82瓶 メドレグ
カエルレウス州に入る事が出来た私でしたが・・・。
魔力濃度の高い空気で‥気分 悪くなりながら‥。
複合施設‥ロムメットに来ています。
商人ギルド側の…奥には・・。
あの、アンビジョの塔にも在ったような、石碑が‥壁にかかっていた。
内容は‥口に出さないように読まないと。
‥言葉が、古代語で聞こえるんだものね・・。
『我、この地に ロムメットを 作りしアルクス。
この先に進みたくば、メドレグの鍵 を 探しだし 合言葉を唱えよ。
さすれば、この先に迎え入れようぞ。 ハザオン』
・・アルクス‥って、アルクス団・・と言っても昔のって事よね。
メドレグって、さっき聞いたばかりの単語だ。
図 書 館 の事。もしくは‥図書室?
・・鍵? と、合言葉って‥何さ。
この先、何が ある か 分からないけど、そんなに広い空間でも‥あるのかしら?
ふぅ‥まぁ いいか。
戻って、図書館という名の、メドレグの間へ‥レッツ ゴー!
2階に上がる頃には、夕方になっていた・・。どうしようか‥。
うーん。とりあえず・・もう少し‥見ていきたい。
・・あ、夕方で‥閉まる‥とか言うかな?図書館。そしたら帰るしかないけど。
入口の前に、何か‥人が並んでる。何だろ?と近づくと、列に並べって言われた。
大人しく‥列に並んでると、なんか‥入る人を…選別してるみたい。
「何でだよ!この間まで、入って良かったじゃねーか!」
「ですから、文字も読めない方が入る意味は、無い と 言ってます!」
「‥ふざけんなよ・・この‥!」え・・大丈夫? 盗難でも‥遇ったのかな?
「おい、騒ぐのは よせよ。リーダーんとこに戻ろうぜ‥」
悪態付きながら・・行っちゃった。文字・・読めない?
でも、本によっては絵も付いてるから、読めなくても分かると思う。
それに、読める人と来れば‥良いんだもの。入りようは有るよね。
‥読めない人は・・どんどん‥追い払われ‥。残念そう・・。
「次の方、こちらを声に出して読んで下さい」え?私だけ?
・・と思ったら、どうやらラストで、私以外‥もう並んでる人が居なかった。
えっと「‥ここは、メドレグの間です。文字の読める方のみの来場を許可します。商人ギルド」でした。
なぜか、安堵の溜息‥。どうしました?
「やっと読める人が‥」やっと?
「盗難にでも‥遇ったのですか?」と聞いたら驚かれた。
だって、読めない人を締め出してたから。でも、そう考えるのは 危険 だと思う。
「読める人でも、売ってお金になると分かると、売ると思いますよ」
「‥確かに、そうなのですが‥」
うーん。作れるかなぁ?コビト。
・・やはり、借りたまま‥返されず、どこかに行ってしまった人が居て、その貸したはずの本は‥近くの露店で見つけ、盗まれ売られてたと‥知ったらしい。
こんな世界で こ そ の ‥転売ヤーですね・・。やれ やれ。
「なら、犯人が捕まるか‥対策をするまでは、開かない方が良いかと」
貸し出したりするの? この世界じゃ、どれも1点物でしょ?
「貸出も許可しないようにしたり、入口で持ってない状態なら、通れるとか‥」
そういうのは‥‥無い‥そうですか。
うーーん。帰ってコビトに相談ね。
もう、暗くなったから‥帰る事にした。走ってっ!!
地図は‥町のも、ろ・・ロムメットの見取り図も入ったみたい。
灯りの草を片手に・・走る。・・雑貨屋で、ランタン買いたい!とか思いながら。
ふぅ~‥着いた‥。良かった。疲れた~・・。
「お帰りなさいませ。遅かったですね」はい。まぁ‥いろ いろ あって‥。
部屋に戻り、いつものように鍵を閉める。
コビトを出して‥聞いてみた。
「1つは、本 自体に、お守りを付けるもの‥」
蔵書数は知らないから、これは…最初から、全部に付けるのではなく‥。
貸し出す際に、付ける物‥として使ったら・・どうかな?
『なるほど。それならば‥どのような効果が必要でしょうか?』
「そうだね‥‥」とりあえず、売れないようにすれば‥良いんじゃないかな?
‥出来れば‥返却 期間が、あるなら・・その日数 経過で戻って来る‥え?無理?‥そっか。じゃ、それはイイや。売れないようには・・出来る。よし。
「最初のは、多めに作っておこう」という事で、個数が足らずに使えない物や、少数の素材から・・作ってくれると言う。お願いします。
『他にも…作りたい物は、ございますか?』
「入口。入るよりも、出る時‥貸出の手続きしてないのに、持って出ようとしても‥出れないとか、開けれなくなる‥とか、通れないって物‥作れる?」
『…。所持品 以外の メドレグの物 を 所持した者を 通さない‥ならば』それで!
「空の魔石って、売ってるの?」
『いえ、この濃度の空気であれば、リモン様ならば お作りに なられるかと』
・・口調がやたら丁寧だけど‥。どうした?
窓を開け‥外に手を出し‥空気を包むように‥パアァ‥何か‥出来た。
【 空 魔石 】
何も効果の入ってない、純粋な魔力の塊。属性を付与して使う事が出来る。
‥‥そうなんだ。出来たよ・・。 あれ、納品‥出来るじゃない。
『リモン様、それを‥2つほど‥必要です』じゃあ、はい。
コビトが作ってくれてる間に、柔らかなパンと、チーズ と レチュガ と モーグー達‥で、茸チーズサンド~・・・・。なんか‥違和感。
モーグーサンド‥でした。チーズは、説明文内には入ってる。
もう、チーズ 無い。
じゃあ、休みますか…。聞いてくるの・・1つ、忘れた。
キトゥリノ州みたいに、長居するなら‥家‥借りるのか‥どうか・・・明日、店主に‥聞こう…と・・・・すぅ・・
チュン チュン
・・どこにでも、君は居るのね。
この世界での‥私の目覚ましです。雨の日は、居ないのだけど。
・・雨でも呼んで欲しいと・・思わなくもない。
朝は、魚 と モーグー と、野菜の残り‥で、炒め物みたいになった。
パンと一緒に食べる。今日は・・サンドじゃなくて‥それ ぞれで。
『リモン様、ようやく出来上がりました』
おぉ‥まだ、作ってたんだね。お疲れ様。よし よし。
顔の表情まで見れるようになったから、よし よし すると‥照れてるのカワイイ。
・・そして、もう毎度 恒例に なった名前 決め‥。
『入口から 本を持った者 の 退出を防ぎ、もうひとつの アイテムが付着した本 を 持った者の退出を許可する アイテムです』という説明を受け‥うーーんと。
「そうだなー‥関所みたいな‥」イメージで‥。はい・・。いつもの如く‥。
【 関所の門 】
部屋の内側で、ドアの両側に付けると、直後から発動する。部屋の物を 許可の印 も 無く持ち出そうとすれば扉は開かず、部屋からも出る事が出来ない。印が有れば 問題 無く 通れる仕様。創造者・リモン
洗濯 洗剤みたいな‥名前になったな・・・まぁ良いか‥。
次が、その『許可の印』になる部分だね。
まぁ これは‥そのままで・・。
これまた、爪くらい 小さくて 薄い物が、出来たね。
半透明だから、付いてても‥気づき難いかも。でも・・・これってさ…。
「ねぇコビト、これ‥誰でも付けれるんだったら‥意味が 無 い んじゃない?」
『リモン様、ご安心下さいませ。実は…』
ってな やり取りをして、再び‥走って・・はぁ‥移動が大変!
昨日…来た時 以上に並んでるし、本 返してない人は、返して欲しいって言ってる。ま、そりゃ そうよね。
ギルドの人、ひとり呼ぶと‥前日の お姉さんが来た。
「あの、ちょっとコレを試して欲しいんです」2つの説明を簡単にした。
図書館の入口は、閉じられ‥てる。
冒険者や商人、住民も・・「入らせろ」と、煩い。
「まず、中に‥入れないと出来ないんですよね‥」
「分かったわ。ちょっと待っててね‥」他の人に声かけてる。
その後・・お姉さんが、両開きの扉の中央に立つ。
なので‥その前に言っておくことがある。
「並んでる皆さん、中に入ったら‥こ ち ら が 許可するまで、出ないように お願いします」聞き分けの良い大人なら、聞いてくれるだろう。
・・どうせ、聞いてない子供が、居るだろうし…聞く気が無いような人が 動くから、それで・・確認…出来ると思う。
「なんで、おまえのような子供に、従わねばならんのだ!」おや‥。
列の真ん中 辺りから、子供の商人を連れた おじさんが‥出て来た。
私っていうより、ギルドの人・・だよ・・。まったく。
『こちらが』って言ってたの、聞いてないな・・。
「‥ん⁉」 え? 何?‥。
「こんな子供が‥ブローチだと‥?」
「おまえ!そんな偽物 付けて、自慢してるつもりか?」子供の商人だ‥。
はぁ~ やれ やれ。
「疑うくらいなら、取ろとしてみれば? ただし、3回までね」
文句言うくらいなら、やってみなよ‥。出来ないでしょうけど。
「よし!覚悟しろよ‥偽者~」取れてから、言って欲しいものだね。
ふんっ とりゃっ あれ? このぅっ ??
「はい。おしまい」まだ出してきた手を払った。
「おい!」
「取れないのは『本物』って事。もう言いがかりは、止めて下さいね!」
おじさんの方は、理解してるみたい。分かって頂けたなら何よりです。
子供の方は、まだ言いたそうにしてたのを、おじさんが止めてた。
「じゃあ、開きますね‥」はい。お願いします。
『 フィリィ アルキ スムス。ドゥケム セクウェンテース ボルタム ハンクアベリームス 』
え? 呪文??
‥唱え終わると‥鍵穴の無い扉が‥静かに開いていった・・・。
並んでた人達は、一斉に‥入って行く。
すぐに、扉の両側に‥まぁ、この模様の近くで良いか‥。
よし、付けた。今度は反対側っ!
よし。これで発動するはず。直後・・小さな足音が聞こえ‥「うわぁ」ん?
「何で‥ドア、開かないの??」
煤汚れた簡素な服を着る少年が、結界に阻まれ‥文句を言っている。
「‥問題 無く、止めれたみたいですね‥」ふいに、扉が開いた!
どうやら外側から人が来たら‥自動で開閉されるみたい。
‥あ、昨日‥ギルドの人に文句言ってたのと、なだめてる方だ‥。
「ぅうーんっ! なんでぇ…。なんで通れないの~??」
びっくりした。通ってしまったかと思ったよ‥。
2人組は、なんで子供が通れてないんだ?って不思議な顔して、入って来た。
「ねぇ、君‥さっき言った事、聞いてなかった?」
小柄な子供が、両手で抱えないと持てない分厚さの‥大きな本を持ったまま、白い帯のようなものに、遮られ‥通れず・・困った顔をしてる。
「ねぇ。何で‥通れないの~?」
「その本、持ってるから」
今までは、通れたよって・・そうだろうね。
・・・でもね。
ちゃんと、カウンターに居る人に声をかけて『持って行って い い よ』って言われないと、ダメだよ‥って教える。
「でも‥早く、持って行かないと‥」
「じゃあ、こっちに来て」カウンターの方へ 案内する。
って・・・。 なんで、ここのカウンター…どこもかしこも、こんなに高いのよ!
‥子供じゃ・・見えないじゃん。 私も・・見えない。カウンターの上・・・・。
「すみません、この子の持って来た本に、これ‥1つ・・付けて下さい」
それ、持ち上げれる? 手伝ったけど・・重いっ!!
あ‥ギルドの お兄さんが‥持ってくれた。ありがとうございます。
これ、子供が見えるように‥階段状の何か 台 が 欲しいね‥。
袋も渡す。そう。これはコビトに、昨日‥最初に作って貰った‥印。
カウンターの お姉さんが付けた本を‥お兄さんが、子供に渡してた。
「よし。じゃあ、またドアの所に行こうか」
ドアの前で、大きな本を抱えた・・少年。
「もう、大丈夫なハズだから、通ってみて」
今度は、遮られる事が無くて‥すんなり、扉が開き‥通れた事を喜んでた。
「気をつけて帰ってね~!」
「うん!ありがとー」手は動かせないから、声だけで‥去って行った。ふぅ
「凄いね‥」そうですね。え?‥結界とかじゃなくて‥私?
「…おい、今のは‥何だよ?」
声の する方を 見ると、昨日‥文句 言ってた兄さんだ。
「これから、本を持ち出す際には‥必ず!カウンターで、印を付けて 貰って下さい」・・でないと、通れないよ…って、今‥見たよね?
「でも、これを奪われたら‥誰でも‥持ち出されてしまうんじゃ‥」
懸念は、ごもっとも!
だからね、条件を‥付けさせて貰ったよ。
あの時‥コビトが言ってたの。
『レベルが上がった事で、条件を最高 2つ まで 付ける事が 出来ます』って。
【メドレグ】(モンゴル語・知識)
この世界で 多くの 本 が 読める場所の名称。蔵書数は 場所に より けり。大きく多くても 小さく少なくても‥全部、この名前。扉は 鍵穴が 無い。模様が扉に彫られている。鍵となる『言葉』を 唱える事で 扉が開閉するようになる。閉じる時の言葉は 別に ある。
【空魔石】魔石
形は様々。単純な 魔力のみ が 含まれてる 石の事。他の属性に 染まりやすく、目的に合わせて作る 前の段階の物。魔力を扱える者なら 作り出せる。ただし 作った本人の 魔力の量で 出来が違う為‥使いやすさはピンキリ。
※貰ったチーズは 少なかったし貴重なので‥滅多に食べなかったけど、遂に‥無くなる。
【関所の門】(フランス語・関所)
扉の両側に 白い消しゴム程度の 大きさで 薄い物を 取り付ける。両側の位置が ズレてても発動する。両側に在る‥という事が 重要。コビトの レベルが上がった事により 条件が付与されている。
※メドレグの扉を開く言葉の意味 → 我ら アルクスの子。導きに 従い この門を 開く‥を、ラテン語にしてもらいました(AI)。
※扉の言葉は、この世界の 魔法の呪文 とは 違う。
次回・・無事に? メドレグで本が読めます。あと素材 欲しさに・・・




