思ってたのと違う
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翌日、護衛対象がバイトしているという喫茶店『Moon』にやって来た。やって来たのだが…
「これは…」
なんというか、思ってたのと違う。なぜだろう…
「お帰りなさいませ、ご主人様!」
確か喫茶店でバイトしてるって地海様言ってたよな…いやまぁ確かにここも喫茶店ではあるけども…
でも、なんか…
「思ってたんと違う!!」
「えっ!!どっ…どうなさいましたかご主人様…?」
思わず叫んでしまった…お出迎えしてくれたメイドさんも怯えている。
やらかしたな…
いや、でも、東雲寺家一門のお嬢様が駅から徒歩五分のメイド喫茶でバイトしてるなんて思わないじゃん…
「あっすいません何でもないです」
「あっ…えっと…取り敢えず此方へどうぞ…」
なんていうか…いたたまれない…
「改めまして…お帰りなさいませ、ご主人様!お屋敷のことをご説明致しますね!」
席に着いたら別のメイドさんがなにやら説明を始めた。
とゆうか、なんで獣耳着けてるんだろ…
「ご主人様、お久しぶりです!!」
「は…?」
「もう!ご主人様ったら!私ですよ私!以前猟師から助けて頂いた狼です!」
「おおかみ??」
だから獣耳?
「はい!私、ご主人様に助けて頂いたご恩を返したくて神様にお祈りしたんです。そしたらなんと!このお屋敷が月明かりに照らされている間私は人間の女の子になることができたんです!!」
「おぉ~」
「だからご主人様!短い時間ではありますがぜひ楽しんでいってくださいね!!」
「あっ…は~い…」
「よし~それじゃあ……ご主人様も狼に変身してください!!」
「へんしん?」
「はい!!変身です!!ご主人様、目つぶってください!!」
「はっはい…」
なんか…すごいな…
「目、つぶりましたね?」
スッ
「は~い、目あけてくださ~い……わっワォ…ご主人様とってもよくお似合いです~…」
お世辞だな…笑顔がひきつってるよ…
「アハハ…似合ってるなら良かったです…」
取り敢えず愛想笑い返しとこう…
「はい!とにかく今からご主人様は狼です!なのでこれから私を呼ぶときは『ワォ~ン』って言ってくださいね!!」
え………ワォ~ン……マジか……
というか……
「あっあの…」
「もうダメですよ、ご主人様!ほら私を呼ぶときは?」
「えっ…」
「呼ぶときは??」
「ワォ~ン…」
「ワォ~ン!!は~いなにかご用ですか?ご主人様??」
「あっはい…あの…開店してから結構時間たってるのに何で客が僕1人なんでしょうか…?」
「え……?」
「いや、あの…なんかさっきからメイドさん達に囲まれて、その、なんか、怖いんですけど…」
「ご主人様」
「あっはい」
「此方、メニューになります」
「あっはい」
「なにか、わからないことがありましたらまたお呼びくださいね!!」
「あっはい」
目が、怖い……
地雷だったかな…?
これが僕と護衛対象、姫川千紗様のファーストコンタクトだった
実際こんな感じなんでしょうかメイド喫茶…
このお店自体は私の妄想が相当含まれています!!
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