表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/43

眠気VS了

 最近、なんだか、勝てない。なにに勝てないのかというと、眠気にだ。夜ご飯を食べたあとは眠くなってしまう。ぼくは、まだまだやりたいことがあるのに、それをさせてくれないのだ。寝ても眠れない人がいるのに、贅沢な悩みだと思う。


 ――というか、ぼくはもっと早く寝るべきなのではないか、とも思う。睡眠時間が足りてないのではないか。だから、眠気に負けてしまうのではないか。早く眠ると、家族と一緒に過ごす時間がかなり短縮されるのだが、いいのだろうか。


 食事の時ぐらいしか、顔を合わさない家族――それは、それでいいのかもしれない。テレビを見る時間をもっと削れば、もう一時間くらいは早く眠れるかもしれない。……テレビを家族で観ている時間が短縮されるが、いいのだろうか。


 ――なんで、眠気に負ける話から、早く寝る話に変わったのだろう。もう、既にぼくは完全敗北しているのかもしれなかった。眠気に、負けているのだろう。足も、疲れるし、もう、寝たい。いま、朝なのに、まだ寝足りないのだが、どうしよう。


 一日に必要な睡眠時間は人それぞれ違うだろう。それを、人それぞれの生活環境で、なんとか、リズムを合わせていってるのだろう。ご苦労なことだと思う。誰しも、生きているものは、死に物狂いなのかもしれない。死ぬ気でやれ、なんて、言葉はもう古いのだろう。みんな、既に――死に物狂いなのだ。


 世界ランカーになるために、こんなところで、負けてはいられない――どうやら、ぼくの本気を出すときがきたようだ。眠気になんて、負けてたまるか――布団を吹っ飛ばして、眠気に大ダメージを与えた。やる気に、百パーセントのパワーを注入した。


 これで――ぼくの勝ちだ。控えめに言って、痛い人間と成り果てたようだ。眠気は、やっつけるものではない。だが、やっつけるものだと思ってしまったのだから、仕方がない。


 ああ、なんだか、また、眠くなってきた。あとは、頼んだぞ、相棒。そんな奴がいればの、話だが。なんだか、負けたみたいになっているが、まだ、わからない。だって、眠いだけで、まだ、眠っていないんだから。まだ、許容範囲だ。眠ってない。……眠っていないのだ。こんなところで、負けてたら、ランカーになるのも夢のまた夢。そもそも、夢でランカーになれたら、それいいんじゃ……、そんなわけがあるか。


 まだ、負けてない。目が半開きだけど、まだ、まだ、大丈夫――あれ、なんだが視界が、ぼやけて……。やがて、目が閉じる。眠った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ