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逆流

「ん……?お、そうじゃ忘れておった。人間は瘴気に当てられると魔物化するんじゃったな。このままじゃと魔人になってしまうな。……まあ中身は変わらんしどっちでもよいじゃろ」



 僕の魔物化による変異を見てメメントはそう言った。


 外で皇帝と戦っている相手も魔人だし、魔族にとっては人間の魔物化なんて見慣れた光景程度の認識なのだろう。


 まあいい、油断してくれているならそれで。


 変異が始まった時点で能力は使えるようにはなるが、相手の血液を操作するとなるとやはりかなりの集中力が要る。


 メメントに勘付かれてはいけない。


 徐々にではなく一瞬でメメントの体を支配しなければならない。



「魔物化したのなら体の頑丈さも上がっておるのではないか?対抗してもよいんじゃぞ?それとももうそんな気は失せたかの?まあしたところでわしに小突かれた程度でコロッと逝ってしまうかもしれんしの」



 僕を引き摺りながらそんな軽口を飛ばしてくる。


 言われなくても絶賛悪足掻き中だ。


 僕の能力を知らない今しかチャンスはもう無い。


 痛いだの何だの言ってる場合ではないんだ。


 僕がやらなきゃカノンが……!



「……!」



 メメントの指に一瞬力が入る。



「おい。何か、しようとしているな?」



 まずい、勘付かれた!


 もう少し時間が欲しかったが致し方無い……!


 僕の首を掴むメメントの右手首を、両手を使い渾身の力で掴み返す。



「なにっ……を……!がふっ!?」



 能力を使って行ったのは血流の逆流だ。


 逆流する血は血管の弁をぶち破り心臓まで破壊する、上手く決まれば一撃必殺の技。


 それを受け、メメントは口から鼻から目から血を吹き出す。


 右腕も所々赤く変色し内出血しているのが分かる。


 ……しかし、この土壇場の技はメメントを完全に破壊する事は無かった。


 失敗だ。


 ダメージは右半身だけにとどまってしまったようだ……。


 細身のその腕のどこにそんな力があるのか、メメントは反射的に僕を右腕だけで投げ飛ばした。



「ぐあっ!」



 僕は何メートル投げ飛ばされたのか、進行方向の先にあった鉄格子思い切り激突する。


 意識が飛びかける。


 なんとか意識を手放さずに済んだのはカノンの声が聞こえたからだ。


 「うーっ!」と鳴き声のようなくぐもった声。


 原因は目視できた。


 縦横無尽に壁床天井から生える無数の鉄パイプがカノンの事を雁字搦めにしており、その口には布のようなものが詰め込まれていた。


 端の方でスピネも同様に捕らえられていたのだった……。

アーマードコア6やりたい……けど、アーマードコア一度挫折してるんですよね……。

アクションゲームって好きだけど苦手で、クリアできないやつはとことんクリアできないです。

エルデンリングもまだクリアできてないし、フロムゲーには一生勝てない気がします……。

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