↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンストリーマー!! 〜人気急上昇中のJK配信者はチート級に強い──なぜなら裏方の俺が暗躍しているから〜  作者: 杜 一樹
第13章 アキハバラダンジョン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

71/118

71本目 渋谷で大事件発生!?こりゃー、緊急スクランブルだ!


 ──渋谷、スクランブル交差点。


 ハロウィンイベントにはしゃぐ人々とデモに参加する民衆でごった返す中、突如としてダンジョンから現れた魔物《モンスター》。

 最初こそ混乱が巻き起こっていたものの、迅速な探求省側の対応で大きな被害は抑えつつ、魔物《モンスター》を渋谷周辺よりこれ以上出さぬよう討伐していた。


「対応早すぎるよな?」

「やっぱり探求省はグルだ!」


 しかし、デモ参加者からは批判の声が上がった。

 対応が早かろうと遅かろうと、事前にデモを無理やり中止させようとも、何かしら非難されるのは仕方ない。

 魔物《モンスター》が現れないと避難させられないという後手に回らざるを得なかったが、現在のところ死者や重傷者の報告はなかった。


 だが、並の探索者《シーカー》では相手にならないレイドボスが三体も出現する。空を覆う怪鳥型、地下街を這いつくばる化け鼠型、線路に巻き付く毒蛇型だ。

 だが、探求省職員や探索者《シーカー》に代わって討伐する者たち。そう、彼らこそが──


「みんな! デモに参加してくれてありがとう! 俺たちは模倣者《イミテーター》だ! だが探求省の奴らは俺たちの人権を無視し、混乱を巻き起こすことで闇を隠蔽するために、あいつらは魔物《モンスター》を解き放った!」


 スクランブル交差点の真ん中で、筋肉隆々の滅木が吼える。

 この件は全て探求省のせいだと。

 真実でないことは分かりきっている。しかし、疑念を抱かせるだけでも、国民の分断を図るつもりなら効果的だ。

 だからこそ、模倣者《イミテーター》たちは良い奴アピールとして次々と魔物《モンスター》を排除していく。


 徐々に歓声が彼らへと上がる中──そこにフルフェイスのヘルメットを被った男が、スクランブル交差点の真ん中に向かって歩いて来た。


「ん? ちょっとそこの君。渋谷は今危ないから。俺たち模倣者《イミテーター》が討伐するから避難するんだ」

「……すみません、僕も魔物《モンスター》退治を手伝いたいなと思いまして」


 そこに堀喪戸、棺、川蝉、毒島に苦瀬。姿を現していないが尸戸も、渋谷で行動を起こす模倣者《イミテーター》が全員集結してきた。


「ヒック……ただの人間は帰りなさい。邪、ヒク、魔なんだからよぉ」

「ねぇねぇ、顔見せてよ。ボク、君のこと描きたいな〜」


 模倣者《イミテーター》らが男に注視していると、周囲で見ていた野次馬が声を上げる。


「あ! 俺知ってる! シンジュクダンジョンでマイマイを助けたヒーリョーだよ!」

「え? じゃあマイマイのマネージャーってこと? けど、今マイマイチャンネル生配信中だぞ。別人じゃね?」


 ヒーリョーの正体はマイマイのマネージャーで実兄(世間から認知されている東亮)であると、実は一部考察勢ではバレてたりする。


(僕が探求省の人間ってバレないですよね……)


 ヒーリョーの中身がヘルメットをちゃんと着用できているかを確認していると、会話を聞いていた滅木がまた話し出す。


「ふんっ! ふははっ! ヒーリョー? ヒーロー活動にしては事件が起きてから来るとは、随分お寝坊さんじゃないかぁ!」

「すみません、6体の魔物《モンスター》がどのように戦うかを観察しておりました」

「……魔物《モンスター》、だと? 俺たちのことを言ってんのか、あぁ!?」


 すると、ヒーリョーの背後に陣取る苦瀬が強く反応する。


「あー……困るなぁ、そんな酷い言い方してくれちゃって。差別的だ、排斥的だ、そんな君の思想が気になるよ、頭を覗かせてくれよぉ!」


 鞭を手にしている苦瀬は、隣にいた「やめとけぇ〜ヒクッ」と川蝉の緩い制止を聞かずに飛び出す。


「武具《ギア》:シェイブウィップゥゥ……」

「宝具《レリクス》:鉄塊拳鍔《てっかいけんつば》!!」


 苦瀬の振り回す鞭が地面を削り取る。

 滅木はメリケンサック型の宝具《レリクス》の名を唱えると、全身が鉄のように硬質化する。

 命を粗末に奪い取る二名の攻撃がヒーリョーに迫る。


「グッ!?」

「ゲヘッ!?」


 だが、倒れたのは模倣者《イミテーター》側だった。

 一蹴したヒーリョーの溜息はヘルメットの中に蓄積されたまま。


「……すみません、6体ではなく4体の間違いでしたね。同類相手じゃつまらなかったでしょう。僕が相手します。まとめてかかってきてください」


 煽りに煽り散らかすこの言葉も策のうち。

 さっきまでつまらないことをしていた模倣者《イミテーター》たちは顔を見合わせる。


「あら……毒を吐くが上手のようね……。でも呑むのは得意かしら」

「キャハッ、正義には飽きたとこなの。楽しませてくれるんでしょうねぇ!」


 そして戦闘に飢えた獣のように、残された模倣者《イミテーター》達は一斉にヒーリョーを襲い出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。