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??ローグ 彼らの結末

改稿で追加された新規話。

未来にて、ある迷い人の視点です。

こんにちは。

……ん、君は異世界人か?

ああ、怯えなくても大丈夫だ。異世界人は最近ありふれてると言えるぐらいには多くなってきたし、法律もヴァイスハイト様のお蔭で整備されてる。安心して観光でも冒険でも好きに暮らすと良い。

ただし、この世界はゲームじゃない。死んだら終わりだ。慎重にな。

あ、冒険者ギルドには顔を出した方がいいぞ。俺の嫁が職員をやってるんだが、あいつに聞けば大体の事は判る。


ん? この世界のこと? そうだな……ここは、正直者が馬鹿を見ない世界だよ。

100年前の最後の勇者、ヴァイスハイトが夢見た、理想の世界だ。

――さあ、手続きは完了した。ようこそ、ヴァイス共和国へ。歓迎するよ、異世界からのお客さん。







はい。こちらは冒険者ギルドです。なんのご用件ですか?

銀髪の門番の嫁? ああ、それならオレです。……あ、男ですよ?オレもあいつも。

この世界は正直に生きれる世界ですから。同性婚とかも普通に出来ますし、多少珍しくはあっても偏見は無いですよ。

あなたも、他人に迷惑は掛けない範囲で素直に生きてみるといいですよ。






――はい、と言う訳で説明は終了です。解らない事があったら気軽に聞いてくださいね?

異世界人同士、仲良くしてくれると嬉しいです。

……あれ、言ってませんでしたっけ?オレは日本人なんですよ。こっちの人と結婚したし、元ですけど。






 

ヴァイスハイト様について?

それはもうすごい英雄ですよ! この世界の民なら誰もが知る不老の英雄です!

生まれは100年ほど前だそうですが、今でも若々しい姿を保って世界をよくしてくれている人ですよ!

得意技は魔法による紫電で、過去、大国がその一撃で沈んだとも言われています!

綺麗な長い銀髪で、伴侶の方へ向ける笑顔なんて甘くて甘くてもう御馳走様って感じで!

あ、そうそう、その伴侶の方は焦げ茶色の髪の異世界人で、確か冒険者ギルドに勤めてらっしゃる青年ですよ。

あの方もヴァイスハイト様のために不老になってるらしくて、ずーっと見た目が変わらないんです。


……え? その人は門番のお嫁さんじゃないかって?

ああ、その人はヴァイスハイト様ですよ。門番の方、銀髪だったでしょう?たまーにそうやって市井に紛れて生活してらっしゃることがあるんですよ。


いいですよねー……。見てるだけで伴侶さんから睨まれるのがもう本当にラブラブって感じで!!

創作の格好の題材でもあるんですけど、一番甘いのは公式なのがもう御馳走様って感じがすごくてですね! チョーカーがお互いの色なのもものすごく萌えますしたまに外食してるのを目撃するんですけどすっごいナチュナルに食べさせあいっこしててあれもはや幼馴染とかそういう域ではないかというのが有志の見解で、でもまあ百年も一緒に居てあんな新婚ムードを保ったままならそりゃあこうなるんじゃないかなって個人的には思ったりしてて――


……すみません、喋りすぎましたね。

ええと、その。

ようこそ、正直に生きられる世界へ!










「なーなー、ヴィス」

「ん?」

「良かったな、夢が叶って」

「……え」

「知らなかったのか? オレはずっと前から気づいてたよ」

「お前ほんとそういうとこ」

「あたっ。あはは、ヴィス顔真っ赤! 可愛い!」

「可愛いのはお前だ!」





補足コーナー

・ヴァイスハイト=エレティック

最強の魔導士で、勇者でもあった人。

勇者という存在を終わらせて、最後の勇者となった人。

実は二十歳の誕生日に実験によって不老となり、数百年を生きることが確定していた。

シュウのことは嫁と言ってはばからない。


兄と、その妻が逝った後、有言実行とばかりに生まれ故郷を滅ぼし、世界を良くする旅に出た。

彼の努力は実を結び、今ではシュウと共に悠々自適に隠居生活を送っている。


・シュウ=エレティック

シキの幼馴染で、ヴァイスの伴侶。

幼馴染パワーでシキ(ヴァイス)が落ち込んでたら絶対気づくぞ!

それが幼馴染パワーではなく、愛の力ということは本人たち以外全員気づいていたことである。

ヴァイスの隣に立つために、魔法剣士としてとても強くなった。今ではヴァイスの背中を預かれるように。

なお、ヴィスを置いてくのはヤダ! と駄々をこねて同じ不老にしてもらったので、シュウも若々しいまま変わっていない。




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

評価、感想などいただけるととても嬉しいです。たぶんツイッターで踊ります。

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