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第二の人生を得たので、自由に暮らしていこうと思います  作者: コル


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百人斬り

「さっ、午後の授業にいっちゃいましょー!」


昼休みが終わり、何やらテンションの高いメアに案内されて到着したのは、教室ではなく闘技場であった。


中には小さめの舞台が10個あり、生徒達が1対1で戦っている。

周りの観客席では他の生徒達が熱狂している。


「これも授業なのか?」


「もちろんです。これがかなり重要な授業なんです」


「うぅ、嫌な思い出がぁ」


マーガレットは青ざめた顔をする。


「生徒にバッジが付いているのを覚えますか?」


「あぁ、赤色とか青色だったよな」


戦っている生徒達も付けているのが見える。


「あれは序列なんです。この学校では模擬戦を通して生徒達の力をバッジで分かりやすくしているんです」


「なるほどな。例えば赤色だと、どれくらいなんだ?」


「赤色は中間ですね。マーガレット、今この学校には何人居るの?」


「全体で1000人くらいだったかしら?」


「じゃあ500番台と言ったところか」


「そうですね。黒が1番下で、そこから色んな色が続いて、金色が上ですね」


「メアはその金色か」


「あー、その私は」


「メアはダイヤモンドだったわよね!」


「そうですね。万年黒色さん」


「うぅ、嫌な事思い出させないでよ」


「ダイヤなんてあるのか」


闘技場を見渡してみるが、そのバッジを付けている者が見当たらない。


「メアは当時の生徒の中で頭10個くらい飛び抜けてたので、特別措置でそうなったんですよ」


「飛び抜け過ぎだろ」


「お陰で挑んで来る生徒は1人だけになりましたよ」


そう言いながら、マーガレットを見る。


「はは、それは良かったじゃないか」


「全然ですよ」


「何よー、私に構ってもらえて嬉しかったくせに」


「むしろ鬱陶しかったですけどね」


「素直じゃ無いわねー」


メアの頬をツンツンして、イラついたメアが手を振り払うと、バランスを崩したマーガレットが後ろで歩いていたガタイの良い男子生徒にぶつかる。


「あっ、ごめんなさい」


「おう、なんだ女。この俺様を誰だと思ってるんだ?」


運悪くぶつかった生徒は金色のバッジを付けており、少々素行の悪そうな見た目で子分らしき生徒も連れていた。


「へへ、良い体してんじゃねぇか。俺らと遊ぼうぜ」


「きゃっ」


男子生徒はマーガレットの肩を強く掴む。


「その手を退けなさい」


「おぉ、こっちも上玉じゃねぇか。人間の女もいるぞ」


「もう一度言います。手を退けなさい」


「へっ、やなこった」


「はぁ、仕方ないですね」


ドオォォォン


闘技場の舞台から土煙が舞い晴れるのを待つと、ちょっかいをかけた男子生徒が転がっていた。


メアが一瞬で腕を掴み返し、ぶん投げたのだ。


「てめぇ!」


子分が襲い掛かろうとするが、手を出して止める。


「折角です。先輩として手解きして差しあげましょう」


観客席から舞台に飛び降りる。

メアの顔を見た教師は全てを悟り、好きなようにして下さいと目を瞑る。


「範囲は観客席までの全て、どうせですので参加したいと者は一斉に掛かってきなさい」


メアが声高らかに宣言すると、100人近くが周りを取り囲む。

金色のバッジの生徒に、その下である黄色のバッジの生徒などが参加する。


「おい姉ちゃん。女だからって痛い目に遭わないと思ったら大間違いだぞ」


「調子に乗りやがって」


「この学校の生徒なら言葉でなく、力で相手を圧倒しなさい!」


「えっ、それだと私の立場無いわよ」


「「かかれー!」」


生徒が一斉に動き出すと、メアは1番最初に金色のバッジ生徒を狙い、顔面を掴んで地面に叩きつける。


「戦いの始めは上位の者から狙う事。体力的にも余裕がありますし、力の無い者は怯えて逃げて統率も崩れますから」


予想外の強さに生徒が固まっている隙にも、次から次へとノックダウンさせていく。


自らの攻撃で、相手の攻撃を避けて他の生徒に当てたり、1対多の戦い方で1人また1人と減っていく。


「ふふふ、さぁもっと貴方達の力を見せて下さい」


「一方的過ぎて、どっちが悪者か分からなくなってきたわ」


戦いを見守ること1時間、遂に残り1人となった。


「はい、お疲れ様でした」


最後の赤色のバッジの生徒にも苦戦する事なく、背後に回って気絶させる。

メアの周りには倒れた生徒が死屍累々の如く転がっている。


「学生じゃ相手にならないか」


舞台から観客席に戻って来るメア。


「彼らには良い勉強になりましたね」


「なんか昔より強くなってない?」


「当たり前です。私も日々成長してますし、今は住んでいる場所が鍛錬に最適ですから」


「はは、確かにな」


「それよりも後処理は頼みましたよ」


「えっ!えっ?」


「ここまでしたのですから、貴方の父上には何か言われるでしょうね」


「あっ・・・・・・」


「と言う事で、学校見学は以上にしましょう」


「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ。貴女も一緒に」


メアは私の手を掴み逃げる様に帰るのであった。


後日、学校ではメアの事が話題になっており、王女だったと言う事もバレたが、生徒達は王女と手合わせして倒された事を自慢気に話していたそうだ。


そして、マーガレットは父親からしこたま怒られ、その苦情の手紙が2、3通届くのであった。



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