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淡々後漢書  作者: ンバ
第十八、呉漢伝
89/102

九、怪我を押して出陣

9.

明年春,率建威大將軍耿弇、虎牙大將軍蓋延,擊青犢於軹西,大破降之。又率驃騎大將軍杜茂、強弩將軍陳俊等,圍蘇茂於廣樂。劉永將周建別招聚收集得十餘萬人,救廣樂。漢將輕騎迎與之戰,不利,墮馬傷膝,還營,建等遂連兵入城。諸將謂漢曰:『大敵在前而公傷臥,眾心懼矣。』漢乃勃然裹創而起,椎牛饗士,令軍中曰:『賊眾雖多,皆劫掠群盜,「勝不相讓,敗不相救」,非有仗節死義者也。今日封侯之秋,諸君勉之!』於是軍士激怒,人倍其氣。旦日,建、茂出兵圍漢。漢選四部精兵黃頭吳河等,及烏桓突騎三千餘人,齊鼓而進。建軍大潰,反還奔城。漢長驅追擊,爭門並入,大破之,茂、建突走。漢留杜茂、陳俊等守廣樂,自將兵助蓋延圍劉永於睢陽。永既死,二城皆降。

(訳)

明年(27)春、建威大将軍の耿弇こうえん

虎牙大将軍の蓋延がいえんを率いて

青犢を軹西にて撃ち、

大破してこれを降した。


一方、驃騎大将軍の杜茂、

強弩将軍の陳俊ちんしゅんらを率いて

蘇茂そもを広楽に包囲すると、

劉永の部将の周建が

招集のために別れて

十余万人を収集し果せ、

これを救援した。


呉漢は軽騎を率いて迎え

これと交戦するも勝利できず、

落馬して膝を負傷してしまった。

帰陣すると、周建らはかくて

兵を連ねて入城してきた。


諸将は呉漢に向かって言った。


「大敵を目の前にしながら

貴公が負傷して臥せっているとなれば

みなが心に懼れを抱いてしまう!」


呉漢はそこで勃然と

傷を包んで起き上がり、

牛を打ち殺して士卒に振る舞うと

軍中に命令して言った。


「賊どもは多勢と雖も

みな劫掠を働く盗賊の群れであり、

勝っても互いに譲り合わず

負けても互いに救い合わぬ、

節を恃み、義に死する者にあらず!


今日こそは封侯の秋であるぞ、

諸君、勉めよ!!」


こうして軍士は激怒して

人々の士気は倍になった。


旦日、周建と蘇茂が出兵して呉漢を包囲した。


呉漢は四部の精兵の黄頭・呉河ら

及び烏桓突騎の三千余人を選り抜き、

太鼓を斉奏して進んだ。


周建の軍は大いに潰乱して

反対に城へと逃げ帰った。

呉漢は長躯して追撃に出、

門を争って一斉に突入して

これを大破し、

周建と蘇茂は(囲みを)突破して

逃げていった。


呉漢は杜茂、陳俊らを

留めて広楽を守らせ、

自らは兵を率いて

劉永を睢陽に包囲している

蓋延を救援した。


劉永が死んだ後、二城はいずれも降った。


(註釈)

劉永戦は蓋延伝でも触れているけど

敵の軍勢は十万以上、

さしもの呉漢も落馬して

膝を負傷するほどの激戦であった。


大司馬の自身がぶっ倒れたとなれば

全軍の士気に関わる、

呉漢は傷ついた体に鞭打って

全軍を鼓舞し、精鋭を選り抜いて

ついに劉永の手勢を破った。


本当は泣き出したいほど

痛いだろうに、よく頑張ったなぁ。

呉漢はこの、弱いところを

人に見せない感じが好き。


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