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SKY RUNNER -空の向こうへ続く風は-  作者: 平木明日香
第1章 空の旅路へ
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第十五話 氷の大陸から来た風



やがて足音がひとつ、背後から近づいてきた。


石床へ硬質に触れる、ヒールのあるブーツの音だった。規則正しいようでいて、警戒を怠らない者の歩幅を感じさせる足取り。金具の小さな擦れ合う音や、装備の一部が布へ触れるかすかな気配も混じっている。風の塔の外縁テラスは広くない。夜の静けさが深いぶん、その足音はよけいにはっきりと耳へ届いた。


「……外、好きなのか?」


声をかけてきたのは、ミリアだった。


短めの外套の裾を片手で押さえながら、夜風へ髪を遊ばせるようにして立っている。閲覧室やミーティングルームの中で向き合っていたときより、今の彼女は少しだけ輪郭がやわらかい。鋭さが消えたわけではない。むしろこちらが構えていないぶん、その鋭さの奥にある別の温度が見えやすくなっているようにも思えた。


「ああ……落ち着くから」


トレインがそう返すと、ミリアは小さく鼻を鳴らした。笑ったようにも、呆れたようにも聞こえる短い音だった。


「そうかい。……私は“馴染めない”んだ、こういう景色には」


「馴染めない……?」


トレインが振り向くと、ミリアは欄干へ軽く寄りかかり、月光に照らされた横顔を夜空へ向けた。視線の先にあるのは、今このテラスから見えるスカイタウンの夜景と、その上へ広がる澄んだ星空のはずだった。けれど彼女の目は、いまここにはない別の風景を見ているようにも見えた。ひどく遠い場所の冷たさを、そのまま瞳の奥へ閉じ込めているような顔だった。


「ここって、空が綺麗すぎるんだよ」


ミリアは、ぽつりとそう言った。


「綺麗すぎて、逆に嘘みたいなんだ。こういう“平和な光景”って。まるで、壊れる寸前の絵画みたいでさ……怖いんだよ」


風が、ふたりのあいだを横へ流れていく。トレインはすぐに返す言葉を見つけられず、黙ったままミリアの横顔を見つめた。彼女の言い方は気取っていない。無理に詩的なことを言おうとしているのでもない。心の中にある感覚を、なるべく正確に言葉へ置き換えようとした結果、ああいう表現になったのだと分かる響きだった。


「……シヴァ大陸って知ってるか?」


不意にそう問われ、トレインはわずかに眉を動かす。


「……もちろん知ってるけど」


「じゃあ、どんなところかは?」


「寒冷地なんだろ。寒くて、年中冬だって聞いた」


それは、ヴェントゥスの子どもなら誰でも知っている程度の知識だった。空の都から見れば、シヴァ大陸はあまりにも遠い。直接見た者は少なく、その情報の多くは古い地図や旅人の話、あるいは最近になって増えた不穏な噂と一緒に伝わってくる。氷の大地。閉ざされた風。見上げられない空。そうした断片的なイメージばかりが、トレインの中にもあった。


「その通り。氷ばっか、冷たい風ばっかで……空なんて誰も見上げやしない」


ミリアの口調は平坦だった。自分の故郷を懐かしむような甘さも、憎しみを剥き出しにした荒さもない。ただ、長く馴染んできた現実を事実として言っている声だった。


「シヴァ大陸が、どうかしたのか?」


トレインがそう訊くと、ミリアは星空から目を離さないまま、短く答えた。


「私の出身地さ」


その瞬間、風が一瞬だけ止んだように感じた。


もちろん実際に止んだわけではない。高層のテラスを吹く夜風が完全に消えるはずもない。けれどトレインの内側ではたしかに一拍、世界の流れが止まった。


シヴァ大陸。


それは、彼にとってただの遠い寒冷地ではなかった。氷の王座を掲げる軍事帝国ヨルムンガンドの本土。四つの大陸を掌握し、神の庭に血の色を滲ませていると語られる支配の中枢。自由の地ヴェントゥスの空へも、すでに暗い影を落とし始めている場所。村で聞いた噂が脳裏をよぎる。シヴァ出身者に対する渡航制限。航路閉鎖。交易の縮小。帝国の飛行艦隊が霧の向こうへ現れ始めたという話。名前だけでも、人々の声色がひとつ低くなる土地。


そんな大陸から、彼女は来た。そしていま、こうしてここに立っている。


「……まじか」


思わず漏れた声は、自分でも驚くくらい掠れていた。驚きと戸惑いを隠しきれなかったのだろう。ミリアはちらりとこちらを見て、肩をすくめる。


「意外かい? まあ、普通の連中なら黙ってるよな。面倒だし」


口元に浮かんだのは、自嘲に似た薄い笑みだった。


「でも、“試し”に来たって言っただろ? だったら、自分のことくらい隠しても仕方ない」


その潔さに、トレインはまた少し言葉を失った。自分の出身地を隠したまま、適当にやり過ごすことだってできたはずだ。少なくとも、ここヴェントゥスではそのほうが安全だったかもしれない。それでもミリアはわざわざ自分の口でそれを明かした。信頼というにはまだ早い。試すため、あるいは見極めるための告白だったのかもしれない。けれど、その率直さはどこまでも透き通っていた。


「……安心しろ」


そのひと言は風のようにすっと通り過ぎた。軽く聞こえるのに、奇妙なくらい芯があった。


ミリアは欄干から身を離し、トレインの隣へ立つ。夜気に包まれた横顔は、鋼の仮面みたいに硬い。その硬さが虚勢ではなく、長く自分を守るために身につけてきたものなのだと、トレインにはなんとなく分かった。強く見せるためではなく、揺らがないようにするための表情だ。


「私は、国同士の諍いなんかに興味はないよ」


夜の空を見たまま、ミリアは続ける。


「……誰がどこに生まれたかなんて、“空”にとっては関係ない」


その言葉には子どもっぽい理想論の軽さがなかった。実際に境界や偏見の中を歩いてきた者が、それでもなお手放さずにいる信念の重さがあった。トレインはしばらく黙っていた。シヴァ大陸と聞いた瞬間に心の中へ生まれた戸惑いを、自分でも否定できない。けれどその戸惑いを押し流すように、ミリアの言葉の真っ直ぐさが胸へ入ってきていた。


やがて彼は、静かに口を開いた。


「……じゃあ、なんでここに?」


ミリアは少しだけ目を細める。


「……親父が、元スカイランナーだった」


その瞬間、彼女の声の調子が変わった。


ほんの少しだけ低く、少しだけ遠くなる。それは胸の奥へ長くしまい込んでいた記憶の扉を、自分の手で慎重に開けるときの声だった。


「私がまだ七つの頃だ。親父は、もともとヴェントゥス出身の人間だったんだ」


夜風が、ミリアの髪をひと筋だけ揺らす。


「よく、手作りの“スカイ・ボード”で空に連れてってくれてた。氷嵐の向こうを突き抜けて、空路を切り拓いて――子どもだった私は、それがもう、魔法みたいに思えてさ」


トレインは、黙って聞いていた。スカイボード。ヴェントゥスでは試験や訓練で使われることも多い、小型で機動性の高い個人用飛行板。軽いぶん扱いは難しいが、腕のいい操縦者が乗れば、風の刃そのものみたいに鋭く空を走る。そんなものへ乗せられ、氷嵐の向こうを飛んだ幼いミリアの姿が、一瞬頭に浮かんだ。


「だけど、ある日、突然いなくなったんだ」


ミリアの声から、熱が引く。凍る、と言ったほうが近いかもしれない。


「……“行方不明”ってやつだよ。最後にいた場所も、何をしてたのかも、ろくに分からないまま、ぷつんと消息が途切れた」


あまりにも短い説明だった。けれど、それで十分なほど、言葉の切れ方が痛かった。途切れた、という表現がよく似合っていた。死んだとも、別れたとも違う。ある日を境に、繋がっていたものが唐突に断ち切られ、その断面だけが残されたような消え方だったのだろう。


トレインはしばし夜空を見上げていた。返すべき慰めの言葉を探そうとしても、どれも薄っぺらく思えた。やがて彼は、ようやくひとつだけ必要なことを訊ねた。


「……手がかりは、あるのか?」


ミリアはその問いへ、少しだけ目を伏せた。風が欄干を抜ける音が、答えの代わりみたいにあいだを埋める。


「ないよ。あったら、もう見つけてる」


乾いた言葉だった。投げやりに聞こえる寸前の温度なのに、その奥には六年間探し続けても掴めなかった者だけが持つ重みがあった。


「スカイタウンには、もしかしたらって思って来たんだ。……だけど、やっぱなぁ」


欄干へ手を置き、ミリアは再び空を見上げる。その瞳は、遠くの星のまたたきさえ映し込むほど澄んでいた。だからこそその視線が「いま目の前の星」ではなく、もう戻らない何かの痕跡を追っているように見えて、トレインは胸の奥が少し痛くなる。


「正直、もう見つからないとも思ってる。いなくなってもう六年も経つ。親父の故郷とはいえ、シヴァ大陸からはだいぶ離れてるし」


そこでミリアは言葉を切った。夜風がその横顔の輪郭をなぞる。


「だけど……」


トレインが促すように呟くと、ミリアはかすかに口角を上げた。


「いいんだ。ここに来た目的は、別に親父を探しにってわけじゃない」


その言葉の真意を探るように、トレインはさらに問う。


「でも、“もしかしたら”って思ってるんだろ?」


「まあな」


「じゃあ……」


「あくまで“可能性”の話だよ。それが“目的”ってわけじゃない。ここに来た“目的”は、空を飛ぶためさ」


「空を飛ぶため?」


鸚鵡返しにしたトレインへ、ミリアは静かに頷く。


「親父がいなくなってから、私なりに手がかりを探し歩いてた。時には街を出て、親父が連れていってくれた場所に一人で行ったりもしてさ」


「それで?」


「ある日だった。ふと、思い立ったんだ。親父が作った“スカイ・ボード”が、まだ家に残ってたから」


ミリアの声に、少し熱が戻る。それは失われたものを語る声ではなく、失われたものの中からなお拾い上げた火種を語る声だった。


「そのボードは埃だらけで、ボロボロで、風受け板なんか半分裂けてた。金具は錆びてるし、結晶も鈍く曇ってるし、見た目は完全にガラクタだった」


夜風に髪を揺らしながらも、ミリアの目の奥だけは少しずつ明るくなっていく。


「それでも――触れた瞬間、分かったんだ。ああ、これだって」


「これ?」


「私が飛ぶ理由」


ミリアは短く息を吐いた。


「あのボードを修理して、乗ってみたくなったんだよ。親父が見てた空を、親父が感じてた風を、自分でも知りたくなった」


その願いは、探し物とは別の形をしていた。失ったものを取り戻したいという気持ちの延長でありながら、それだけでは終わらない、自分自身の意思がそこにはある。


「……初めは全然うまくいかなかった」


ミリアは少しだけ笑った。その笑みには、痛みの記憶を自分の中でようやく笑える位置へ置き直したような苦さが混じっていた。


「風に巻かれて何度も落ちたし、泣きもした。シヴァの空なんてただでさえ冷たいのに、あそこへ素人が板ひとつで飛び込むんだから、そりゃ無茶だよな」


「想像するだけで痛そうだな……」


「痛かったよ。親父はあれを軽々やってたから、なおさら腹が立った」


そう言って、彼女は肩を小さくすくめる。その仕草は少女らしいのに、口元にはもう昔の自分へ呆れる大人びた色があった。


風が、ミリアの外套を揺らす。


彼女はひと息ついてから、少しだけ前を向くように言葉を継いだ。


「――確かめたかったんだ。だからここに来た。“スカイランナー”って肩書きが、どんなものだったのか。それが、親父にとって何だったのかを」


その言葉は、静かに夜空へ溶けていく。


トレインはその重みを、ただ受け止めることしかできなかった。ミリアがここにいる理由は、単純な父親探しではない。いなくなった父が何を見ていたのか、その背中が何に惹かれていたのかを、自分の身体で知りたいという願いなのだ。探すのではなく、追体験することでしか近づけない記憶があるのだと、彼女は知ってしまったのだろう。


「……正直、いまでも分からない」


ミリアは続ける。


「私に向いてるかどうかなんて、知ったこっちゃない。向いてようが向いてなかろうが、飛んでみないと気が済まなかった」


その言い方が、いかにも彼女らしかった。夢を見ている人間の言葉ではあるのに、夢へ酔っていない。現実の痛みも自分の頑固さも、全部ひっくるめて引き受けたうえで、それでもやると言っている声だった。


「でもこの試験が、なにかを知る手がかりになる気がした。だから、ここにいる――“試し”にきたんだ。空と、私自身を」


夜空に浮かぶ星のひとつみたいに、その言葉は静かに光っていた。


トレインは何かを返したかった。励ましでも、同意でも、もっと気の利いた何かでもいい。けれど、どの言葉もまだ彼女の話へ追いつけない気がして、結局口を閉じる。風だけがふたりの間をそっと吹き抜けた。


少しの沈黙のあと、トレインは別の疑問を口にした。


「でも……どうやって、ここに?」


いまの情勢なら、シヴァ出身者がヴェントゥスへ渡るだけでも相当な困難があるはずだった。帝国の本土から来た者となれば、なおさらだ。第一試験の参加資格を得るどころか、スカイタウンへ入ること自体が難しいはずだと、トレインはぼんやり思っていた。


ミリアは自嘲気味に笑う。


「気になるか? まあ、簡単に言やぁ、“知り合い”を尋ねたんだ」


「知り合い?」


「私の知り合いじゃない。親父の昔の仲間だよ。ギルドの裏口を叩いた」


その言い方には、正面から通れない道を通ってきた者の苦味が滲んでいた。


「その人、今でもギルドの端っこのほうで記録管理をしてるらしくてさ。親父の名前を出したら、最初は疑われた。そりゃそうだ。シヴァから来た娘が突然“元スカイランナーの娘です”なんて言っても、簡単に信じてもらえる話じゃない」


「……だろうな」


「でも、親父のボードに刻まれてた刻印と、昔の航路記録が一致したんだ。そいつでようやく話が通って、無理を通して認可証を手配してくれた」


そこまで聞いて、トレインはようやく、彼女がここへ立つまでの道のりを少しだけ想像した。帝国本土からの旅。疑いの目。父の名前を頼りに叩いたギルドの裏口。通行のための証。たった一枚の認可証の裏に、どれほどのためらいと決断が積み重なっていたのか、簡単には測れない。


「……なるほどな……」


それ以上、軽々しい感想は言えなかった。


ミリアはそこで空気を切るように言葉の向きを変える。


「つーことでだ。まあ、よろしくな。まさか一緒のチームになるとは思ってなかったが、明日はお互い足を引っ張んないようにな」


トレインは苦笑しながら肩をすくめる。


「こっちこそ。……でも、意外だな。もっとこう……ひとりで何でもやるタイプかと思ってた」


それは本音だった。ミリアは強い。自分で決め、自分で切り拓くのが似合う。誰かと足並みを揃えるより、単独で前へ出るほうが自然な人間に見える。


「ん? あー、それはまあ否定しないけどな」


ミリアは夜空へ視線を戻したまま言う。


「人と組むのは好きじゃない。基本、面倒くさいし」


「だろうな」


「でもさ」


そこで彼女は少しだけ声をやわらげた。


「空を飛ぶには、“背中を任せられる奴”ってのがいたほうがいい。……親父も、昔そう言ってた」


その言葉のあと、短い沈黙が落ちる。ミリアはどこか遠くを見る目をした。過去の残像へ一瞬だけ触れたような、そんな目つきだった。けれど彼女はすぐに口元を緩め、いつもの少し挑発的な顔へ戻る。


「だから、あんたがどれだけ飛べるか、ちょっと楽しみにしてる。明日の実地訓練、見せてもらうよ、“ヴェントゥスの新星”」


「誰が“新星”だよ……ったく。プレッシャーかけるのうまいな」


「へへっ、褒め言葉として受け取っとくよ」


ふたりの間に流れる空気が、少しだけやわらかくなった。


夜の空気は冷たい。けれどその冷たさの中に、たしかな温度があった。少し前まで、ミリアはただ気の強いライバル候補に過ぎなかった。でもいまは違う。すべてを分かったわけではない。理解しきれたとも言えない。それでも彼女の中にある風の向きが、さっきよりずっとよく見える気がした。


やがてミリアは踵を返し、テラスの出口へ向かって歩き出した。


別れ際、背中越しにひと言だけ残す。


「じゃあな、“ライバル君”」


その呼び方が、受付のときより少し違って聞こえた。軽口のままではあるのに、そこへほんの少しだけ本気が混じっているような、そんな響きだった。


トレインは一瞬立ち止まり、その背中を見送る。ミリアは振り返らない。まっすぐ歩き、扉の向こうへ消えていく。その姿が見えなくなってから、彼はようやく小さく笑って呟いた。


「……勝手にライバルにするなよ」


文句のようでいて、まったく嫌ではなかった。


むしろ、胸の奥へぽつんと小さな灯がともるのを感じていた。競争心だけではない。明日の試練で、彼女の背中をちゃんと見ていたい、自分の背中も彼女へ見せたい、そんな気持ちに近かった。班の仲間として。空へ向かう者同士として。まだ名前のつかない関係の火種が、静かにそこへ落ちたのだ。


トレインはもう一度だけ夜空を見上げる。


星は相変わらず遠く、静かで、そして深かった。風は冷たいまま頬を撫でる。それでも、その冷たさは少し前よりやわらかく感じられる。自分の知らない風があり、自分の知らない理由を抱えてここへ来た者がいる。そのことが、世界の広さを実感させると同時に、不思議と心を落ち着かせてもいた。


明日から、自分たちはひとつの班として空へ出る。


そこでは速さだけでなく、誰とどう飛ぶかが問われるのだろう。背中を任せるということが、どれだけ難しく、どれだけ大事なことなのか、まだ本当のところは分からない。けれど、今夜の会話で少なくともひとつだけ確かなことがあった。


第七班の空は、もう始まっている。


トレインは欄干から手を離し、深く息を吸った。


夜気が肺の奥へ満ちる。冷たく澄んだその空気は、胸の中で静かな熱へ変わっていく。彼は踵を返し、風の塔の内部へ戻るための扉へ歩き出した。第二試練の前夜は、まだ終わらない。風はこれから先も、彼ら一人ひとりの胸の内を測りながら、新しい空へ導いていくのだろう。


その最初の一歩としては、悪くない夜だった。


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