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淡々後漢書  作者: ンバ
第十七、岑彭伝
42/102

六、岑彭対秦豊

6.

車駕引還,令彭率傅俊、臧宮、劉宏等三萬餘人南擊秦豐,拔黃郵,豐與其大將蔡宏拒彭等於鄧,數月不得進。帝怪以讓彭,彭懼,於是夜勒兵馬,申令軍中,使明旦西擊山都。乃緩所獲虜,令得逃亡,歸以告豐,豐即采其軍西邀彭。彭乃潛兵度沔水,擊其將張楊於阿頭山,大破之。從川谷間伐木開道,直襲黎丘,擊破諸屯兵。豐聞大驚,馳歸救之。彭與諸將依東山為營,豐與蔡宏夜攻鼓,彭豫為之備,出兵逆擊之,豐敗走,追斬蔡宏。更封彭為舞陰侯。


(訳)

車駕(光武帝)は引き返すと

岑彭に傅俊ふしゅん臧宮ぞうきゅう劉宏りゅうこう

三万余人を率いさせて

南のかた秦豊しんほうを撃たせた。


黄郵こうゆうを抜くと

秦豊とその大将である蔡宏さいこう

鄧にて岑彭らを阻み、

数ヶ月進む事が出来なかった。


光武帝は岑彭が

手を抜いているのではと訝り、

恐懼した岑彭は、かくて兵馬をおさ

軍中に命令を出して

明け方に西方の山都を攻撃させた。


かくて捕虜の縄を緩めて

逃亡出来るように仕向け、

(逃げ出した捕虜は)戻って秦豊へ報告した。


秦豊は即刻その軍勢をまとめて

西に岑彭を迎え撃とうとした。


岑彭はそこで密かに

兵に沔水を渡らせて

阿頭山に於いて

秦豊の将である張楊ちょうようを撃ち、

これを大破した。


川に沿って谷間の木を伐り道を開き、

真っ直ぐに黎丘を襲撃して

諸々の屯営していた兵を撃破した。


秦豊はこれを聞いて大いに驚き

馳せ帰ってこれを救援した。


岑彭は諸将とともに

東の山地に依りて幕営を築いており、

秦豊と蔡宏は夜間に

太鼓を鳴らして攻め込んだが、

岑彭は予めその備えを設けており、

兵を出してこれを迎え撃った。


秦豊が敗走してゆくと

追撃して蔡宏を斬った。


(この功績により)

岑彭は新たに舞陰ぶいん侯に封じられた。


(註釈)

シンホウVSシンホウ!


第5節に登場した

南郡の人・秦豊しんほう

黎丘れいきゅうに據りて楚黎それい王を自称し、

十二の県を侵略していた。らしい。


行方を遮る秦豊に

ちょっぴり苦戦していた岑彭でしたが

光武帝にせっつかれて本気モードに。


頭を切り替えた岑彭は

捕虜をわざと逃して情報を流し

声東撃西の計略で一捻り。


役者が違うぜッ!


てか、はじめからやればいいのに。

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