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この世界の管理を任されたら!?  作者: ちぼりん
本章「次代異能者(ナンバーズ)の軌跡」
18/19

ディン日本来訪

時は平成の中盤。

人間社会は着実に文化を発展させ、異能者達も恩恵に預かろうとするものが大半であった。


ディンは日本の九州を来訪していた。

戦後から復興した日本、そして故郷であるところに一度立ち寄りたかったからだ。

我は異能者になった時点で歳の取り方が遅くなり、いまだに青年の姿を保っている。


戦後から60年が経過しており、当時の血縁者は大半が他界している。存命の人がいたとしてもかなり高齢で、今の我と会ったとしても思い出せないだろう。


先祖の墓参りを一通りすませると、東京に戻り、暫くは人間社会に身を埋めて暮らすつもりである。

身分を証明するものや当面の金は裏のツテで用意してもらったが、問題は住居と仕事だな。


そうこうしているうちに東京に着くー。

並び立つ高層ビルに、以前とは比べ物にならないほど街並みが清廉としている。

九州も見てきたが、はるかに比べ物にならない。


「テレビで見ていたが、実際に来てみると違うものだな。」


不動産とアポはすませているので、今日下見して、よければそのまま契約するつもりだ。

明日からは職探しかー。いろいろ気が滅入る。

以前とは比較にならないほどテクノロジーが業務に取り入れられている。我についていけるだろうか。

いや、死にものぐるいでついていかなければならない。


…、何やら先ほどから頭に音らしきものが聞こえる。

響いてくる、といった表現が正しいだろうか。

それがだんだんハッキリし、声らしきものに変わる。


(……ィン。…ディンよ…)


(…!?貴様は何者だ!?)


ディンは辺りを見渡すが、怪しき人物や影らしきものは見当たらない。


(ようやく通じたか。私は…、最後の通り名はカタンであった。そう呼ぶが良かろう。)


(何の用だ?)


(そういきり立つな。近い将来、地球に大きな災害が来る。その時の為に力を貸して欲しいのだ。)


(根拠もないのに何を言ってるのだ?お前は?)


(根拠なら…ある。これを見るがいい)


突如、ディンの視界に宇宙が広がる。

目の前に青き地球が浮かぶ。


(ーっ!?)


(慌てるな。其方の意識だけ宇宙に飛ばした。肉体は地球にあるから心配する必要はない…さて、時間を進めるぞ)


地球が少しずつ赤みを帯びていく。


(これはー…!)


(地球の内部が表面に出てしまっている状況だ。)


見る見るうちに地球は赤くなっていき、青いところや白いところはどこも無くなっていく。

もはや地球の姿はしていなかった。


(こんな…、ばかな!)


(…、そしてもう一つ。キンメリーやアレクサンドルは知ってるだろう?)


(ああ、昔世話になった。)


(彼奴らがこの事象に関与する確率が高いのだ。)


(あの2人が…!?確かに突如消息を絶ち、こちらからは連絡不能となってしまったが。)


意識が肉体に戻り、ディンはハッとする。


(…、荒唐無稽に思われるが、先程の内容は事前に共有しておいた。今すぐ信じなくても構わぬ。だが信じる時が来るだろう。その時にまた相見えよう。)


(!?ま、まてー)


念話のようなものが終わる。


「なんだったんだー…。」


もどかしさを残しつつ、下見を行い、そのまま住居を確保するのであった。


このカタンこと、代行者とディンの接触は後のナンバーズ設立に繋がるー。

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