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【完結】明日からモンスターまみれの世界〜剣道家たちが世界を救う〜神からもらった能力がチートすぎた件  作者: opocho


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ハッピーエンディング



荘厳で美しい鐘の音が鳴り響く。 


だがその後に起きるはずの時間停止は起きなかった。


代わりに周囲の景色が歪む。

その歪みが収まったときに私たちがいたのは黄金色の草原。  

そう、オレたちは全員揃って神界に招かれたのだ。  


「みなさん初めまして。神界へようこそ」


姿を現したのは創造神。

そしてその後ろには同じ白い服を着た神々が並んでいた。


なんだこれ!!!!!


「ナツ、よくやってくれました」

「創造神様、これって……」

「はい。ミッションクリアです」

「!」

「二つの世界は無事につながりました。もうXデーは起きません」

「え!?」

「歪みは混じってしまう二つの世界のバランスを取るために起きる現象です。みなさんはすでに異世界間も生き来できるようになっていますし、すでに調和がとれているんです」


そういうことだったんだ。

Xデーはもう起きないのか。

ならモンスターも強制排除しなくていい。

時間をかけてお互いの世界であるべき形を作っていくことができる!


そして創造神は一人ひとりに声をかけていく。


「アキ、よくナツを支えてくれました。いつもあなたがナツの心の支えでしたよ」


アキは涙ぐみ、オレの手を強く握る。


「『スーパーヒーローだと思ってた人がやっぱりスーパーヒーローだっただけ』、あれは刺さりました」


アキは恥ずかしそうにしているが、アレにはオレも救われた。

確かに、あれで吹っ切れたんだよ。


「師匠とひかりさんはナツを導き、見守り、篠田さんはかけがえのない仲間としてナツを支えてくれましたね」


師匠はオレを見てニヤリと、ひかりさんは優しく笑う。

篠田はどうだとばかりに胸を張る。

涙見えてるぞ。


「ナビィ、大事な相棒としてよくがんばりました。ヒョウとイザナミさんも辛い過去だったでしょうが、ナツと出会ってからは負の感情が抜け落ちてとても頼りになってくれました。あの時をよく耐えてくれましたね」


ヒョウは尻尾をブンブン振り、誇らしげにオレに寄り添う。

イザナミさんはもう大号泣だ。


「家町さん、カーターさん、イワンコフさん。国のしがらみを越えてあなたたちが最初にまとまってくれたから世界が一つになれたのです。三人を支えてた参謀の方々もおつかれさまでした」


いきなり神界に来て驚いていた上に、神からの思わぬ感謝に彼らはただただ頷くばかりだ。 


「ウート、異世界に落ちたナツの最初の理解者として、そしてここにはいませんがカズとともにナツを受け入れてくれましたね。それからウララ、ガント、エイリル、イザール。あなたたちも過去の諍いを乗り越えてよくぞここへ集ってくれました。これからは手を取り合い、助け合って素晴らしい新世界を作ってください」


神を存在する者として崇拝して生きている分、その喜びはおそらくは計り知れない。

国王たちは皆、胸を張りながらも頬に涙を流していた。


「そしてリーダー、ハイガ、クマくん。モンスターであるあなた達がここにいることが私はなにより嬉しい。あなたたちこそがこの二つの世界がもう大丈夫だと確信できた理由です」


リーダーとクマくんは王であり師であるヒョウを見つめ、ハイガはオレを見て嬉しそうな顔をしている。


そうだよ。

創造神様の言うとおりだ。

お前たちが未来の象徴だよ。

本当にありがとうな。


「ここに呼べなかったたくさんの人たちにも御礼を伝えたかったのですがそれはまたの機会にしますね」


その時だった。

オレたちと神様たちの間に、とてつもない魔力の奔流が巻き起こる。 


「なんだこれはっ!! マズい!!」 


オレの叫び声が終わると同時にそこにとんでもない魔力の塊が現れた。


そこにいたのは……巨大なオオカミ、炎を纏った女の子、巨大なクジラ、パチパチと雷を散らす大男、そして九尾の狐、真っ黒の姿をした龍と青い龍、白い虎に、 赤い巨鳥、蛇をまとう亀、とても強そうな巨人、そして白い炎を纏った鳳凰がそこに立っていた。


「おおっ! ナツ、心配するな! 彼らは神獣に四神、そして魔神だ!」


「んなあっ!?!?!!」


ヒョウは尻尾を振りながら彼らの元へダイブして、全員とじゃれ合いまくっていた。

ナビィも大喜びでその輪に加わる。


置いていかれたオレたちは呆然とそれを見つめていた。


「なんだよこれ。世界にはまだこんな人たちがいるのか。……ねぇ創造神様。彼らの誰か一人を送り込めば解決だったんじゃないかな」


創造神様はクスッと笑ってから答えてくれた。


「そういうわけにはいかないさ。彼らも神だからね。それに世界のことはそこに住む者たちが行く末を決めるものだ」


最後まで不干渉か。

そこは絶対なんだな。


ともあれだ。

これで二つの世界は無事に新世界を迎えることができる。


まだまだやることはあるけど、残っているのは楽しいことばかりだ!


新しい世界でも剣道は続けなきゃな!

オレかオレでいられたのは剣道のおかげだ。

剣で学んだものがなければとっくに逃げ出していたか、好き勝手にしてこんなハッピーエンディングは迎えられなかっただろう。


夢はモンスター道場だな!

異世界剣道選手権の開催だ!!!




おしまい。





最後までご愛読ありがとうございました。

その後の世界も書いていたので、外伝としてどこかのタイミングで発表できればと思っています。


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