↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

145/179

135瓶 すべての‥

別荘・靴箱の上に設置してた ポストから‥。


 大量の‥文句たらりな手紙が 届いた。商会と‥支店?

ひとまず 商人ギルドに通達。あっちで 注意してくれるだろう。


長風呂の後、カルム様‥帰って来てなくて・・・

夕食後‥両親の部屋に呼ばれた。今度は、誕生日の事だろうか?



「リモーネ、リモンの時に‥ギルドに何か、送ったのか?」…はい?


・・ギルドに何か…ぁあ・・まぁ‥はい。

「何を送った?!」え・・どうしたのです??


「‥良いから、答えて頂戴‥リモーネ」はい。


「別荘に、大量の手紙が届きまして‥。それが全て『アンフェクシオン商会』という所からで‥」しかも、封筒 開けたら‥怪我した下りは、要らなかったかも‥。


 お父様と お母様の形相が・・怖いもの。怒ってる・・。


「だ‥大丈夫ですよ」

丁度、お昼を食べてたので‥既に、ほら‥治ってますから!


「何通くらい、来ていたのだ?」

確か‥380…ぁ・・389枚でしたね・・。


「なっ?!」

驚くほどに・・大量です。


「中は・・読んだの?」はい・・一応。

「ほとんどが、誹謗中傷と言える・・悪口でしたね」呆れます。


「…本当に、呆れるわね・・」はい。


「それが、どうか…したのですか?」

「どうやら、リモンから‥と、ギルドから報告された際に、ロフォス軍の面々が 居てな‥」うん・・。


 その‥『 アンフェクシオン商会 』は、ロフォスに本店が在る 大店(おおだな)と呼ばれる、ランクの高い商人が作った・・寄合みたい。


 各国に支店が在るみたいで・・ここ、チェントロ国内では、カエルレウス州に‥あの『アックアーリョ店』が、店舗を構えて営業してる。


「商会の名は以前から‥よく聴いていたからな。私も、知っている」父様‥。

「全国に 支店が在る商会は、滅多に ありませんもの。有名な所でしてよ」

そうでしょうね・・。


 大抵の お店は、ロムメット内に在るのに…。

わざ わざ 店舗が‥存在してるのだから。


「では、ロフォス国の汚点になるからと‥注意して下さった‥とか?」

カルム様だけで・・良くない? いや、あの 黒んぼが‥行けば‥いいじゃない。


「リモーネ‥よく、聞きなさい」はい?



・・え? 本当ですか?!‥それ・・・。


「あの‥ルカー‥も、偽者リモンも・・その‥商会の?」

「そうなのだ。前々から‥情報としては持っていたが‥確定 出来なくてな‥」


・・確かに‥あの時、バックに‥どこかの大店が‥関与‥って、聞いた気もする。

それが、まさか 今回・・の…。


「それにね…」まだ、何か在るのですか?‥お母様…。


「アチェロが、食べたという菓子を‥‥覚えているでしょう?」はい。




「‥軍で、調べた所‥。その、アックアーリョ店の商人と‥判明したのだ」


 な ん だ ろ う …これ、怒り‥のようで‥そうでもなく、何か‥『 何 』と 言えば良いやら‥。憤(いきどお)り‥のような感情が‥渦を巻いて‥心に在る感じ。


「商人ギルドでも、改めて調べたようだが‥」

その店で扱ってる商品。少し前までは‥普通の店と同じような品揃えだった。


 でも、ここ数か月で‥私の作ってきた‥『飲薬・アメ・ムニ』の、紛い物ばかりになってたそう。


 しかも『リモン本人』が、作ったもの・・と、宣伝して売ってたって。


「そこは、偽者と‥冒険ギルド・商人ギルドで、旅人にさえ通達は‥終わってると言っていたがな・・」やっぱ、私の印でも‥作らないとダメかも。


「それにしても、商人ともあろう者たちが、こんな悪質な事を するなんて‥信じられませんでしたわ」


アチェロを含む、子供たちが食べた物『菓子』として配ってた事も…許せない。


「どうやら、子供に無料で配ってたのも‥おまえに渡る可能性まで、考えていたそうだぞ」‥って事は、まさか・・私が『食べるかも』と 思って?


「それでは‥私のせいで・・子供たちが‥?!」それも‥町の‥多く・・。

「ぁ‥ち、違う! そうでは無い!心配せずとも‥そなた自身が、解決したではないか」だけどっ! そんなのって‥ないよ・・・。


 私に、直接 送ってくれば 良いじゃない!!

どうして‥見知らぬ子供たちを・・巻き込むの?!


 料理 作れない人が、適当に作った激マズ料理を、本人が 味見もしないで‥他人に食わせようとするのとは‥意味が 違うよっ!


・・そも そも、あれは‥食材に使ったら‥ダメなのに・・。うっ うぅぅ…

「よし よし ‥大丈夫よ、リモーネ‥」


「・・今回の事で、材料に関しても問いただし『知らなかった』では、済まされぬ事だからな‥。商人ギルドと 騎士団が 支店に乗り込んでる所だろう」


「ぐすっ‥・・そうなのですか?」だから、カルム様‥居ないの?


「この国での商会の店は、取り潰しとなる事が 決定した。あのような菓子を、売り出したのが・・ 間違い だからな」


「‥店舗に、商品として・・置いて あったのでしょうか?」


「いや‥菓子の事は、店側も‥興味本位で食べた者が 亡くなった事で気づいて、店舗には‥それ以降、置いて無かったそうだ」


「‥それなら、作った・・工房…なのかしら?」

在庫や・・液体も‥?


「そちらも、軍を派遣している」

「‥あなたは、行かなくても宜しいの?」


「あの菓子が相手では、我らは役に立たぬからな」

そう言って、物資班が 薬を持って‥同行したそう。


「だから‥今日は、戻って来れぬと 言っていた。さ、もう眠りなさい」

「はい。おやすみなさいませ‥。失礼 致します」


 部屋に戻り、カルム様たちが・・いくら強くても、あの透明な シェファフは、侮ってはいけないから・・心配。



・・その夜は、珍しく…なか なか・・眠れなかった。



チュン チュンッ

 久しぶりに、鳥の声で‥起こされた。


エナが来て、いつもの身支度を整え‥朝食。

 カルム様の姿は‥見えない。はぁ~ 


「…そんなに心配しなくても、大丈夫よ!」え‥。


「そうよ…兵士ですもの。心配よりも、信じなさいませ」

カミリア姉様‥ミュゲ姉様・・はい。


 心配よりも『信じる』か・・。そうよね‥。信じたい。


「それに、戦いに行ったのでは無いのですから」そうですけど‥。


「姫様!‥お戻りになりましたよっ!」エナ‥。

家族に、途中で離席する事を告げ‥エナの後に、ついて行く。


 玄関先・・あ・・帰って来た!


「お帰りなさいませ‥カルム様」良かった~‥。

怪我・・無し! よし!


「…」ん? あれ・・反応 無いけど・・本当に、大丈夫?


『姫様、婚約者様は・・お疲れなのではないですか?』

・・そ、そうよね・・。一晩‥ずっと、だったのだもの・・。


「気が回りませんで、すみません。カルム様‥」

さぁ‥少しでも、お休みになって下さい。


「ぁ‥ぃぇ‥このくらい、何ともありません」そうですか?

休める時に、しっかり休むのも・・大事ですよ?


「その‥」

「カルム殿!‥お疲れ様でした。ささ、どうぞ‥こちらで休まれよ」

お父様や、お母様も労ってる。


『リモーネ、婚約者様の事は‥私達で見ていますから、あなたはリモンとして‥もう、行きなさい』あ・・はい。お願いします。


ツェーンに、栄養補給に‥教えた野菜ジュースを出すように頼み‥。

 リモンの服に着替えて・・帽子 被って‥最近・・伸びてきたのよね・・髪。


縛ろうかしら? 縛る際の‥ゴムが無いけど・・。帰ったら‥聞いてみよう。


 よし・・転移!



 別荘のポストの近くには、1枚だけ封筒が届いていた。


エキャルラット州の軍団長からだ。


 ふむ ふむ ‥なるほど。お疲れ様でした。

昨日、両親に聞いた話と・・繋がった。



 私が、リモンとして‥ギルド長に「商会からの手紙に対して、注意して下さい」程度で 送った。


 その手紙を読み、封筒に " 刃が 付いてる " という文面を『悪質』と判断。


 騎士団で、過去にも‥この『アンフェクシオン商会』の名は、度々登場してた。



そう。私が‥冒険者グループ〈 ルカー 〉に、追いかけ回されたりした‥あの時。


 それと同時期に登場した、私の偽者や・・ピグロ や ヘクドも・・。

この商会が、後ろ盾となって‥活動してたみたい‥と、知ってたらしい。


 私に教えなかったのは、状況証拠ばかりで…確定が、出来なかったから。


 私の名を使い‥私が作った物と、名は似て 非なる商品を作り、高値で売ってた事など・・。数え上げたら・・キリが 無いほどらしい違反行動。



・・そして、あの・・問題の・・『菓子』の出処(でどころ)が、この商会の支店だったと突き止め‥事実 確認後に、取り潰しが決定されたらしい。


  商会側が、どう こう 言っても無理。


 国での許可も取り下げ。悪質な危険物を作った事で、国家 反逆罪くらいの重い罰となり、工房で…商品 開発してた者達は、大店 本店のある‥ロフォスに移送。



 責任者は 処刑・・。



商会 本店にも、罰金や 営業の制限などが、科せられたそう。


『これにより、国内で‥商会の商人では『 商売 不可能 』となった旨(むね)、伝えておく』それから‥リモンとしての商品に、私だと分かる 印 の 考案を?


 実は・・もう 作ってあります!

デザイン的に 駄目 と、言われそうな予感は…あるけど・・。



 専用の袋と同様に、私の商品というブランドとして打ち出せと‥書かれてる。

いや・・別に‥誰が作ろうが、良いよ…。商品として成立するなら・・さ。


   マ ズ イ のは・・嫌 だけど。



何というか‥。


 工場での『作業 手順書』というか、料理での『レシピ本』のように、作り方を教えるけど、味見して「美味しい」と思える物を‥作って欲しいよ・・。


・・そういう、基準書みたいなの・・無いのかな?

うーーん‥無さそう。


 だって、最初に見た薬って・・全部、魔力の回復薬すら‥手に ” か け て ” 使う物ばかりだったんだもの・・。


 商人ギルド長に、提案・・してみようかな?

まぁ、文言をどうするか‥とかも、一応 考えておいた方が 良さそうね。



『リモン様』んー? どうかしたー?


『お手紙が届いています』え・・。

コビトが言う、お手紙って・・家族からでしょ?


・・まだ、クッキー 焼いてませんっ!


「今日は、なるべく早く戻って来て」‥って、明日でしょ? 誕生日は。

なんだか知らないけど、さっ さ と、準備しないとね・・。


  まずは市場で、麦粉の確保だっ!!



 麦粉を購入後、別荘に戻って・・こねて・・型‥は、この際 使わず‥生地の時点で、切っておいた。あとは、バターを塗り‥焼く!


 この家のフルノスは、鉄板‥横に3枚 余裕で入るから・・けっこう大量に焼ける! ふぅ 暑いっ! 焼いてる時間も‥コビトに数を数えてもらって‥。


 せめて 砂時計でも‥欲しい所だけど・・作れない。


  よし・・良いね。 これを繰り返して‥。



お昼も食べずに‥焼いてた。焼き加減を確認するのに、食べてたから‥。

 ロフォスの分・・終わった。ふぅ・・疲れた。


あと、もう少し・・がんばろー・・。



 な・・なんとか、今日中に‥終わった。でも・・追加で頼まれたら 嫌だから・・ 一旦‥鞄に仕舞って‥明後日の午前中に、届けよう。


「さて、洗って・・片付けたら‥帰ろうか」『はい』


セーカの お陰で、すぐ乾くの‥本当に有難い‥と、すり すり してたら…。

・・なんだか コビトが、羨ましそうに…見てるような 気 が し た 。


コビトを 掴んで・・すり すり。君にも、いつも お世話になってるからね。

『…』離して‥見たら…。コビト・・赤い顔?


「ダメ…だった?」アチェロみたいに・・怒ったり‥。


『いえ・・とても、嬉しいです。リモン様』

そう? それなら良かった。


 コビトを鞄に仕舞い・・転移して、風呂へ・・。

着替えて‥と。いつものように支度した。


 髪の結い方は、誰に?・・エナ・・か、お母様よね・・。

「リモーネ!」!


 まだ、お迎えには‥時間があるはず‥ですが?

「こちらに急ぎ‥刺繍なさい!」はい?


・・白い・・マントですね・・・。

「姫様、こちらが‥刺繍の図案でございます!」あれ‥先生まで。

見慣れないマーク・・・。家紋も…もしか・・する?


「まだ、婚約者 候補・・では?」婚約の儀‥とやらも、済んで無いよ⁇


「どうやら、昨日‥あの工房で、白い液体を‥かけられたそうなの」

え⁈ それって・・あぁ…やっぱり。それで マントが 悲惨な状態に‥。


なので、帰るまでに‥整えなくては‥って事で、今に至る‥と・・。

「はい・・頑張ります‥」婚約前から・・やる事になるとは。


「今日と明日、明後日までに仕上げるなんて・・。いくらリモーネでも、無理ですわっ!」カミリア姉様が、お母様に 抗議して下さってるけど・・。


「せめて、国の印だけでも‥無いと不便なのですって」そうなんだ…。

「カミリア姉様…私の代わりに怒って下さり感謝します。でも 頑張りますから」


「もう‥リモーネったら・・」

早速、部屋に戻って・・刺繍ね・・。でも・・こんな長いマントの・・どこに?


「‥ところで、どの辺りに するのが‥良いのでしょうか?」

【アンフェクシオン商会】( フランス語・感染 ) 大店(おおだな)の寄合

ロフォス国に 本店が在り 各国に1店舗づつ 支店を持っている 大きな組織。商人以外にも 様々な業種の者が働いており 各国で高い勢力を持っている。私兵も居るとか。商会トップにより 冒険者 ルカーを使って 有名になってきた子供商人の捕獲を考え 暗躍するも失敗。どうやら諦めては いない らしい。


【アックアーリョ店】(イタリア語・みずがめ座)

アンフェクシオン商会の チェントロ国での支店。最近 出て来た『リモン』という商人を 連れて来い との命令と同時に 偽者と偽商品を作り 本人の評判を貶(おとし)め 商会に加入させようとしていた。


※帰宅直後のカルムは リモーネの言葉に キュンしてます。なので反応 出来ず‥。疲れた後だったので余計に、笑顔での出迎えで‥。


※違反行動 = 商人登録時の冊子にて、商人としての行動基準や 違反について書かれてる中に、他 商人の作った物の複製・高値 取引・転売などは 禁 止 されている。作った物が 同じくらいの効果で 違う商品名の時は 見逃されるが‥粗悪品の場合は 元々作った商人を 貶(おとし)める行為として 違反となる。悪質な場合は 店の取り潰し・商人証の 永久 失効などになる。


次回、刺繍と 15歳の・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。