眠気VS了
最近、なんだか、勝てない。なにに勝てないのかというと、眠気にだ。夜ご飯を食べたあとは眠くなってしまう。ぼくは、まだまだやりたいことがあるのに、それをさせてくれないのだ。寝ても眠れない人がいるのに、贅沢な悩みだと思う。
――というか、ぼくはもっと早く寝るべきなのではないか、とも思う。睡眠時間が足りてないのではないか。だから、眠気に負けてしまうのではないか。早く眠ると、家族と一緒に過ごす時間がかなり短縮されるのだが、いいのだろうか。
食事の時ぐらいしか、顔を合わさない家族――それは、それでいいのかもしれない。テレビを見る時間をもっと削れば、もう一時間くらいは早く眠れるかもしれない。……テレビを家族で観ている時間が短縮されるが、いいのだろうか。
――なんで、眠気に負ける話から、早く寝る話に変わったのだろう。もう、既にぼくは完全敗北しているのかもしれなかった。眠気に、負けているのだろう。足も、疲れるし、もう、寝たい。いま、朝なのに、まだ寝足りないのだが、どうしよう。
一日に必要な睡眠時間は人それぞれ違うだろう。それを、人それぞれの生活環境で、なんとか、リズムを合わせていってるのだろう。ご苦労なことだと思う。誰しも、生きているものは、死に物狂いなのかもしれない。死ぬ気でやれ、なんて、言葉はもう古いのだろう。みんな、既に――死に物狂いなのだ。
世界ランカーになるために、こんなところで、負けてはいられない――どうやら、ぼくの本気を出すときがきたようだ。眠気になんて、負けてたまるか――布団を吹っ飛ばして、眠気に大ダメージを与えた。やる気に、百パーセントのパワーを注入した。
これで――ぼくの勝ちだ。控えめに言って、痛い人間と成り果てたようだ。眠気は、やっつけるものではない。だが、やっつけるものだと思ってしまったのだから、仕方がない。
ああ、なんだか、また、眠くなってきた。あとは、頼んだぞ、相棒。そんな奴がいればの、話だが。なんだか、負けたみたいになっているが、まだ、わからない。だって、眠いだけで、まだ、眠っていないんだから。まだ、許容範囲だ。眠ってない。……眠っていないのだ。こんなところで、負けてたら、ランカーになるのも夢のまた夢。そもそも、夢でランカーになれたら、それいいんじゃ……、そんなわけがあるか。
まだ、負けてない。目が半開きだけど、まだ、まだ、大丈夫――あれ、なんだが視界が、ぼやけて……。やがて、目が閉じる。眠った。




