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「子供の頃に焚き火に向かって転んでしまって、他にも火傷したけど腕が一番酷かったんです。これ以上は治らなくて。アザは諦めてます、でもカサカサしてるのが痛むときがあって。それだけでも良くなりますか?」



 やっぱ痛むか。女王蜂に頑張ってもらおう。



「軟膏を出しますね、皮膚の再生を正常に促す薬です。効果が強いので他は塗らないようにして、薄く塗ったら包帯で保護してください。

 風呂ではタオルで擦らず手で優しく洗ってください。その後は必ず塗ってくださいね。

 時間はかかるけど、かさつきも色も落ち着いてくると思います。俺は春までこの町に居ます。それまでにはある程度改善すると思います。

 もう少し頑張ってみませんか?」



「はい!やります!特に冬は痛くて、見てて気持ち悪いし。少しでも治るなら嬉しい……」



 腕をさすりながら嬉しそうに呟く。年頃の女性にはきついよな。完全に治るには年単位で治療しないと無理かな。若いから代謝もいいし、良いとこまでいくんじゃないかな。

 問題は薬の量だ。流石に一匹だけだと1年分はない。山に入ってみるか。蜂も冬籠もりのために餌をためる時期で活発に動くから見つけやすい。

 明日薬を届けることにして久しぶりにテント生活するか。にしても可愛い人だった。名前はマイリアさん。

 うん、頑張って蜂探そう。

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