さいませんか?」

(あのシスター様の、最終手段は私が好みなこの人なら捧げても良いです、それに養って貰いたいです……………何か格好いいし理想的でもうコアクリスタル無しでも、この人に尽くしたい…………いいえ支えたい……………初恋なのに……キュン)


「此れから、戦いに行くのにそんな宣言しなくて良いよ」


 モンスター倒すから、肉体労働だろうし払うと言われたが、まさかエミリの再来何て無いよな……ない筈だよな? オレは、エミリと身体を重ねた日を脳裏に通り過ぎる…………身体で払うのオレの考えが打ち砕かれた、そんな思い出の日だ……………まあ美味しく頂いたが…………オレの考えてた身体で払うではなかったが、あと何故か途中から身体をモジモジし始めたがトイレではないよな?


 こうしてオレはシャロちゃん? を連れ、ミズリーの街の東の森に行ったが何故か居たモンスターは、確かにぬいぐるみの様な愛くるしさを放つモンスターだった。


「実物は初めて見ましたが、本当に可愛いクマです・・・・・・欲しい」

「・・・・・モンスターだよアレ」


 オレはジト目でシャロちゃんに言うが、彼女は可愛い物を愛でたい気持ちがウズウズしてるみたいだが、アレはモンスターだよ・・・・・ぬいぐるみではないよ・・・・・見た目ぬいぐるみにしか見えないが。


 プリティーベアーは全身がふかふかに見える身体に、二頭身位の大きさで手も足もぬいぐるみと変わらないが、獣である武器の爪は鋼鉄の様に硬そうに黒く輝く。


「がうぅ~!!」


 何か可愛く人が入ってそうな鳴き声と、つぶらなキラキラな瞳で接近して来るプリティーベアー、だがこのクマは毛は高級で普通に高いぬいぐるみの毛や、寒い地域では獣臭みを使い変装してクマのモンスターを狩る猟師の様な冒険者も居るとか。


「アレ欲しいです、私大切にしますから」


「ダメだ、魅了されてるよ」


 女性を虜にする何か、チャームスキルや魔法があのプリティーベアには在るのだろうか? まあ、それよりも倒すべき時に倒すが鉄則だからフィランギを抜き首を跳ね倒すが、拍子抜けする程あっさり倒せシャロちゃんが襲われる前に駆除した。


「酷いです、あんなに可愛かったのに………………」


 悲しげな顔でそうシャロちゃんが言う、二頭身だったが中身はやはり熊であり依頼も終わったし街に帰りギルドで解体したプリティーベアの内臓から、犠牲に成ったらしき人間の骨が出て来たらシャロちゃんが現実に戻って来て、自分が内臓から出て来たと聞いた骨と想像したらしく青ざめて倒れた。


 体調が良くなるまで冒険者ギルド近くの宿で寝かせた、一応仲間なのでシャロちゃんの報酬も預かり起きたら渡す予定だったが………………


「私は無いもしてませんし、逆に迷惑を掛けました……………それに……………私は勇気を出して言いますが、貴方を見た時からずっと気になり貴方を目で追ってました、私は発育悪いですが…………」


 その先を言わせずに塞ぎ、シャロちゃんの思いを受け彼女が望む様に身体の熱を絡ませて、初めてを貰いオレ好みのシャロちゃん………イヤシャロを甘く蕩けさせた、出会って日は浅過ぎるがシャロは今日でも身体を捧げるつもりだったらしい、何か何処のエロゲーだよて位のスピード好感度MAXの合体だよ、何か幸せ過ぎるがこんなに早く二人も恋人よりも先に身体の関係に成って良いのだろうか?


 まあ成るようにしか成らないし、オレが望んでたハーレムだしシャロがオレを好いてるなら、オレはシャロが去る日まで愛し続けよう、エミリは今後の事は分からないしシャロて新たな恋人により、エミリが縁を切っても一緒に居た感謝に何か欲しい物が在れば渡すつもりだ、まあ去る者は追わずだね。


 日が暮れ始めたので、エミリに紹介する為にシャロを連れて行こうとしたら。


「先に荷物を取りに行かないと、宿代が加算されてしまいます」


「じゃあ外で待ってるから、持ってきな」


「ハイ、ドルフさん」


 凄く眩しいスマイルに、オレは少しこんな凄い可愛い彼女が出来て良いのか悩んだが、エミリが待つ宿屋に向かう途中で言われた、「私は初恋が叶って嬉しいです、ドルフさんにもっと私を愛して欲しいです」と、オレはこの時決めた……………エミリは身体から始まった恋人だがシャロはオレに一目惚れして、オレに身体も心も委ねてくれたこの子は一番大事にしようと思った。


 この日エミリが暫くフリーズし、オレ達が夕食を終えシャロの誘われて再びしてる最中に、エミリは我に返り腹を満たしてからシャロに宣戦布告(どっちがオレを気持ち良くさせるか)と宣言したが、どちらも自分が先に果てる為に引き分けに成った、この日から三人での夜の営みが始まった。


 翌朝艶々で笑顔のままオレに抱き付くシャロと、白目でダウンしてるエミリがシャロの反対側に居る、可愛い寝顔の裸のシャロを抱き締め朝の初シャロ成分を補給する、エミリからは何故かそんな気は起きなかったが何故かシャロには思った、エミリもいい匂いはするがシャロ程ではないし何か安らぐ香りがシャロからする。


「おはよう…………ドルフ……さん…………何か私、夢を見てるみたいです」


 何か甘酸っぱい雰囲気を感じる、身体の中心から初めて感じる暖かな気持ち此れが本当の幸せなのだろうか?


「ドルフさんの香り、落ち着きます……………此れからも私を愛してねドルフさん」


「ああ、シャロと沢山幸せを感じたいから、シャロが去るまではオレは離さないぞ」


「去らないですよ、胸の発育悪い私を愛してくれたドルフさんを、それに初恋て普通は叶わないのですよ、叶った私は今幸せなんだから」


 ギュッと抱き締めて来るシャロ、更に幸せを感じるこの気持ちと朝日が射さない窓がない宿屋で、シャロを朝から求め二人でシャワーを浴び……………シャワーにしてはアレだが、エミリはまた朝食が終わりオレが道具から出した紅茶をシャロと飲んでる時に目覚めた。


「何で起こしてくれないのぉ~」


 何かこの後滅茶文句を言われた、オレは紅茶を飲みながらエミリとシャロを見て決心する、そして二人に言う。


「明日辺り、街を出て新しい場所に行こうと思うがどうする?」


 エミリは何でて顔に成り、シャロは迷い無い顔でオレに言う。


「私はもうドルフさんの女、貴方が一緒なら私は付いて行くわ」


 木漏れ日の様な暖かな笑顔でシャロは言い、エミリは「少し考えさせて」と食べ終わってから部屋を出て行った、たぶん仲間のリーダーの病院だろう。


「明日の買い出しに行くかシャロ」


「初デートね」


 シャロに初デートと言われた、エミリには一度も言われたことの無い台詞にじんわりと心に広がる新しい気持ち、此れからシャロと積み重ねて行くだろう苦楽を共にごしながらも重ねて行く日々、明日はどんな地図に成るか分からない未来地図はシャロとマッピングしながらも、新しい恋人が出来るかは分からないが一緒に此れから出会う大切な彼女達かは不明だが、シャロとまだ見ぬ彼女達と日々を重ねて行きたい。


「先ずは野菜からよ!」


「野菜かよ!」


 何か色々道具を忘れてる気がするが、今日はシャロと買い出しデートを楽しむ、そしてエミリはリーダーであるガルハラさんに去る挨拶をし、お世話に成ったので稼いだお金をガルハラ夫婦に渡したが拒否されようが渡したエミリ。



 エミリはもうロドルフに依存し、ロドルフが居なければ生きては行けない身体と心に成り、もう元の生活には戻れないエミリ、身体を重ねて愛される幸せを刻まれたエミリに別れる選択肢は毛頭無かった。



 夜には決心したエミリと、もう早く欲しそうなシャロと旅立つ前の愛を確かめ合う様に求め合った、エミリよりもシャロを求めたがエミリは気にする素振りは無かった。


(シャロちゃんに回数奪われても、私の方が今まで沢山愛されてるからね)



 エミリは謎のマウントと自信に満ちてた。



 翌朝目覚めのキスから始まり、支度をし街の出口に向かい出て分かれ道でガルドルを出して、弾いたコインが回転し東か西かを決める、表なら東に行き裏なら西だ。


「コインに運命託す何て、何か冒険者みたい」


 シャロが言うとエミリがツッコむ。


「私達冒険者よ」


「そうだったわ」


 そして地面に落下して弾かれながら回転し、出た方は………………


 次回に続く。



 シャロ「初めまして皆様、私ロドルフさんの恋人にして最初の妻のシャロ=ガンモンです」


 エミリ「シャロちゃん」


 エミリから何かどす黒い物が背後から出る。


 シャロ「なに?」


 エミリ「寝言は寝て言え」


 残念ながら今エミリを抜いて、ロドルフの好感度が高いのはシャロである、普通にメインヒロインの座を寝取られました。


 エミリ「そんなぁ~」


 シャロ「独り善がりだったからよ」


 エミリはシャロに言い返す事が出来なかったのだった。

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