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淡々後漢書  作者: ンバ
第十五、王常伝
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11/102

二、共に行くなら伯升、文叔

2.

是時,漢兵與新市、平林眾俱敗於小長安,各欲解去。伯升聞下江軍在宜秋,即與光武及李通俱造常壁,曰:『願見下江一賢將,議大事。』成丹、張卬共推遣常。伯升見常,說以合從之利。常大悟,曰:『王莽篡弒,殘虐天下,百姓思漢,故豪傑並起。今劉氏復興,即真主也。誠思出身為用,輔成大功。』伯升曰:『如事成,豈敢獨饗之哉!』遂與常深相結而去。常還,具為丹、卬言之。丹、卬負其從,皆曰:『大丈夫既起,當各自為主,何故受人制乎?』常心獨歸漢,乃稍曉說其將帥曰:『往者成、哀衰微無嗣,故王莽得承間篡位。既有天下,而政令苛酷,積失百姓之心。民之謳吟思漢,非一日也,故使吾屬因此得起。夫民所怨者,天所去也;民所思者,天所與也。舉大事,必當下順民心,上合天意,功乃可成。若負強恃勇,觸情恣欲,雖得天下,必復失之。以秦、項之勢,尚至夷覆,況今布衣相聚草澤?以此行之,滅亡之道也。今南陽諸劉舉宗起兵,觀其來議事者,皆有深計大慮,王公之才,與之並合,必成大功,此天所以祐吾屬也。』下江諸將雖屈強少識,然素敬常,乃皆謝曰:『無王將軍,吾屬幾陷於不義。願敬受教。』即引兵與漢軍及新市、平林合。於是諸部齊心同力,銳氣益壯,遂俱進,破殺甄阜、梁丘賜。


(訳)

この時、漢兵が新市《しんし》・緑林《りょくりん》の勢力と倶に

小長安《しょうちょうあん》に於いて官軍に敗れており、

各々軍を解体して去ろうとしていた。


劉縯《りゅうえん》は下江兵が宜秋《ぎしゅう》に在ると聞いて

即座に光武帝及び李通《りつう》を

王常の塁壁へと向かわせて、こう伝えさせた。


「願わくば下江(勢力の中)の

一人の賢将(を選んで)と

見えさせてください、大事を議しましょう」


成丹《せいたん》と張卬《ちょうごう》は共に王常を推し、

劉縯のもとへ遣わした。


劉縯は王常と見え、

合従する事の利益を説いた。


王常は大いに悟り、こう言った。


「王莽は簒弑《さんし》して

天下に残虐を働いており、

百姓が漢を思慕しているために

豪傑が蜂起しているのです。


今、劉氏が復興したならば

則ち、真の主と申せましょう。


実際に御身が出馬して用を為したならば

大功の成就を補佐したく存じます」


劉縯は言った。


「もし事が成れば、

どうして独りで君を持て成そうか!」


かくて王常と互いに深く結び付き、

劉縯は去っていった。


王常は帰還すると、

成丹と張卬に具に次第を告げた。


成丹と張卬は

(王常の意見に)従う事に負《そむ》き、


「大丈夫が起ち上がったからには

当然として各々が自ら主となるべきであるのに

何故人の掣肘を受けねばならんのだ?」


と、口を揃えて述べた。


王常は内心では漢に帰順したいと考えており

そこで稍稍に将帥らを説諭して述べた。


「かつて成帝・哀帝より

漢室は衰微して後嗣なく、

故に王莽は間隙を承けて位を簒奪できた。


王莽の天下になってより、政令は過酷で

民心を失う事柄が積み重なり、

民衆が謳吟して漢を思慕する事は

一日ではない(しょっちゅうだ)、

そのために我々一団は

こうして決起する事ができた。


そもそも民から怨まれる事は

天命が去ったことを意味する。

民から思慕される事は、

天命を与えられたという事だ。


大事を挙げれば必ずや

下は民心に順い、上は天意に合わさり

必ずや功を成せよう。

もし強さや武勇を負恃すれば、

感情のままに振る舞う事となり、

たとえ天下を得られたとしても

必ずやまた失ってしまおう。


秦王朝や項籍の勢力ですら

なお転覆してしまったのだから、

況してや、こうして布衣(一般庶民)が

草沢(荒野)に集まっている

程度では、なおさらだろう?


ここでこんな事をやっていては

滅亡の一途を辿ることになるぞ。


今、南陽の諸劉氏が

宗族を挙げて挙兵しているが、

合議にやって来た者を見たところ

みな深謀遠慮、王公の才を有していた。


彼らと協力すれば必ずや大功を成せよう、

これは、天佑が我々に有るという事だ!」


下江の諸将は屈強といえど

識るところは少なかった(みんな脳筋だった)。


しかし、平素より王常を敬っていたため

そこで皆が拝謝して言った。


「王将軍がいなければ、我々は

幾度不義の輩に落ちぶれていたことか。

謹んでご教示を賜りたく存じます」


ここにおいて諸部は戮力同心し、

鋭気をますます盛んにした。


かくて(劉秀らと)倶に進軍し、

甄阜《しんふ》・梁丘賜《りょうきゅうし》を破り、殺害した。


(註釈)

小長安で官軍に惨敗を喫した劉縯は

下江《かこう》兵にも協力を要請。


下江軍も、22年に荘尤《そうゆう》率いる官軍に

メタメタにやられていた所なので

お互いの利害が一致した形。


代表で王常が話し合いの場に臨む事となり

二つ返事で手を組む事を了承します。


リーダー格の成丹と張卬は渋面を作るも、

王常の熱い説得でみんな最後は納得。



こんな畏まった感じじゃなくて、


みんな、顔《がん》ちゃんの言う事を信じようぜぇ!

おうっ! おうっ!!

行くぞォラァーーーーッッ!!

パラリラパラリラ(←鳴り物


くらいのノリなんだろうなぁ。

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