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133瓶 脅威 の 黒

婚約者の カルム様と 話した後に・・

 ロフォス軍団長に リモンとして 会う事になった。


・・それは、良いけど‥このっ‥強風・・どうにかしてっ

 避難所‥カルム様の後ろ‥に・・なってしまって ま し た !

なんという事でしょう‥って、それよりも・・手渡し‥拒否っ!!


‥そんな、むすっ とした顔されても‥困ります。


 副官・カルム殿・・と 言わなくては。この方 経由で‥白紙(しろかみ)。


えーと? 『 巨大な戦斧を、作ってくれ 』?

・・戦斧は、基本・・巨大 ですけど??


 巨大って・・例えば‥どのくらい・・・。


「魔獣の『 遥か 』くらい倒せるような、大きな物が 良い! 材料は俺が、用意する。何が 必要だ?」


・・口角 上げたまま、嬉しそうに話してますけれど・・。


 そも そも‥『遥か』って、どのくらい?? 分からない。

魔物の‥大型なら、この間‥1度 見たけど・・。


「‥なんだ。遥かは、見た事が無いのか‥」無いですね。

「アヴィド殿‥。我が国では‥そこまで大きな魔獣は、出ませんから」

そも そも‥出ないなら、見れないね。


・・材料を確認したいけど…この空気圧で、見るに‥見れないっ・・。


「ふぅ…。仕方ないな。カルム、そいつ連れて 廊下に行け」

「では、リモン殿に・・この紙を」州軍 団長の引き出しから、出された‥白い便箋を、受け取ってる副官さん。


「では、リモン殿・・こちらへ」はい。お手数 かけます。


 一旦・・部屋を出て・・・廊下に。扉が閉まって‥やっと、息が 出来た。


ふぅ~・・・ぁ・・あのっ‥

「申し訳 ありませんでした!」しがみ付いてた事を‥謝った。

助かったけども。


「いえ‥構いません。それでは、こちらを‥どうぞ」はい。

えっと・・武器の錬成 書いた手帳は‥よし。それで 戦斧は‥。


「戦斧なので、まず基本の アトゥリ岩と、魔鉱石 か 魔物や 魔獣の硬い素材、それに 魔樹の素材ですね。皮 以外が、良いかと」


紙に・・書いていく。


「…ところで・・魔獣の『遥か』って、どのくらい大きいのでしょう?」

大きさが分からないと、対応可能な大きさも‥分からないよ。


「この国にも、塔が ありますよね‥」はい。・・も?


「アンビジョの塔ですね‥」

「あの塔の頂上から、頭1つ分 出たくらい‥が、遥か‥です」え"・・・。


・・そんなに大きいの…。こわー・・。


 それじゃあ、普通の戦斧じゃ・・途中で‥止まってしまいそうね…。


「攻撃力を上げるなら、それなりに強い魔獣や‥魔物の素材を使うと良いです」

「ふむ‥」


 あの黒い軍団長じゃ、どれもザコに…見えるだろうけど・・。


「あと、出来れば‥えっと‥ロフォス国の素材が良いかも‥」出来れば‥だけど。


 これは‥使いやすさに、関係してるのだけどね・・。

まぁ『 何でも 使えます 』‥って言うなら、気にしなくても良いこと。


「では、中に‥戻りましょう」え‥もう、自分は‥帰っても‥ぃ。


「もう1つ。リモン殿にお願いが‥あるのです」

えー‥。また、あの息苦しい中に 入るの~‥? はぁ~


「自分の後ろに‥居て下さい」はい。お願いします。


再び、扉が開き・・副官さんの お陰で、初めに入った時よりかは マシだった。

・・本当に‥この方には、感謝しかない。


「材料に‥アトゥリ岩か。俺が 切り出してくるから、心配するな」

『切り出す』⁇ まぁ・・はい。


  問題は・・作る場所だよ・・。


「作るなら、騎士団内で良いだろ」

・・天井の無い所で・・・お願いします。


「天井が、無い所?」

「それならば、訓練所が‥」


 だって‥すごく大きな物を作ったら‥どうやって、持って行くの?

宝箱(ケンズ)なら‥大きさも重さも関係 無いらしいし、アレでも良いけど‥。


「俺が使ったら、即 壊れるかもな」


 あぁ・・武器が? 別に‥構わないですよ。

素材も全部・・用意してくれるの作るだけだし。


「ふうん・・。おまえは、相当‥変わった奴だな」

黒づくめな鎧 着て 目立ってる人には、言われたく 無 い で す。


「‥ほぅ?」ひぃっ 

「お止め下さいませ」

あ・・カルム殿が、私の前に立ってくれた。優しい‥。


「‥ふんっ」

・・・。


「すみません・・リモン殿」いえ。

それで? あと、1つの依頼って?


・・早く、教えて欲しい。そして・・早く ココから 出 た い 。


「もう1つは、こっちの団長から‥頼む」ん?

「リモン殿、こちらです」州軍の副官さん・・こちらも、白紙ですね。


飲薬50本?!‥しかも、体力100回復‥『それ以上も 作れ』⁇


 あー・・察し。

この文言 書いたの・・あの『 黒 ん ぼ 』ですね・・。



ニヤ ニヤ してたのが、私が『 くろ ん ぼ 』と言った瞬間‥むすっと‥。

 ホント・・心の声・・聴こえる 特殊 能力者め・・。



‥いつまで?・・・えーと・・5日後。はぁ~・・はい。

飲薬100回復×50本、神薬‥30本。材料は‥えっと・・。


「考えるのは、後にしろ」えー・・今、考えておきたいのに。


「では、リモン殿は‥この施設内で待機して頂く」え‥何で⁈

「おまえに、戦斧を作って貰いたいからな」今日中って事ですか。


 夕方には帰るので、早くして下さいね・・。


「リモン殿を待合室に、ご案内しろ」

州軍 副官さんに連れられ…部屋を出る際に、お辞儀した。


 カルム殿に‥お礼・・・言えなかった。

黒 団長に、呼ばれてたし。


少し歩くと、訓練所が見えて来た。確かに‥ここなら、天井が無い。


・・その近くの部屋に入る。

「しばし、こちらで お待ち下さい。用意が‥出来 次第、呼びに参ります」

「分かりました」


 さ て と ‥何しようかな。そうだ‥。

コビトを出して頼む。空中に浮かぶ‥見えないようにする・・もの。


特別な効果は・・私を見せない‥って所かな。

・・アレを、活用したい。


『空中に留めておくのが、難しいのですが・・』

「あれは、使えない?」


 この間、トランさんが倒した魔物の‥魔石。


【 レイユアの魔石 】

レイユア ヘバリという魔物の魔石。人は 浮かばないが 軽い物なら、浮かせられる魔石。あまり使い道が無いとされている。


‥というもの。お守りになる物 自体は‥軽いから!

『承知しました』


 鞄内で、作ってくれてる。使えると‥良いけど。


1時間も経ってないはずだけど・・呼ばれた。

 副官さんでは無く‥青 兵士と共に・・訓練所へ。



・・なんか、物凄く‥大きな塊が‥あるんですけど?


 これが・・アトゥリ岩?! こんな、塊‥初めて見た。

なんだか自慢気な、黒い人が…気になりますけど…。


 隣の素材も・・大きいけど‥え! これで、1つなんだ・・。

  す ご ー ー い !!


「これで、作れそうか?」まぁ・・はい。


けっこう‥体力・魔力‥消費しそうだね・・。

「それでは‥皆さま、どこか‥部屋に 戻って下さい」


さっきと違って、かなり離れてるし‥外だからか、息苦しくない。

・・普通に話せてるもの。


「…ここで、見ていては‥いかんのか?」ダメです!

作成方法は、秘密なので!


・・そんな顔しても‥無理です。見るなら‥作らないよっ! ふんっ


あ・・副官さんが、黒い人‥移動させてる。ありがとうございます!

・・・州軍 団長さん達も・・ですよ。


「では、出来たら‥これを使って知らせてくれ」はい。



・・何か、近くに置いていった。まぁ、後で 確認しよう。


ひょこっ 『リモン様、出来ました』

「じゃあ、使ってみようか‥」


・・の‥前に、名前ね・・そうだなー…。

「円‥で・・」


【 円(クルーク) 】魔石品

使った者を取り囲むようにして、5つの駒が 空中で留まる。そして中の者の姿を見えなくする効果が発動する。中で何をしようが、扱う者が「解除」と唱えない限りは戻らない。戻る際は 規則 正しく動き、使った者の掌に集まる。創造者・リモン


 よし。じゃ・・素材の前に行って・・。こんな大きくちゃ‥錬成 出来ない。

まずは‥このアトゥリ岩を加工しないと・・。


クルークを起動して、変に‥バチ バチ とか‥言わない?

・・・大丈夫そう‥だね。じゃ・・加工の為に‥岩に手を当て‥。


 合わさってないけど・・出来るかな?


パアァァッ


  ころり・・・


なんか、茶色な・・球体になった。ボーリングの球?くらい。


【 アトゥリ球(きゅう)】加工品

巨大なアトゥリ岩を、加工して 凝縮した球体。加工前より、倍の魔力量となっている。元の大きさよりは、扱い易い。しかし、重いので注意。


・・でも、球体だから‥転がせば 良いもの。楽 。


 よし。これで・・この大きくて・・軽い魔物の素材と、魔樹の枝‥。

時々‥葉が揺れてるけど・・き・・気のせい!よ・・うん。


じゃ、巨大な戦斧に・・・なりますように! 錬成っ!


 うぅ・・やっぱ、けっこう・・消費するっ!

コビトに、飲ませて貰いつつ、少し…いつもより…時間も‥。


  出来た‥。と っ て も 大きく なりました。


 クルーク・・「解除」。コビトが…回収してくれた。

それは良いけど・・・・。



ふ えぇぇーー…ん・・…

 

      ひゅうぅぅぅ・・・…



 大き過ぎたよぅ・・訓練所 横幅‥ギリ ギリになったし・・。

何より・・こんな所じゃ‥降りられないよー。


 手で・・きっと、持てないだろうってくらいに‥なっちゃった。


「コビト‥軍団長が置いてったの‥取りに‥行けそう?」

先に‥受け取っておくんだった。コビトも 首を横に振ってる‥。


騎士団 施設よりも・・高い位置に居るもの。ひぇぇ・・

・・誰か・・ た す け て ・・・。


両手を・・いや、片手も‥離せない‥のよ・・怖いぃ。ひぃぃ‥


『リモン様、何やら‥下が・・騒がしいようです』

下なんて、見られないよ‥。うぅ‥


「今、助けます!」ん?

あ・・ひょいっ と 担がれ‥地上に・・到着。


  はぁ~‥‥怖かったぁ‥。


「あ、ありがとうございました」

「いえ。お怪我は?」ありません。


 カルム殿‥優しいな~。



「…しかし、凄く大きな物になったな・・」

もう1回 やれば、少しは‥小さく出来ますが‥。


「このままで 十分だ。あれを倒せる!」


・・アレ・・を、聞きたいような‥聞きたく無いような…。


「後日、報酬を渡すが・・納品後になると思う」はい。


「誰か‥リモン殿を、入口まで 案内しろ」

「…ひとりで、帰れるだろ? 今まで何度も 来てるそうじゃないか」


むぅ 何度も来てますけどー・・覚えられないんですよっ。

‥そんな驚いた顔しなくても。好きで迷子になってる訳じゃ‥。


「自分が、お送りします!」あ‥さっきの‥はい。

「お願いします。では、これで‥失礼します」


「ご苦労だった」州軍 団長‥はい。また、後日…。

はぁ・・やっと、あの人から‥離れられる。


・・なんか睨(にら)まれてるみたいだけど…無視で。



無事‥施設の入口に 到着。

 兵士と分かれ間際、手作りの菓子を‥差し上げた。


薬草入りなので『薬草クッキー』に、なってしまったけど…。

…名称‥替えたいと、初めて‥思った。



 別荘に戻る前に、食材の買い足し‥。


‥薬草を、採りに行かないと。

神薬を作るなら、カエルレウス州の薬草でないとね。


 明日・・だね。木箱も‥補充して・・あれ?

この納品って、もしかして ロフォスに‥お持ち帰り??


 それなら、普通の木箱じゃない。

騎士団 内部で、梱包作業が・・待ってそうね・・。



 別荘に戻り、数枚の手紙は鞄に入れ・・転移して‥お風呂。

エナを呼んで‥服を着替える。あら・・新しい服ね。


 父上と 一緒に、カルム殿・・じゃない・・カルム様も、ご帰宅。

「おかえりなさいませ、お父様。カルム様も、おかえりなさい」

「あぁ‥ただいま・・リモーネ」「…ただいま 戻りました」


 母上や カミリア姉様、アチェロも来た。


 アチェロは、最初‥カルム様を怖がってたけど‥。

「とても優しい方だから、大丈夫よ」と 説明すると、話かけていた。


カミリア姉様は、カルム様と 私の年齢差を口にして・・お母様に怒られてる…。



あぁ‥カルム様に‥今日の事を謝りたいし、感謝も伝えたいっ!

 でも。・・今は、リモーネだもの。知られては‥ならない。くぅ‥


「さぁ、食事にしましょう」…はい。


カルム様の隣に、私が座る形になり・・いつもと、反対側だった。


 食事の時…こちらの騎士団は、どうだったか 聞いたら‥。

「商人リモン殿に、お会いして‥」う・・。


ロフォスの軍団長と話せるのは、州の軍団長や 副官、赤くらいだったとか。

・・そうでしょうね! あの 威圧 風(かぜ)‥凄かったし。


「リモン殿は、子供でしたが‥」ん?


「普通の商人でも、団長を見ると‥皆、戦意喪失か 気絶するのですが‥」

え・・・そうなの??


「あの方は意識を、保って おられましたね‥」凄いです‥と、感心されてる。

息は‥苦しかったですよ?‥と 言いたい。言えないけど…。


「ふふっ」え‥?

「何か・・おかしな事が?」


「いえ。軍団長を『 怖い 』と 思っていたそうですが、何故か‥自分の後ろに来て‥」…しがみ付いてた‥‥と・・。うぅ‥恥ずかしい!!


 顔を 両手で、覆い隠したいくらいっ!


「ただ…1つ‥気になった事が…」?



「リモン殿は、謎の言葉を‥書けるのですね…」はい??

※リモンの作る戦斧の長さ = 約160cm程度で、刃の大きさは物によって変わる。リモン的には 鞄に仕舞うくらいしか出来ない。扱えない武器の1つ。


※魔獣は 大型 ~ しか 居ない。遥か級は 約30m以上の大きさ から。縦長の魔獣や 横長 魔獣でも 長さで決まってる。なお魔獣の遥か級は、大き過ぎる ゆ え に 出現場所が 決まっている。


※アンビジョの塔 = チェントロ国 キトゥリノ州 エレフセリアの町から出て わりと すぐの位置に在る。冒険ギルド証を持つ者のみが 挑戦 出来る。踏破した者は 今の所 居ないらしい。外側から見ると5階建て程度に見えている。


※アヴィド団長の能力値が高 過ぎて 通常の武器では す ぐ 壊れる。現在 装備している剣は特注なのだが‥これも 数回 使用すると壊れるらしく 物資班に 同じ武器が 数本 保管されてる。


※アヴィドが使うと 即 壊れるので 職人に嫌がられている。それが日常なので リモンも 嫌な顔をするだろうと思い 言ってみたが‥けろっとしてたので 驚いたそう。


【レイユアヘバリ】( レイユア = フィンランド語・浮遊 / ヘバリ = 韓国語・クラゲ ) 上級・中型・浮遊。水辺の近く とか 構わず ど こ で も 出現する魔物。低い場所を ふわ ふわ と 浮かんでいるのが特徴。特殊な皮膚を持ち 攻撃を避ける事が多く 倒し難い。強い者の 覇気に惹かれる習性があり 弱い者が居る所には 出ない事が多い。素材 / 皮膚・触手・心臓・魔石 ( 浮遊 ※人は浮かせない )


※塀 自体 や 塀の近く・騎士団 施設内などでは、リモンの作った 設置型の お守り が 壊れる事が多い。本人に装着する物や 武器などに付いてる物には 干渉されないが、床や天井も 設置した方が 壊れる。


【円(クルーク)】( ロシア語・円 )

騎士団内で使う前提で作った、中に居る人物を 外部から 見えなくする『お守り』。特別な効果は その『見せない』事だけ。外敵からの 攻撃を防げるような物では 無 い 。隠すだけ。


※錬成で素材に 両手を付いてたまま 大きくなり 柄の部分に くっつく形で しがみつく羽目に なってしまうくらい、大きな物になった。誰が 扱えるのだろうか?くらいの物を‥アヴィド殿が 片手で掴み‥翌・早朝に 持って行ったそうです ( 後日談 )。


※ヤトゥロス家の席順 = 最奥が 両親。入って右側に 既婚者や婚約者が 決まった者。左側に 未婚・未成年が座る。相手が来ている場合は キレイに 分かれるが、居ない時は 好きな席でも良い。


※アヴィド殿に会う 普通の商人などが 気絶するのは、無防備に『威圧風』が 直撃してる から。リモンは 中級と戦える事で ある程度 抵抗 出来ていた。


次回、自分が書いた謎文字と‥悪さしてた商人が・・・

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