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45 まあ、色々あったよ2

ある程度の距離は稼げたがこの程度の距離は一瞬で詰められる。


勝つためにはどう動けばいいんだ…?

ちっ、考えても仕方ない。

とりあえず、まずは動くっ!!


このとき、刀を上段から振り下ろすのが定石だが…

そんなものにかまってたら勝つことは愚か一太刀入れることすら不可能に等しい。

技で嵌めようとするのは諦めろ。

こんな化け物相手に、技なんて出そうものなら先に潰される。

相手は無手だぞ?

なのにこんなに圧倒されてるんだ。

ならばここは、捨ての横薙ぎ!!からのっ、


「視線でバレバレだ。

バーカ」


そう言われた時には俺はまた投げられていた。

嘘、だろ。

まじか。

フェイントするに当たって視線はかなり気をつけていた。

それをあっさり見破るのかって、今度は襲いかかってくるのかよっ!!


奥義っ、真!!


相手の勢いを逆手に取り技を出すが…


木刀が…体が…持っていかれるっ!?

この技は相手の力を利用するものだぞっ!?

それを逆に弾き飛ばせる程の技術があるっていうのか!?

しかも相手が動いてる状態で!?

ありえないっ…いや、考え直せ。

相手はじいちゃんと同じぐらい…否じいちゃんより強い相手だ。

これぐらいで来て当然と考えなければならない。

この程度で驚いてどうするっ!!俺!!

驚いてる時間があれば考えろっ!!次の最善の一手を!!


バゴンッッッッッッッ!!


体が後ろにある木に叩きつけられる。


ゴハッ!!


口から血が出る。


グラ…


目の前の景色が歪む


だが、関係ない。

頭で考えるな

体で考えろ。

まずは…後ろの木を蹴り距離を詰めるっ!!

木刀を握る。

より強く。


奥義っ!!


崩牙!!


上段からの振り下ろす技だ。

全力で、叩き潰す!!


「あちゃ、やべっ」


その瞬間、俺の刀があいつの胸に届き


俺の体が壁までぶっ飛んだ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「うぅ…」

「あ、起きましたか?」

「あぁ…、こんにちは。

詩音さん」

「ええ、ですがあの人にも困ったものです。

最後の一撃やばかったですよね?」

「酷いものですよ。

うっ、イテテ。

肋骨逝ってるかな…?」

「大丈夫ですか?応急処置はしましたが…

まあ、本当に酷ければ狼藉さんがどうにかしてくれるでしょう。」


フンスッ!!みたいな可愛らしい効果音が付きそうな顔で両手を握り気合を入れ直してる詩音さんを見ながら思う。


この人はこの家の…メイドさん?家政婦さん?みたいな立ち位置の人だ。

現役女子大生らしい。

その割には勉強してる姿は見たことないが…。

黒犬家と関わりが深くバイトついでに来てくれている。

怪我の手当とかを良くしてくれる。

あ、もしセクハラなどしようものなら…


玉金潰されるからな。

この人って実は俺ら…よりかは劣るもののかなり強い人だ。

どれぐらい強いかというと…

う〜ん…


具体的には痴漢された瞬間に痴漢した方の玉が潰されててその上で相手の服で拘束した上での「キャー、怖かった。」とか言ってる人だ。

うん、怖いな。


さて、人物紹介は終わったしこの部屋を出るか…。


「あ、狼藉さんに会いにいくんですか?」

「えっ?いえ、別にそういう訳では…」

「とりあえず傷がひどいので狼藉さんから例の丸薬貰ってくださいね。

恐らく骨は折れて無いと思いますが…

あ、後プレゼントがあるって言ってましたよ?

それも含めてもらいに行ってはどうですか?」

「そうします」


一言いい、じいちゃんに会いに行った。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「おお、真か。」

「先ほどぶりです。」

「ほれ、これを食え」


そう言うと、丸薬を出してきた。

とりあえず食べる。


…苦い。

とてつもなく苦い。


だが、内臓が蠢く感覚がある。

この主成分なんなんだよ?

過去に3回ほど食べたことがあるけどありえないぐらいにすぐに傷が治る。

まあいいか。

じいちゃんのことを考えていたらきりがない。

不思議生物だと思っておいた方が精神衛生的に良さそうだ。


「あと、あいつからの土産じゃ」


そう言うと、何かUSBメモリみたいなものを出してきた。


「例のゲームの製作者はやつじゃからのぉ。

で、このデータじゃが…

貴様、面白いことになっておるようじゃのぉ?」

「えっ、なんでそれを…」

「あやつから聞いた。

まあ、その面白い物の手伝いをしてくれるらしいぞ?

元々あのシステムは未実装と言っても過言ではないらしいからのぉ。

和紙も詳しくは知らんが…

バグというものが発生しやすいみたいじゃ」


え、えぇ…

さいですか。

バグ発生するんだ。


「ま、まぁ、ありがとうございます。」

「ほれ、では今日はもう帰ったほうが良いぞ?」

「えっ?なんでですか?」

「あの黒いのが帰ってきおった。

また絡まれるとややこしいぞ?」

「はぁ、分かりました。

明日もあいつはいるんですか?」

「さぁな?まあ、あのゲームで鍛錬でもできるじゃろ?」


あっ、ハイ。


「では、短い間でしたが

ありがとうございました。」

「おぉ、また来るといいぞ?」

「はい、では。

さようなら」


名残惜しいがじいちゃんがそう言うなら行ったほうがいいんだろう。

何があるか知らないが。

とりあえず帰るか。

さて、じいちゃんはなぜ主人公を帰らせたのでしょうかね?

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