表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-魅惑の憑-  作者: 幹藤 あさ
12/288

1話

ずいぶんと、の部分をやや強調して言うと男はにやりと笑った。強面なだけに、そういう笑い方が似合っている。


「ここは、妖がらみの事を引き受けてはいますが…まさか、そういった方々がいらっしゃるとは思いもしませんで」


女の子の方にも視線を向けて、方々と複数の言い方をむつはした。男も女の子、視線を向けると頷いた。


「それにしても、ご両親の血を立派に受け継いでいらっしゃるご様子で安心しました。実は、ご両親が亡くなられたのも、娘さんがここで働いてるのも先日、人伝に聞きましてね」


「そうでしたか。それで、わざわざお越し下さった…ってわけではなさそうですね」


むつの視線は、一言も喋らずに大人しくジュースを飲む女の子に向けられていた。


「えぇ。この子の面倒をしばらく見て頂けませんか?」


「はぁっ?」


むつが目を見開いて驚く様子がおかしかったのか、男は笑っている。


「ここは、託児所ではありませんので…まぁ、その。少し人とは違うかもしれませんが、そういったご用でしたら何とも」


「えぇ。人とは違うからこそ、ここに来たのです、どうかお願いします」


男は座ったままではあったが、深々と頭を下げている。その様子だと、よほど何かがあったのかと思ってしまう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ