三、銅馬攻略
3.
從擊王郎將兒宏、劉奉於鉅鹿下,期先登陷陳,手殺五十餘人,被創中額,攝*(幩)**[幘]*復戰,遂大破之。王郎滅,拜期虎牙大將軍。乃因閒說光武曰:「河北之地,界接邊塞,人習兵戰,號為精勇。今更始失政,大統危殆,海內無所歸往。明公據河山之固,擁精銳之觿,以順萬人思漢之心,則天下誰敢不從?」光武笑曰:「卿欲遂前□邪?」時銅馬數十萬觿入清陽、博平,期與諸將迎擊之,連戰不利,期乃更背水而戰,所殺傷甚多。會光武救至,遂大破之,追至館陶,皆降之。從擊青犢、赤眉於射犬,賊襲期輜重,期還擊之,手殺傷數十人,身被三創,而戰方力,遂破走之。
(訳)
王郎の将である兒宏攻めに従軍し
劉奉を鉅鹿にて下した。
銚期は先行して陣を陥落させ
手ずから五十人を殺した。
中額に創を被ったが
頭巾を正して戦線に復帰し
遂にはこれを大破した。
王郎が滅亡すると
銚期は虎牙大将軍に拝された。
そこでいとまを見て
光武帝に説いて言った。
「河北の地は、境界が辺塞に接し、
人員は兵戦に習熟して
精強勇壮を号しております。
今、更始帝の失政で
大統は危機に瀕しており
海内の人々は帰る場所をなくしております。
明公が河山の固きに據られ
精鋭の觿を擁する事で
万人の漢を思慕する心に順えば
則ち天下で誰が服従を拒みましょうや」
光武帝は笑って言った。
「卿はつまり、以前のように
『※蹕!』というのをやりたいのだな?」
当時、銅馬軍数十万が
清陽・博平を侵略しており、
銚期は諸将とともにこれを迎撃した。
連戦するも勝利できず、
銚期はそこで改めて水を背に戦い
殺傷する所は甚だ多かった。
ちょうど光武帝の増援が到着したので
とうとうこれを大破し、追撃して
館陶まで至ると、皆降伏してきた。
射犬における青犢・赤眉攻撃に従軍すると
賊軍は銚期の輜重を狙って襲撃してきた。
銚期は引き返してこれを迎撃し、
手ずから数十人を殺傷、
身体に三度創を被ったが
苦戦の末、遂にこれを敗走させた。
(註釈)
手殺五十餘人,被創中額
期乃更背水而戰,所殺傷甚多
手殺傷數十人,身被三創
ボロボロになりながらも
たったひとり100人以上討ち取る銚期。
化け物かな?
光武帝配下の武力ナンバーワンは
彼なのかもしれませんね。
激闘の末に王郎を破ると
銚期は戦略を説いたが、
光武帝の返しがほほえましい。
「卿欲遂前□邪?」
「君は要するに、こないだの
〝どけ!〟ってのをやりたいんだね?」
劉秀はこのユーモアが魅力だね。
劉邦や劉備とはまた違った
小市民っぽさがあるというか。
王郎を仕留めた後は
銅馬と呼ばれる盗賊団を接収したことから
劉秀は「銅馬帝」とも呼ばれます。
このあたりは
曹操が青州黄巾を傘下に収めて
大幅にパワーアップしたのを
イメージしてもらえばよいかと。




