表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鏡界の幻想 ~異世界と現世が関係ないと思った?~(仮)  作者: 伊奈葉雪華
第二章 フェルス帝国 自分の存在
14/40

第一話 入学試験

一年後――


 アルクと、セレスが学園へと入学するために馬車で学園へと向かっていた。


 学園――正式名称『マーリン学園』は、前皇立学園がファルミアによって取り潰された後にできた学園であり、皇帝が50パーセントファルミアのポケットマネー、貴族が25パーセント、商会連合が25パーセントを出資し、皇立学園の建物を利用して作られた学園だ。その為、入学をすると、貴族と平民の優劣は無く、そういった差別を行った場合、即退学と言う厳しい処分が待っている。

 この、制度もファルミアが作った制度で『前の学園は腐りきっている』と言い放ち、教職員の全員がクビとなり、ファルミアと現学園長が再び雇いなおした教員、職員が運営する学園だ。

 その為、他の学園とは違い教師陣には実力者がそろっている反面、他国からは『変人学園』とも呼ばれている。


 そんな、学園に向かっている馬車の中で二人は、試験前にも関わらずのんびりと過ごしていた。


「アルク君、落ち着いていますね?」


 セレスは、読んでいた本を閉じアルクにそう言う。


「そうですか?緊張はしていませんが……そういうセレス様も落ち着いていますね?」


 問われたアルクも分厚く、難しい本を閉じ答える。


「それは……」


 逆に問われたセレスは、微妙な表所をしていた。

 それは……アルクの所為だった。



~半年前~


「そろそろ、セレスとアルク君に家庭教師を着けようと思うのだけど……」


 ファルミアは、城内にある書庫に毎日、通い本を読みふけっており、今も本とにらめっこをしているセレスに言った。


「へ?お母さん。何か言った?」


 と言う具合に、セレスは本に夢中で聞いていない。

 そんなセレスに、ファルミアは呆れるしかなかった。


「何読んでいるの?」

(昔はおとぎ話とか好きだったわよね……)


 ファルミアは気を取り直してそう問いかける。どんなおとぎ話を読んでいるのかと思い……


「これですか?これは、魔術理論の公式を魔法理論の公式に置き換え……」

「ちょ、ちょっと待って……」


 しかし、セレスはファルミアの予想を簡単に裏切った。なにせ、セレスが読んでいた本は超高度かつ超難関で有名な魔術論文だったのだ。

 その所為で、ファルミアは目を見開き驚愕の表情をしていた。開いた口が塞がらない程に……


「……それを読んでいるの?」

「はい。アルク君が読み終わったものですけどね」


 と、セレスは笑みを浮かべたが、逆にファルミアは顔を引きつっていた。

 超高度かつ超難関な論文を6歳児が集中して読んでいて、驚かない方がおかしい。しかも……


「えっと……ちゃんと理解できているの?」

「はい。出来ていますよ」


 と、容易く答えてしまうのだから……


「それに、アルク君に分からない所を聞くと、分かりやすく教えてくれるんです。

そして、アルク君のおかげで、算術……では無くアルク君、曰く数学と言うものを教えて貰いました。その為、魔法の暗算速度が10倍にもなったんです!」


 と、セレスは嬉しそうにファルミアに語る。


「じゅ、10倍!はぁ……凄いわねアルク君は……私にも教えて欲しいわ……」


 もう、此処まで来るとファルミアもアルクの異常性に驚く事は少なくなって来ていた。なにせ、すべてに驚いていると疲れるからだ。


「はい。とてもすごかったです!」


 そう言いセレスは、目を輝かせる程の笑顔を見せる。


 その後ファルミアが作った簡単な問題を複数出したところ、アルク、セレス、両者とも全教科1分で解き終わり、全問正解を成し遂げた為、二人に家庭教師をつける話は無くなった……と言うか、もはや二人は『家庭教師より知識や学を持っているだろう……』と言う事になり、家庭教師が可哀そうと言う話になった。

 そして、さらに半年経った頃には5万冊以上ある城内書庫の本をアルクはすべて読み終えていた。セレスもその半分の2万5千冊読んでいた。

 それを知ったファルミアは『物理的に不可能でしょ……』と驚愕していたと言う……


 そして、現在――


「そ、そうですね。意外と落ち着いています」


 と、(誰の所為ですか!)と思う気持ちを押し殺し、苦笑いを浮かべセレスは言った。

 学園の入学に必要ない程の学力を身に着け、毎日アルクや騎士達と模擬戦を行っていたセレスにとって、入学試験は何時もやっている事をやるだけの場と化していた。


 そして、そうこう話しているうちに、学園に着いた。


「っん―――ん、ふぅ……やはり、馬車は疲れますね」


 セレスは、馬車を降りると両手を上げ体を伸ばす。

それ程、王城から距離が有るわけでも無いが、石畳の上を馬車が走ると、どうしても馬車は揺れてしまう。その為、馬車はとても快適とは言えないのだ。


「そうですね。しかし、セレス様。あまり大きな動きをすると、衣服が乱れますよ?」


 今、セレスが着ている服は、白を基調に赤のアクセントが入ったワンピースで、短めのスカートだった。その為、体を伸ばすと、自然とスカートが上へと上がるのだ。

 アルクが指摘すると、セレスは今の恰好に気が付いたのか、慌てて腕を下ろした。


「ん―――――!?」


 セレスは、顔を紅くしスカートの裾を抑えた。


「大丈夫ですよ。見えていませんから」


 アルクが、微笑しそう言うと、セレスは今にも燃え上がりそうな程、顔を紅くした


(そういう問題ではありません‼)


 と、内心思いつつ、アルクを睨むセレス。


「それでは、セレス様。受付に行きますか」

「そ、そうですね」


 セレスの視線を無視し誘導するアルクに、セレスも毅然とした態度を取った。

実際はものすごく恥ずかしいのを堪えて……


 学園の敷地へと入った二人には、護衛の騎士は就いていなかった。それは、学園の敷地内では、私兵を連れて歩くことが禁止されている為だが、一番の理由はマーリン学園は学生たちの自治で成り立っている為、基本的に皇帝が干渉をしないのだ。その為、皇帝の私兵である騎士たちは、立ち入ることが出来ない。さらに、学園は学園で、敷地内に入った者達の安全を完全に保証しており、敵意を持った行動をした場合は、すぐに警邏隊が駆けつけて来る。


「初めまして、私はこのマーリン学園で事務をしている者です。お名前をここに書き、この水晶に手を触れてください」


 二人が受付に行くと、受付に居る女性がそう言う。


「分かりました」

「はい」


 二人は、女性に指示に従い名前を書くと、受付の女性は驚愕の表情をしていた。


「お、皇家の方でしたか……ですが、ここでは身分……」

「分かっているのでその説明は大丈夫ですよ?」


 身分の説明をしようとした、女性をセレスが遮る。

どうやら、この女性は皇族が権力を笠に着る様な人間だと思っていた様だ。

 しかし、セレスの性格上、皇族だからと言って特別扱いをされるのは最も嫌う事だ。


「そうですか。では、こちらの水晶に手を翳してください」

「魔力をデータ化する道具ですね」

「そのようです」


 アルクとセレスは一目水晶を見ただけでその事を見破った。

これは、非常に難しく魔法道具や魔術具にも水晶を用いる物は多い。例えば、魔法の適正属性を見極める道具などがある。それらと見分ける為には、刻まれている魔法陣、魔力性質を読み解かなければ、その水晶がどの様な効果を持っている道具なのかは分からないのだ。


「流石ですね。この道具はこの帝国でのみ作られる道具で、使われているのは皇帝殿下が居られるヴェルダンディ城、そしてこの学園都市のみです」


 受付の女性は二人にそう説明する。


「そう言えば、そうでしたね。よく、お母さんが『他国に売れたら、財政を適当に出来るのに……』と言っています」


 愚痴を言っていた時のファルミアの姿を思い出したセレスは口に手を添え小さく笑う。


「だ、ダメですよ!これの仕組みがバレ、もし悪用されたら……」


 受付の女性は慌てて、そう言う。と言うのも、これに振れた人間の魔力の性質が完全に識別できると言う事は、特定の人物の魔力の質を分析し、自然界に存在する魔力をその魔力に知被ける事で、他人を偽る事も出来る。これは一例に過ぎず、他にも大きな問題が有るため、帝国はこの技術を他国に売る事はしていない。


「ふふ、しませんよ」

「もう~心臓に悪いですよぉ~。もう良いですから、早く手を翳してください」


 受付の女性に催促され二人は順番に手を翳す。しかし、二人とも自らの魔力を水晶に流してはいなかった。

 それは、違和感を感じていたからだ。この受付の女性に……何故、帝都に……しかも学園都市に住んでいる人間が何故、名前を見るまでセレスの姿を知らないのか、と――

 だから、二人は念のため自分の魔力に似せた自然界の魔力を水晶に流し込んだ。


「それでは、こちらの案内に従って教室へと向かってください」


 女性は、二人に入試の案内が書かれた羊皮紙を渡す。


「分かりました。「ありがとうございます」」


 二人は、受付の女性に礼を言い案内に従って、教室へと向かった。


「ここを左ですね」


 アルクとセレスは、案内に従って教室に向かう。二人が指定された教室は一階の一番奥の教室だった。


「そう言えば、アルク君はどうして、あそこまで知識に貪欲だったんですか?」


 長い廊下を歩く間にセレスはずっと気になっていた事をアルクに聞く。


「それは、僕がスラムの孤児だったからですよ。スラムで生きていて一番大事だと思った事は、知識ですからね。知っていれば勝てた勝負が知らない事で負ける。それが、この世の摂理だと思うからです」

「摂理……ですか?話が大きくなりましたね……」


(アルク君は本当に子供らしくない事を考えているんですね……)


 セレスは、内心そんな事を思っていると、指示された教室の前にたどり着いた。


「それでは、入りますか」

「はい」


 セレスの返事を聞くと、アルクは教室の扉を開けた。


 扉を開け、入ってきたセレスの姿に教室に居た受験生達は、驚く者も居れば、興味が無さそうにしている者も居た。その差は、貴族か平民かの違いだろう。

 しかし、実際は興味が無さそうにしている受験生も、セレスの事は気になるのだろう。

なにせ、チラチラとセレスの事を目だけで見ているのだから。でも、話しかける事はしない。出来ない。そんな事をすれば、貴族の受験生に目を付けられ、試験後に何をされるか分かったものではないからだ。

 この学園は、一見平等を謳っていても、貴族と平民の間には埋まらない溝は存在している。


「席は自由の様ですし、あそこにしましょうか」


 セレスは、階段状になっている広い教室の開いている席を指さした。


「分かりました」


 そんな好奇な視線を無視して二人は一番後ろの窓際の席に腰を下ろす。

するとと、貴族の子息だろう受験生達が『誰だ、彼奴』、『セレス様キレイだ……』、『何故、あんな奴がセレス様の横に居る!』などなど、様々な声が二人の耳に届く。


「アルク君は人気者ですね」

「僕では無く、セレス様の事ですよ」


 アルクは、窓の外を眺めたままそう返した。


(あの受付の女性……ただの新人職員だったら良いんだが……)


 そして、教室の扉から13歳の平均身長位で、薄い緑色の髪を揺らしている女の子が入って来ると教卓に立った。それに受験生達は驚いていた。(((受験生じゃないの!?)))と……

しかし……身長の所為だろうか、教卓がやけに大きく見える。


「はい。私は、この学園の教師をしている、マリと申します。皆さんの筆記、魔法・魔術、剣術の試験は私が見ますのでよろしくお願いします。ちなみに今回の受験者は3000名でしたので、皆さん頑張ってくださいね。」


 マリは、そう言い微笑んだ。しかし、言われた受験者たちの顔は引きつっていた。二つの意味で……一つは、受験生が三千人も居ると言う事。そして……この先生で大丈夫なのか

、と……

 だが、ただ一人だけ笑いを堪える様な仕草をしている受験生が居た。セレスだ。しかし、アルクは、(何か有るんだろう)程度に考え、聞くことはしなかった。


「さて、早速始めましょうか」


 そう言い、マリは受験生から浴びせられる、(こいつ大丈夫なのか?)と言う視線をスルーすると、大きく見える教卓の中から羊皮紙を取り出した。


「まずは、算術の試験よ」


 そう言い、マリは微笑みながら受験生達に試験用紙を配る。


「それでは、頑張りましょうね。アルク君」

「はい」


 二人がそう話していると、マリが二人に試験用紙を配りに来ていた。


「あなたが、ファルミアの子供ね」


 と、マリは小さく呟いた。それにセレスは気が付かなかった様だがアルクには、ハッキリと聞こえていた。しかし、アルクは表情を変えず聞こえないふりをした。


(何故、わざわざ俺の後ろで呟いた……)


 そんな事を内心思っていると、マリは不敵な笑みをアルクにだけ見える角度で浮かべた。


「さて、これで全員に配り終えたかな。それでは始め!」


 その言葉で、受験生達は一斉に筆を取り問題に向き合い、筆を走らせる。


 それから、魔術・魔法の筆記試験、礼儀作法の筆記試験、更に簡単な文法の試験を終え、昼休みとなった。


「ふぅ~終わりましたね」

「そうですね。お昼は如何しますか?」

「食堂が解放されている様なので行ってみませんか?」

「そうですね」


 ――と言う事で、二人は教室から出て食堂へと向かった。するとそれに続いて数名の受験生が教室を出て食堂へと向かった。まるで見計らっていた様に。それも、ついてきている受験生は、皆そろって貴族の様な立派な服を着ていた。


「セレス様は、人気者の様ですね」


 アルクが、セレスをからかう様にそう言うと、セレスは少し、暗い顔をして返してきた。


「そうですね……皆さん私の第一皇女と言う肩書が好きなようです」


 と、作り笑顔を浮かべ答えた。


(これは、地雷か……)


 などと、思いアルクは前に向き直ると話題を逸らした。


「セレス様、午後からの試験は実技の様ですが、体調は万全ですか?」

「それはもう、万全です。今日は誰にも負ける気はしません。アルク君以外には……」


 と、最後に付けたしセレスは微笑んだ。


「そこは、僕にも勝ってくださいよ」

「無理です……だって私のアルク君との戦績、0勝129敗ですよ?どう勝てと?それとも嫌味ですか?嫌味なんですか!?私をいじめているんですか?泣きますよ?」

「泣くのは辞めてください……僕が殺されそうです」


 アルクは後方からヒシヒシと感じる殺気に怯える様に言うと、セレスがさらにムスっとする。


「アルク君が殺されるわけ無いですよ!」


 そうセレスに睨まれ、微笑するアルク。


「嫌味ではありませんよ。僕は、戦いにおいて正々堂々と戦わないから、セレス様に勝てるんですよ……現に、自分が殺される直前まで僕は戦うすべを持っていませんでしたから……」


 アルクは、セレスと出会った事件を思い出していた。


「すいません。私は、アルク君以上に正々堂々戦っている人を見た事ないです……。

それに毎回、私と戦うときは頬に指を立てて終わらせるじゃないですか!あれは、何故ですか!?」


 と、少し頬を膨らませ抗議をして来た。


「それは、セレス様が、かわいらしいからですよ」


 アルクは、笑みを浮かべそう言った。そして、その言葉を聞いたセレスは、顔を赤くして、アルクに背を向けた。


「どうしました?」

「アルク君は、良くそんなに恥ずかしい事を言えますね」


 後ろを向いたまま、もじもじするセレスにそう言われたアルクは、思わず歩みを止めた。


(そうか……俺は、セレス様をあの二人の代わりにしているのかもな……)


 アルクは、内心そう思うと、セレスに悪い気がした。

それは、セレスを一人の人間として見ていない。いや、それはセレスだけでは無い。アルクは、ファルミアやイクスなどの人達とも真正面から目を合わせた記憶が無かった。

 なにせ、何時もアルクの目線の先に有るのは、床か天井、壁のどれかだったのだから……


「どうかしました?」

「いえ、何でもありません。行きましょうか」


 少し様子のおかしいアルクが気になるのかセレスが、歩きながら下を向くアルクの顔を覗き込む。


「!どうかしましたか?」


 急に目の前に現れた、セレスの顔に驚きアルクは後ろに後退る。


「それは、こちらのセリフです。本当に大丈夫ですか?いつもより下を向いていますよ?」


 そう言いながら、再びアルクの顔の前に自分の顔を近づけ、目を合わそうとする。


「そ、そうですか?」


 そんなセレスに、少し驚きつつも、自分の心情がバレない様、アルクはポーカーフェイスを貫く。


「はい。いつもより、たどたどしいと言うか……」

「僕は大丈夫ですよ。ご心配をおかけしました」


 三度アルクは、体の向きを変える。


「本当ですか?」


 三度セレスはアルクの顔の前に顔を出してくる。


「はい」

「本当に、本当ですか?」

「はい、本当です。いい加減くどいですよ?」

「だって、アルク君は体調悪くても言わないじゃないですか。それに、今も体は怠いのですよね?」


 そう、アルクは今も体の怠さと付き合っている。

それは、未だに生きる理由を見つけ出せていない事を意味しており、今もなんとなく生きているのだ。

 それに毎日、感じている所為か体の怠さにも慣れ、気になる事は殆どない。

しかし、アルクが気付いていないだけで、戦闘や一人になった時に、その重さはアルクの体と心に大きな負荷を与えていた。だが、それにもアルクは気が付かない。アルクは自分が傷つくことに関して異常な程、鈍感なのだ。

だから、体調が悪い時でも誰にも言わない……いや、自分の体調が悪い事、自体気が付いていないのだ。


(セレス様をあの二人と重ねている時点で治る訳が無い……いや、俺はもう一人では生きる目的も見つけられないのか……)


 と、アルクは再び自分の弱さを認識し、そんな自分が心底、嫌いになった。


「確かに体は怠いですが何時もの事ですのでもう慣れましたよ」


 そう言い微笑んだアルクにセレスの心配は増していた。


(その微笑みは、見飽きましたよ……自分を作っていて、本当の自分を見せてくれないアルク君の微笑みは……)


 セレスは、内心そう思うと少し悲しい気持ちになった。それは、アルクが自分を救ってくれた人物だから、そして自分に知識と僅かながらも自由を与えてくれた大切な友人(・・)だからだ。


「どうかしました?セレス様」

「いえ、何でもありません。それより、早く食堂に行きましょう。アルク君」

「そうですね」


 二人はお互いに笑みを見せ食堂へと向かった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ