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成功VS了

 ぼくは成功しても、それほど嬉しく感じない。それは、成功がずっと続くわけではないと予想できるからなのだろう。ずっと続かないのに、いまだけいい思いをしても、あとで落ち込むだけだ。


 成功があれば、失敗もある。それが人生だ。ずっと成功していると思いながら、ずっと失敗し続けている人には絶対になりたくない。反対に、ずっと失敗していると思いながら、ずっと成功している人にはなりたい。


 なにもかも、気持ちの問題であるなら、そうだろう。成功は、気持ちで決まるし、失敗も、気持ちで決まる。否、決めるのは自分自身だ。決まるのは、自分で決めるからだ。


 なにを言っているのか、わからない人はいるだろう、その場合、ぼくが『わからない奴』ということになる。しかし、ぼく自身はわかっているので、ぼく自身にとってはわかる奴だ。


 失敗は成功の元だという言葉がある――でも、思うのは、成功するための失敗より、成功するための成功の方が効率がいいということだ。うまくいくと――成功すると思いながら、成功し続ける方が、ずっと成功できるだろう。


 どうしても、失敗すると思うと人間の身体は強張って、普段の力が発揮できないものだ。楽しくないものに、全力を注ぐのも、いいが、悪いこともある。もちろん――悪も悪くないが。


 ぼくはいつも、やつ――と向き合っている。しかし、目を合わせることができなかった。そんなことでは、戦いに発展しない。そもそも、ぼくは成功のイメージがあまりできない。いつも、どうせうまくいかない、と思いながら日々を過ごしている。


 どうせうまくいかない。それは、学習することによってうまれた、無気力感のようなものだ。きっと、現代病の精神疾患なのだろうと思う。


 どうせうまくいかない。だから、少しの成功で喜んだりはしない。成功したところで、そのあと、失敗することがわかっているからだ。どうせ、失敗するのに、どうして、成功するために努力ができるのだろう。


 ぼくは、いつも不思議だった。みんなにとって失敗は、成功の元で、でも、ぼくにとって失敗は、失敗以外のなにものでもない。失敗は失敗だ。成功に活かされることはない。


 ぼくとって失敗は――失敗の元なのだ。


 そして、成功は――成功の元なのだ。


 これまでずっと戦おうとしてきた。でも、目すら合わせることが困難だった。やつのことは、きっと、いつまでもそのままだろう。


 今日も、失敗を恐れて、成功しないままいよう。成功することより、失敗することの方が怖いのだから仕方ない。ぼくは、今日も頑張っていこうと思った。もちろん、頑張らなくてもいいけど。

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