80瓶 魔石品
キトゥリノから去る事を告げ、酒場で 一番 高い料理を 食べた。
自前の魔石品・コビトを出したら‥物凄く・・驚かれ・・・。
「魔石品の登録は・・」と言われて‥少し思い出した。
登録時の小冊子・・・。
魔石品についても、書いてあった・・気がする。
だけど、その時は‥『今は作れないし 関係ないや』と思って‥読んでない!
「まだ・・です」読んでないから‥読まないと・・・。
「登録が出来て無いと、騎士団の扉も‥通れない場合がございます」
そうなの?! 「ご指摘、ありがとうございます」
登録は、商館で‥申請書と共に、ギルド長に報告・・。はい‥帰りに行きます。どうやら魔道具に入れた状態でも、弾かれる時が‥あったみたい。過去に。
コビトだけ、飛んでったら困るっ! それに‥可哀そう。
「リモンく~ん」
「ラフェヌさん、ダメです。コビトは、あげません」えぇ~‥じゃないですよ。
・・大事な相棒なのに。
しゅん‥って、されてるけど・・・放置します。
「あ、ダスクさんにも‥これ。ジェニーさんにも、渡して下さい」
「…これは?」えっと・・お守りです!・・・あれ?そういえば・・。
「ダスクさん、魔石品のコビトで‥作った 物 も、申請するんですか?」
「売る予定ならば‥必要になりますが・・・」えー‥売る気‥無いよ?
「大元の魔石品は、申請が 必要 です。それで作った物は、基本的に『売る』目的 以外での申請は、必要ありません」
そっか。じゃ、売るってなったら‥あぁ・・はい。
小冊子に載ってる・・と・・はい。今日中に‥読んで おきます。
ラフェヌさんに振り回されてる‥コビトを救出し、鞄に仕舞う。
「‥あれ?‥ダスクさんの、本来の目的は?」
・・・・あ・・思い出したみたい・・。ソルさんに?ごにょ ごにょ してる。
え?・・あれ?
「ソルさん、大丈夫ですか?」青くなってるけど・・。
「リモン殿…ラオフェン殿が・・」ラオフェンさんにも、渡したいんですよね‥と言ったら、どっかで・・ガタッ て、音・・何?!
すぐに、ソルさんが‥部屋を、飛び出して行った‥。
「…そうだ、ダスクさん」ホントは、ソルさんに聞こうと思ったけど、行ってしまったので‥。
「少し前に、お世話になったから‥」
あの ふたり にも渡したい‥と言うと、預かって下さった。
青っぽい色の方が ルナールさん・・で、オレンジ‥というか、茶色の方が ユーニさんの。間違えないように‥お願いした。
「承諾しました」
あ、ソルさん・・戻って来た。何の音でしたか?
「…いえ、他の兵士が‥転んでました‥」大丈夫?その人‥。
ドジな人も‥居るんだな・・。
「‥それと、リモン殿」はい?・・あ! ラオフェンさんだ。
良かった。これで・・渡したい人、全員に渡せる!
「ラオフェンさん、これ‥」綺麗な 青 になってる蔓で作った。
「自分も?…宜しいのですか?」はい。
兵士じゃなかったから か・・優しく‥ご指導頂いた‥お陰で、ワシャクと 普通に、戦えるようになりましたし。
『‥‥・・・・‥・・・』 ん? 何だろ?
誰かに・・呼ばれてるような??
『…リ…ど・・・…』へ?
「あの、誰かに呼ばれてる‥気がします‥」気のせい??
「‥たぶんアレは‥あの方では・・」誰?!
『‥どこ です かぁーー‥‥リモン・・・どのーーー…』え・・まさか。
ラフェヌさんの研究室から出て、廊下で「ここに、居まーす!」と、少し大きめな声で・・呼んでみた。
ウィリディス州で、物資‥剣とか盾の時に‥お世話になった・・声の大きな…。
奥から、ド ド ド ド ッ ・・って‥音が・・響いてる‥。
赤い・・・マント‥。やっぱり・・・。
かなり手前で 急ブレーキ・・。止まった。
「リモン殿ー!」声・・響くっ!
「こんにちは、ビハイルさん」こんな所で、お会いするとは・・思わず。
「リモン殿、少し‥お時間よろしいか?」はい。どうしたんだろ?
ん? まだ、誰か…走って・・来てるけど・・・?
「リモン殿、是非とも! 我が家に、来て頂きたい!」え?なんで??
・・緊急‥って、感じでも無いけど‥。どうして・・かな?
どうしたら良いんだろ‥と思って、ふと部屋の方を見ると・・・。
ラフェヌさん・・は、普通な顔してるけど・・。ソルさん達‥驚いた顔してる。
え?・・何?? えっと・・今、答えた方が・・・良いの?
「‥ま・・待って・・くださいぃ・・」あ・・ビハイルさんの後ろから、追いかけて来た人だ。大丈夫かな?・・だいぶ、お疲れ・・ですけど・・。
「クロウ‥今、話した所だ。そこで、待っておれ!」
「‥いえ、ビハイルさん‥。確か‥リモン殿は未成年で・・」
「何を言うか!‥そんなはずは 無い !」え?・・いえ‥それはホント。
「あの‥ビハイルさん、僕‥14ですよ・・」家に・・お邪魔しても良いのだろうか?‥あんまり、良くない気が する のだけど。
「!!?」大きな目が・・さらに大きく。そんなに、びっくり‥する事ですか?
周知の 事実だ と 思ってたけど・・? こっちは。
「‥冗談・・では?」本当です。‥リモンとしては‥ね。
「16では、無いのか?!」はい・・まだ まだ、先の話ですね。
実際には、い つ が‥誕生日かすら、知らないけど…。
あ・・え・・・すごい、ガッカリした顔に‥‥なってしまった。
・・大丈夫ですか?
「リモン殿。ビハイルさんの事は、自分にお任せ下さい‥。どうぞ、今の話は‥お気になさらず」はい。・・・良いのかな?
・・なんだろう?
え?‥もし、今16歳だったら・・ヤバかった‥のかな?
ソルさん達の所へ・・・・戻ると・・。なんで、安堵の溜息?
「今、ビハイル殿に捕まると‥リモン殿の旅が、続けられませんからね‥」え⁈
「あの方は、強引な方ですから‥。リモン殿が 連れ去られる のでは‥と、危惧しておりました」ダスクさんまで‥。
そんなオーバーな‥って、大袈裟な事でも無いの?
・・さっきの、クロウ‥って人。意外と力持ち?
あのビハイルさん・・引き摺って‥行っちゃった・・。
落ち着いた後に、騎士団の扉 利用の申請書を書いた。
「これは、どこへ 出せば?」良いのかな・・。
「‥自分が、提出します」ソルさんに渡した。お願いします。
ソルさん‥行ってしまった・・。
「それで、いつ通れるように なる んですか?」
「申請 出したら、その日の翌日には‥通れるよ」割と早い!助かる。
「じゃあ、商館で登録してきます・・コビト!」
・・えっと、どっち‥うんと・・・。
「リモン殿。自分が、お送りしましょう」え・・ラオフェンさん?
「良いんですか? お仕事は・・」
キトゥリノ州に行く、用事が あるらしい・・仕事で。なるほど。
ついで・・って事ならと、ラフェヌさん や ダスクさんに挨拶して、道案内‥お願いした。覚えられずに‥すみません・・。
帰り際に…ソルさんにも、お願いした事を、ラオフェンさんにも‥お願いした。
そう! リモンに『殿』を、付けずに・・呼ぶ事!
「それじゃあ。ありがとうございました」
「‥いえ」
ソルさん以上に、難しいって顔してたけど・・・頑張って!
・・いえ、頑張る所…違う気が する けど・・。
商館は、ちら ほら・・新しい人が来たのか、人が増えていた。
申請書を受け取り‥書き込む。それで、出すと・・すぐに、会えた。
「お待たせした。商人リモン殿」
「初めまして‥ぺラドル‥ギルド長」なんか小さな鼻メガネかけてるけど、髭もじゃで‥目が大きくて‥。つなぎを着てたら‥そっくり‥。
「そちらが‥?」はい。
『コビト‥と、申します‥商人ギルド長様』
「ぉおおっ! 話すのか!これは、珍しい!」
しばし、魔石品の話になった。
・・魔石品は、基本的に‥話は 出来ない のが多い。
例外的に、騎士団の使う‥案内鳥や移動の際に、使う乗り物は‥話す。
それ以外は・・何も話さないのが普通らしい。
そうだよね・・。 セーカも‥話さない。
それら から作り出された物は、多種 多様ゆえに‥同様に 魔石品 ‥という事になってるらしい。せめて、分類したら 良いと 思うのにね・・。
「これで作った物の‥見本は、ありますかな?」え?見本? うんと・・あ、これで良いか。たくさん作ってた‥武器用のお守りを 1枚‥提出した。
「ほう! これは、薄いし軽いし‥武器に? なるほど‥」
説明・・聞いてくれた。
一通り話すと、申請が受理した事に‥なったみたい。良かった。
「今後も何か生み出されましたら、都度‥申請を お願いしますね」はい。
見本は、渡したまま‥コビトは受け取り、鞄に仕舞った。
「失礼します」
よし・・あとは、行くだけ だ。
・・家の掃除でもしよう。
その後は‥袋‥どこに仕舞ったかな?・・それらを被せておこう。
あと、気になってる物が在るけど‥。これ以上‥時間かけたくない。
もう・・行きたいくらい・・。
家の片付け‥掃除・・・して、夕方。
夕食を食べ‥家の中を見回す。ほぼ・・袋に包まれてる。
明日‥ベッドも‥布団ごと・・袋に入れる。
この袋も、ビニールのような物‥そう思ってたけど、違った。予想外。
・・これも、魔物の素材から出来た、加工品だった。そうですか‥。
キトゥリノ州・・。来たばかりの頃は、やっと来れた‥と思ってた。
ルカーに目を付けられ‥執拗に声かけてきたり、つけ回されたり‥散々だった。
それでも、アルクス団 や 情報を売ってくれる人と出会えて‥。
みんな、助けれた と 思ってたのに・・。
トラッシュくんは、間に合わなかった。
商館で、頼んで来たから‥その内、届くと思う。
まぁ、マエロルさんへ の 贈り物だけど・・。
ボッカさんに、届けて もらうようにした。
森も・・結局、全部・・は…行けなかった。
騎士団の人達が 朝、森を通るから‥植物のエリアと、キノコのエリア‥それに、香りの強いエリアは、日中‥魔物出ないのは、そういう理由みたいだし。
また、来る事あれば・・行こう。
お風呂・・入って…。キトゥリノで採れる薬草は、色が変わった・・。
カエルレウス州では、どんな素材に出会えるかな?
・・先生には、いつ・・会えるだろうか?
他国に行ってしまったらと‥心配してた時も、あったけど・・。
どうやら、普通の資格だけでは‥行き来 出来るとは‥限らないみたい。
冒険者ランクが最高の10‥金色らしい・・それか・・。
商人ランクが、最高の‥6 青・・。
もしくは、特殊な資格 を 持つ者であれば・・って事だった。
ラフェヌさんが言うには、例え薬師と言えど‥商人証を 持ってない事が 多いって。特殊な資格を持ってる人というのも、顔 も 名前も…どこに住んでるかも、把握されてて‥。
その中に‥『エシェック』は、居ないって。
だから、行きたがっても‥まだ、行けないんだって。
・・その、特殊な資格を貰えるかどうかは・・年末にある、試験で受かったら‥。
しかも それ、私も参加するらしい。なぜ?!
「1度でも ” 薬 ” を 作った事がある と、作らされるよ」
・・と、いう事で‥いつか、作るハメになるようです。
でも、年末なんて・・まだ まだ・・だから、なんとか‥それまでに見つけたい。
さぁ、もう寝よう。 おやすみ・・・。
‥今日は、くもり・・ですって。そう‥。まぁ良いよ・・。
朝食を食べ‥支度してから、ベッドに袋を被せて、カーテンは‥全部 閉める。
戸締り確認。・・・よし。
大きく‥深呼吸・・した。行こうか‥。
騎士団の入口に着くと‥既に、ソルさん来てた!
「お待たせしました」え?‥待ってない?ホントに?
「本当ですから。では‥行きましょう。こちらです」
ここを‥え・・曲がって‥ばかりで・・分からなくなってきた頃‥。
「到着しました」と言われて‥前を見ると・・施設の壁より高い・・門。
印章を準備する。ソルさんに‥え?・・要らない?‥でも・・はい。じゃあ。
「お世話になりました。それでは、また」
「えぇ。見つかるよう‥祈っています」
「来たな」
右側の兵士に、顎で・・指示された。はい・・。
動こうとした直後、隣の兵士が‥今の兵士に‥チョップ!した・・え?…。
「失礼した。非礼を詫びる」いえ‥。さっきの兵士‥睨んでる‥。
元に位置に戻った兵士に‥促され、以前 同様に‥印章を近づける。
前は・・赤い‥模様だけだったのに・・。今は、緑の葉が生い茂って…。
そして、前の時より‥ す ん な り 開いた・・。
「ありがとうございます」お辞儀してから、通り抜ける。
カエルレウス州に・・・入った! ん?
も や ん っ
何?・・この感じ・・・。
湿気に近い‥けど、暑くも 寒くも 無 い …。何??
【クロウ】
現・ビハイルの側近となっている兵士。連絡 / 世話 / 他の人への説明などを 担当している。細身な体形をしてるからか 足が速く 体力もある。日頃の鍛錬の賜物か 筋力もあるようで、巨躯の ビハイルを引き摺れる。さすがに 持ち上げられないようだが‥。男 / 24歳 / 青の髪 / 深緑の瞳 / 173cmの細身 / 青 / 伸び縮みする槍&長剣 / かなりの苦労人。
※他国に渡る者 = 商人・冒険者の最高ランクの者 か その者の経営する 店の者達、特別な許可 を 持つ者‥のいずれか。なお最高ランクになったからと すぐ行ける訳ではなく 王の 許可印 が必要。
【ぺラドル】
エレフセリアの町の商人ギルド長。太い眉 と もじゃ髭 と 大きな瞳、そして 小さなメガネが 特徴。男 / 50歳 / 既婚者 / 茶髪 / オレンジの瞳 / 165cm / 小太り / 小さな杖 / パッと見では マ‥いえ。
※特殊な資格を持つ者 = その内の ひとりにリモンは 遭遇している。スフェラ石 納品したね‥。
※年末に『薬を1度でも 作った事が有る 者は 全員 参加』‥強制。なので ラフェヌも 参加してる。
次回‥今までとの違いに 戸惑い・・宿に避難して・・・




