冷徹⭐︎繋がった闇の勾玉だよ!
「やあ、アッシは魔砲少女。埴輪ハオちゃんだよ! そういえば、集めた闇の勾玉を修復しなきゃだよ」
はい、ストーリーが進まないのでヒヤヒヤしていました。 ですが流石はヒロイン。キッチリ重要な役割を果たします。
「そうでしたわ。黒レ騎士が持ってると危ないから、ハオちゃんが預かっていたのですわ」
メオちゃんもハオちゃんの修復作業を見守ります。
4つに分かれた勾玉の欠片。
それを…… なんて事?! ハオちゃんは米粒でくっつけています!! これでは強度が確保できません!!
「ハオちゃん、瞬間接着剤を使うのですわ」
メオちゃんはそっと接着剤を差し出し、勾玉と物語の破損リスクを回避します。
「ありがとうだよ。 …… うぎゃあ! 親指と人差し指がくっついちまったよ!」
まさか、こんな惨劇が起こるなんて!
ハオちゃんの指は大丈夫じゃないのに、強制的にOKマークになってしまいました!!
そこに……。
『ウヘヘヘヘ。僕は瞬間接着剤が溢れるノロイ。魔砲少女よ、地獄を味わうといい!』
なんという無慈悲なノロイでしょう! このままではハオちゃんが嫌な事をお願いされても、OKしていると勘違いされてしまう!
「なんて事ですわ!ハオちゃん! ここは一旦引いて、ぬるま湯で指を治すのですわ!」
「接着剤のノロイ! 覚えてろだよ!」
ハオちゃん、それは敵の捨て台詞よ! でも、可愛いから許されます! 二人は蛇口を求めて廊下に駆け出しました。
── しかし。
「中学校の蛇口からお湯は出ないんだよぉ!!」
大きな落とし穴が! 更に季節は冬。水はキンキンに冷えてやがります。
『ウヘヘヘヘ。 遂に僕たちノロイの勝利だなぁ、これからは僕が主人公! タイトルを【接着剤で指がくっついたヒロインを助けた俺。何故か距離が近いんですが? 俺、何かしました?】にしてやるぜぇ?!』
いけません、いけません! 長文タイトルでpvが伸びてしまうっ! アニメ化されてしまうッ!
「接着剤のノロイ。アッシは怒ったよ…… ハオちゃん変身ッ!」
これには青春恋愛物語ハオちゃんもブチギレました!
さあ、ハオちゃんとメオちゃんの変身は?
「アッシは牛久大仏だよ」
「メオは土産屋さんですわ」
これは凄い!ギネス認定の世界最大の牛久大仏がグラウンドに聳え立ちます! デバフだった、指のOKサインをチャンスに変えたヒロイン力に涙が止まりません!!
『ちょ、でかッ?!』
ノロイもハオ大仏に悔い改める時が来たのです!
「ノロイさん、お土産買っていくのですわ。 鹿せんべい100枚1000円ですわ。鹿は可愛いですわ」
おっと?! メオちゃんの接客スキルが炸裂!!
これにはノロイも鹿せんべいを買うしかありません。
『えっ? 鹿に餌やれるの? 楽しみだぜぇ!』
ノロイは鹿せんべいを購入し、グラウンドに駆け出しますが……。
『鹿がいねぇぇえ!!』
ふふっ、ノロイにバチが当たりましたね。
「接着剤のノロイよ…… お主にお告げを授けるんだよ…だよ…」
哀れなノロイに優しく言葉をかける大仏ハオちゃん。流石は大仏、慈愛に満ちています。
「奈良に向かいなさいだよ。そこには沢山の鹿がいるんだよぉ」
『あ、ありがとう!大仏様。僕、奈良に向かうよ!』
こうしてノロイは浄化され奈良に向かいました。
「呪〜詛〜封〜印〜 だ〜よぉ〜」
「邪・心・消・滅 ですわ!!」
こうして、今日も魔砲少女たちは古墳中学校の平和を守りました。
その後… 教室では繋ぎ合わされた闇の勾玉が怪しく輝いていまし…た。
【次回 じ ジカイ ヨコク】
『だから、あなたはハオちゃん!』
『楽しい毎日が続くといいなぁ』
『お花と笑顔がいっぱいの! ね?ハオちゃん!』
…… ああ、私は。
この想いは…記憶は。
『誰』のものだったの?




