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春は別れと出会いの季節

「もう少し暖かくなってからでもいいじゃないのー」



「忘れ物はないかい?気を付けて行くんだよ?」



「絶対また来てね?絶対だよ?その時は家に泊まってね?」



 ユーグトファミリーが見送りに来てくれました。カイン、また来るからそろそろネオこっちにちょうだい。

 あちこちに別れの挨拶をし、餞別もなんかいっぱい貰い(魔法袋あってほんとによかった)町の関門でのやり取りです。



「この時期でないと採れない薬草もありますからね、ここは居心地が良いからズルズル出発延びそうだし」



「居心地が良いと言ってもらて嬉しいよ。本当に世話になった。ありがとう」



「こちらこそお世話になりました。ありがとうございました。皆さん健康に気を付けてください。

 ここでの日々は忘れません。どうかお幸せに」



 一人ずつ抱きしめて感謝を伝える。本当に楽しかったです。

 では、と門を潜ろうとした時。



「アイリスさん!」



「マイリアさん。来てくださっっっ!」



 走ってきたマイリアさんに気付いて振り返ったら抱きしめられた。唇に柔らかい感触と甘い匂い。

 周りからキャー!とかヒュー!とか騒がしい。え、なにこれ。



「色々とありがとうございました!貴方の幸せを祈っています。どうか気を付けて」



 真っ赤な顔のマイリアさんに甘い匂いの包みを渡され、もう一度ギュッと抱きつかれたと思ったら、走って逃げてった………。



 えーー!!!

 衆人環視の中で大胆なことして逃げるって……。

 キスされちゃったよ。ユーグトファミリー爆笑してるし。つられて笑ってしまった。

 俺の顔も赤いんだろうな。



 なんでか他の人達にも笑顔で見送られ出発です。しんみりどこ行った。

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