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淡々後漢書  作者: ンバ
第二十一、任光伝
72/102

一、キラキラ長者

河北でヘロヘロになった光武帝を

信都に迎え入れた任光伝。

1.

任光字伯卿,南陽宛人也。少忠厚,為鄉裏所愛。初為鄉嗇夫、郡縣吏。漢兵至宛,軍人見光冠服鮮明,令解衣,將殺而奪之。會光祿勛劉賜適至,視光容貌長者,乃救全之。光因率黨與從賜,為安集掾,拜偏將軍,與世祖破王尋、王邑。

(訳)

任光じんこうは字を伯卿はくけい南陽なんよう(えん)県の人である。


少くして忠義に厚く

郷裏で愛されていた。


初め、郷の嗇夫しょくふ、郡県の吏となった。


漢兵が宛へ至ると、

軍の者たちは任光の冠や衣服が

鮮明である事を見て、

衣服を脱ぐように命じ、

殺してこれを奪おうとした。


ちょうど光禄勲こうろくくん劉賜りゅうしが至り、

任光が長者の容貌である事を視て

かくて彼を無事に救い出した。


任光はそこで支党を率いて

ともに劉賜に従い、

安集掾あんしゅうえんとなり、偏将軍に拝され、

世祖とともに(昆陽で)

王尋おうじん王邑おうゆうを破った。



(註釈)

任光は雲台28将の24位。

南陽宛の人。

はじめは郷の嗇夫しょくふ


「漢官」にいう、郷の戸数は5000。


「続漢書」によると

郷には有秩、三老、遊徼が置かれる。

有秩は郡の署する所で扶持100石、

一郷の人々をつかさどる。


郷の規模が小さい場合は

県が嗇夫を一人置く。

(中略)

民の貧富、賦の多少を調べて

その差を平均化する。


「風俗通」にいう、

嗇は省、夫は賦である。

百姓の消息を述べその役賦をひとしくする。


三老は教化を、遊徼は巡回を担当する。


「漢官」にいう、

雒陽令は扶持1000石、

丞3人400石、

孝廉左尉・孝廉右尉400石。

員吏796人、13人400石。

郷の有秩・獄史56人、

佐史・郷佐77人、

斗食・令史・嗇夫は仮に50人、

官掾史・幹小史250人、

書佐90人、修行260人。



漢軍が決起すると、

服装がキラキラしてたので

「殺してでもうばいとる」

されそうになったが、

劉賜りゅうしが助けてくれた。

劉賜は、更始帝劉玄(りゅうげん)のいとこ。

更始帝政権のお偉方です。


安集掾に任じられて接収を担当、

昆陽こんようで劉秀とともに

寡兵で新の大軍をやぶる。


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