1人で無理でも4人なら
モノリベアーの体躯は2メートル以上
見上げるほどの大きさの頂上に目的の異世界植物があるわけだが…
「オレがやる」
そう言ってシェイブがモノリベアーの前に立ちはだかった
「コイツを着けるのも久しぶりだな…」
両手にナックルの様なモノを装着し
ガシャンッ!!
シェイブとモリノベアーがぶつかり合う
それは単純な力比べ
お互いに組み合い、相手を押す。押す。押す。
「ガウルゥルィルゥ!」
モリノベアーの方がやや優勢
「チッ、図体がデカいだけのことはありやがる」
徐々に押されて後ろへ下がるシェイブが苦悶の表情を見せ出した。
「がうがあぁーーー!」
勝ちを確信したのかモリノベアーが雄叫びを上げた。
今だっ!とばかりにシェイブが魔法を放つ
「『エアーズロック』ッ!!」
空気を固定化しても、そこに質量は生まれない
しかし、取り込む酸素も固定化されている。
雄叫びをあげたモリノベアーはそのあとに吸い込む空気から酸素を取り込めない!
モリノベアーは息苦しさを感じながらも倒れない
「ふぅーふぅーふぅー」
呼吸を止めているような状態だがその力強い生命力が体を支えていた。
異世界植物は未だに手の届かない高い場所にある
「オレ1人じゃコレが限界かっ!」
打てる手は打った。
しかし、未だにモリノベアーがシェイブを押し倒そうと押してくる
「シェイブが作ってくれた時間、瞬間、状況。無駄にしないよ」
僕らは勝つ算段を立てた。
1人でも欠けていたら出来なかったであろう勝利の数式
「私たちなら勝てるのよね!」
そう。必ず勝つ。
アリアさんの声が響き渡った瞬間
「『らいふどれいん』っ!!」
サクラの魔法がモリノベアーの体力を奪う
さらに
「『アクセントフロート』っ!なのよね!!」
膝をつくモリノベアー、その頭上には異世界植物が浮かんでいた
「どこまでが異世界植物なのかわからなかったから使えなかったのよね!逆に、見えていた部分をそのままの位置に浮かしてモリノベアーと引き離したのよね!」
モリノベアーと異世界植物の間に細い蔓が伸びているのがわかる
「これで終わりだ!」
ザシュッ
ロングソードで蔓を切断しモリノベアーと切り離した。
ドサッ。
モリノベアーが倒れた
「がう」
が、息はあるようで安心した。




